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12月19日-一般質問・委員長報告・討論・採決-07号

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  1. 石巻市議会 2014-12-19
    12月19日-一般質問・委員長報告・討論・採決-07号


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    平成26年 第4回 定例会 平成26年石巻市議会第4回定例会会議録(第7号)                                           議事日程第7号                                       平成26年12月19日(金曜日)午前10時開議                     第1 会議録署名議員の指名                                第2 一般質問                                      第3 認定第3号平成26年度石巻市駐車場事業特別会計決算認定について           第4 第249号議案石巻市復興まちづくり情報交流館条例                  第5 第250号議案石巻市適応指導教室条例                        第6 第251号議案石巻市認可保育所等の保育料に関する条例                第7 第252号議案石巻市奨学金貸与条例の一部を改正する条例               第8 第253号議案東日本大震災に伴う石巻市震災奨学金給付条例の一部を改正する条例    第9 第254号議案石巻市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例       第10 第255号議案石巻市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例            第11 第256号議案石巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例              第12 第257号議案石巻市営住宅条例の一部を改正する条例                 第13 第258号議案石巻市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例         第14 第259号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第10号)            第15 第260号議案平成26年度石巻市土地取得特別会計補正予算(第2号)         第16 第261号議案平成26年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第4号)        第17 第262号議案平成26年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)     第18 第263号議案平成26年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)     第19 第264号議案平成26年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第6号)      第20 第265号議案平成26年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第3号)       第21 第266号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第2号)           第22 第267号議案平成26年度石巻市病院事業会計資本剰余金の処分について        第23 第289号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例          第24 第290号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第11号)            第25 第291号議案平成26年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第3号)  第26 第292号議案平成26年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第5号)        第27 第293号議案平成26年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)     第28 第294号議案平成26年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)     第29 第295号議案平成26年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第1号)      第30 第296号議案平成26年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第7号)      第31 第297号議案平成26年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)       第32 第298号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号)           第33 第299号議案財産の取得について(防災集団移転促進事業地釜大街道地区移転跡地買収           (その1)))                            第34 第300号議案財産の取得について(防災集団移転促進事業地釜大街道地区移転跡地買収           (その2)))                            第35 第301号議案財産の取得について((仮称)石巻市営新渡波西A復興住宅)       第36 第302号議案財産の取得について((仮称)石巻市営中央一丁目東復興住宅)      第37 第303号議案工事請負の契約締結について(釜幹線用水路改修工事)          第38 第304号議案工事請負の契約締結について(雄勝地区小・中学校・診療所・保育所用地造           成工事)                               第39 第305号議案工事請負の契約締結について((仮称)石巻東学校給食センター建設工事) 第40 第306号議案工事請負の契約締結について(23年災長渡漁港災害復旧(その2)工事) 第41 第307号議案工事請負の契約締結について(蛇田排水ポンプ場放流渠築造工事)     第42 第308号議案工事請負の契約締結について(石巻市内陸型産業用地造成(その2)工事) 第43 第309号議案工事請負契約の一部変更について(桜坂高等学校建設その他工事)     第44 第310号議案工事請負契約の一部変更について(桜坂高等学校建設その他電気設備工事) 第45 第311号議案工事請負契約の一部変更について((仮称)石巻消防署西分署建設工事)  第46 第312号議案工事請負契約の一部変更について(魚町水産加工共同排水処理施設災害復旧           その2―2機械設備工事)                       第47 第313号議案工事請負契約の一部変更について(23年災北上漁港ほか1漁港災害復旧工           事)                                 第48 第314号議案工事請負契約の一部変更について(23年災北上漁港(3地区)ほか1漁港           災害復旧工事)                            第49 第315号議案工事請負契約の一部変更について(23年災名振漁港中突堤ほか災害復旧工           事)                                 第50 第316号議案工事請負契約の一部変更について(23年災前網漁港防波堤ほか災害復旧工           事)                                 第51 第317号議案工事請負契約の一部変更について(23年災泊漁港ほか1漁港災害復旧工事) 第52 第318号議案工事請負契約の一部変更について(23年災小淵漁港ほか2漁港災害復旧工           事)                                 第53 第319号議案工事請負契約の一部変更について(23年災長渡漁港災害復旧ほか改良工事) 第54 第320号議案工事請負契約の一部変更について(23年災小竹漁港ほか2漁港災害復旧工           事)                                 第55 第321号議案工事請負契約の一部変更について(魚町水産加工団地汚水管(3工区)布設           工事)                                第56 第322号議案工事請負契約の一部変更について(石巻(鹿立浜・竹浜)地区防災集団移転           宅地造成工事)                            第57 第323号議案工事請負契約の一部変更について(石巻(桃浦・月浦)地区防災集団移転宅           地造成工事)                             第58 第324号議案工事請負契約の一部変更について(牡鹿(小網倉、清水田浜・給分浜・十八           成浜・泊浜)地区防災集団移転宅地造成工事)              第59 第325号議案人権擁護委員候補者を推薦するにつき意見を求めることについて      第60 委員会提出議案第8号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書    閉 会                                                                                   本日の会議に付した事件 議事日程のとおり                                          出席議員(30名)   1番  黒  須  光  男  議員    2番  奥  山  浩  幸  議員   3番  阿  部  利  基  議員    4番  髙  橋  憲  悦  議員   5番  楯  石  光  弘  議員    6番  安  倍  太  郎  議員   7番  阿  部  正  春  議員    8番  遠  藤  宏  昭  議員   9番  大  森  秀  一  議員   10番  木  村  忠  良  議員  11番  櫻  田  誠  子  議員   12番  渡  辺  拓  朗  議員  13番  首  藤  博  敏  議員   14番  山  口  荘 一 郎  議員  15番  水  澤  冨 士 江  議員   16番  渡  邉  昌  明  議員  17番  阿  部  正  敏  議員   18番  近  藤     孝  議員  19番  阿  部  久  一  議員   20番  丹  野     清  議員  21番  森  山  行  輝  議員   22番  阿  部  欽 一 郎  議員  23番  伊  藤  啓  二  議員   24番  千  葉  眞  良  議員  25番  髙  橋  栄  一  議員   26番  青  山  久  栄  議員  27番  庄  司  慈  明  議員   28番  西  條  正  昭  議員  29番  後  藤  兼  位  議員   30番  千  田  直  人  議員欠席議員(なし)                                          説明のため出席した者  亀 山   紘  市     長        菅 原 秀 幸  副  市  長  笹 野   健  副  市  長        境   直 彦  教  育  長  伊 勢 秀 雄  病 院 局 長        星   雅 俊  復 興 政策部長           兼 病 院 局           石巻市立病院長  阿 部 明 夫  総 務 部 長        佐 藤 和 夫  財 務 部 長  堀 内 賢 市  復 興 事業部長        梶 原 敏 彦  河北総合支所長  千 葉   茂  雄勝総合支所長        米 谷   忠  河南総合支所長  飯 塚 千 文  桃生総合支所長        角 張 一 郎  北上総合支所長  木 村 富 雄  牡鹿総合支所長        小 畑 孝 志  生 活 環境部長  髙 橋 正 則  健 康 部 長        内 海 正 博  福 祉 部 長  木 村   伸  産 業 部 長        土 井   昇  建 設 部 長  渋 谷 仁 一  会 計 管 理 者        鷲 見 祐 一  病院局事務部長  木 村 和 雄  教 育 委 員 会           事 務 局 長                                          事務局職員出席者  門 間 泰 則  事 務 局 長        津 田 淳 一  事 務 局 次 長  髙 橋 伸 明  事 務 局長補佐        佐 藤 真 一  主     幹  佐々木 直 樹  主     幹        山 内 祐一郎  主     査  星   貴 幸  主     査 △午前10時開議 ○議長(安倍太郎議員) ただいまから本日の会議を開きます。欠席通告議員はありません。 本日の議事は、日程第7号をもって進めます。 △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(安倍太郎議員) 日程第1会議録署名議員の指名を行います。本日の会議録署名議員に15番水澤冨士江議員、16番渡邉昌明議員、17番阿部正敏議員、以上3議員を指名いたします。 △諸般の報告 ○議長(安倍太郎議員) この際、諸般の報告を行います。 市長から行政報告について発言の申し出があります。よって、これを許します。市長。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 行政報告を申し上げます。 源泉所得税等の自己点検結果についてお知らせいたします。石巻税務署長から弁護士、建築士、不動産鑑定士及び土地家屋調査士など一定の資格を有する個人事業者に対する支払いといった報酬、料金等について、所得税の源泉徴収漏れとなっている事例が全国的に多くの自治体において把握されていることから、本市においてもこれら源泉徴収が適切に行われているか自己点検を行うよう行政指導がありました。 これを受け、点検を実施した結果、平成22年1月から調査時点の平成26年12月までの間で20人、63件で964万5,435円の徴収漏れのあることが判明いたしました。この964万5,435円につきましては、予備費を充当し、速やかに石巻税務署に対し納付することとし、延滞税及び不納付加算税につきましては、税務署からの通知を受けて納付することといたします。 また、対象とする個人事業者の皆様に説明の上謝罪し、源泉徴収すべきであった所得税相当額についての返還をお願いするとともに、税務署に対する所得税の更正請求(還付請求)手続について、あわせてお願いすることといたします。 今回の徴収漏れの原因につきましては、大半が業務委託という契約案件であり、委託料として支払う場合には源泉徴収が不要であると誤認していたことや、支払先の個人事業者が使用する事業所名などから源泉徴収をする必要のない法人と誤認したことによるものです。 関係する個人事業者の皆様、また市民の皆様に対し御迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げますとともに、再発防止に向け、全職員に対して今回のケースを中心とした法解釈等源泉徴収制度について改めて周知徹底を図り、適正な事務処理を行うよう研修など資質向上に努めてまいります。 以上で行政報告を終わります。 ○議長(安倍太郎議員) 以上で諸般の報告を終わります。 △日程第2 一般質問 ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第2一般質問であります。昨日に引き続き一般質問を行います。質問は前者と重複しないよう願います。なお、申し合わせによりあらかじめ発言時間の制限をいたします。発言時間は、昨日と同様答弁を含めず1人30分以内といたしますが、質問回数は制限いたしません。4番髙橋憲悦議員の質問を許します。4番。   〔4番髙橋憲悦議員登壇〕 ◆4番(髙橋憲悦議員) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問を行います。 まず大綱1、自然豊かな稲井地区に複合文化施設の建設について。 (1)、複合文化施設の場所選定のスケジュールについて。 (2)、稲井地区の今後の役割と展望について。 (3)、12月1日に稲井地区区長会から提出された要望書のその後の取り扱いについての3点について伺います。 ◎木村和雄教育委員会事務局長 髙橋憲悦議員の御質問にお答えいたします。 複合文化施設の建設についてお答えいたします。初めに、複合文化施設の場所選定のスケジュールについてでありますが、現在建設場所については庁内の整備調整会議などで検討中であり、まだ具体的な見通しをお示しできない状況であります。今後基本計画の策定に向け、施設規模、財源等と連動させながら総合的に検討してまいりたいと考えております。 次に、稲井地区の今後の役割と展望についてでありますが、稲井地区は国指定史跡沼津貝塚などからも見るように、古来より自然豊かな、人が住みやすい地域であったと思われます。現在事業が進められております国道398号石巻北部バイパス、またそれに接続する(仮称)渡波稲井線が計画されており、将来的には交通利便性の向上が見込まれるとともに、稲井地区の環境も大きく変わるものと考えております。 次に、稲井地区区長会から提出された要望書のその後の取り扱いについてでありますが、提出いただきました要望書に込められた地域住民の皆様方の思いを受けとめさせていただきながら、今後の建設場所の選定を進めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) それでは、再質問させていただきます。 早急に複合文化施設をつくって、仮設住宅などの狭いスペースで難儀をなされている方々や、震災の後遺症を抱えて暮らす市民の皆さんにも、たまにはゆったりとしたスペースで文化芸術に触れる場所となる複合文化施設を早急につくるべきだと思います。 また、文化芸術だけでなく、敬老会、成人式など本市の式典会場として、さらには復興のシンボルとなり、市民が気楽に集える市民共通の財産にすべきだと思います。市長、いかがでしょうか。 ◎亀山紘市長 議員御指摘のとおり、これからの震災からの復旧、復興に当たっては、市民の皆様の、被災者の皆様の心のケアというものが必要になってまいりますので、そういった意味では文化施設、あるいは博物館機能を持った複合施設というものの必要性は理解しております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 今般複合文化施設建設は財源の見通しがつかず、実施計画から除外されました。これまで財源の見通しがないまま庁内や民間事業を含めた検討委員会を立ち上げ議論をさせて、その結果がマスコミ等で報道になり、これを受けまして、我が地区に建設してください、こんな施設にしてくださいと市民が期待を寄せ、要望や誘致活動を行っております。そうしたところ、突然、実は財源にめどが立たない、白紙です、財源が見つかるまで棚上げです、こんな無責任な話があるのでしょうか。市長に伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 決して棚上げ、白紙ということではございません。今検討委員会で検討していただいておりますが、何とか複合施設についての財源の確保を目指してこれまでも取り組んでいるところですが、工事単価も非常に安く見積もられているというようなことがあって、建設費用と、それから補助の金額にかなりの開きがあるということで、その財源の見通しを立てた上でさらに前に進めていきたいというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 今議会に追加議案として予算が上程される防災センターやささえあいセンターは、津波被害をカバーする津波対策交付金の国の予算がついたので、何が何でも駅前の一等地を買収してまでもすぐに建てたい。市民が全然要望していない防災センター等は何が何でも、多くの市民が期待している複合文化施設は白紙。市長に伺います。施設建設の判断基準、優先順位について伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 優先順位といいますか、復旧、復興を進める上で一番はやはり生活の基盤となり、さらには産業の基盤となる社会インフラを早急に整備していくということが必要だというふうに思っております。 それから、震災復興基本計画で掲げます3つの基本理念がございます。1つは災害に強いまちづくり、経済、産業の再生、そして絆と協働の共鳴社会ということで、優先順位は安全、安心なまちづくり、そして住環境整備、さらには産業振興、そういったものが優先順位が高いというふうに考えておりますけれども、やはり一番大事なことは詳細の内容の熟度が高い事業、あるいはそれと同時に財源の見通しがついている事業がどうしても優先順位が高いということになりますので、そういった順位で今復旧、復興を進めているという状況にございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) さきの遠藤宏昭議員の質問で、市民からの苦情や要望を共有して速やかに対処するとの答弁でした。稲井地区区長会からの要望書を受領して約20日たちますが、その後どのように取り扱われているのか、総務部長に伺います。
    ◎阿部明夫総務部長 通常要望等出ました場合、担当部のほうに回答等を作成していただくようにその文書を回しまして、それで回答等ができて初めて市長決裁のほうに回っていくということで、今まだ私のところに回答文等が上がってきていませんので、現在のところ担当部のほうで回答を検討しているという状況と理解しております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 要望されている方も楽しみに待っていますので、なるべく早い回答をお願いしたいと思います。 私たちが特にお願いしている場所、これは井内四番、五番地区です。ここは北部バイパス、避難道路の交通の分岐点となり、少し女川方面に進むと沼津貝塚や女川町の集団仮設住宅があります。そこに住む女川町の皆さんも口々に、ここはすばらしいところだ、田んぼの状況、山々の色彩の変化、春夏秋冬の四季があると絶賛しております。震災後の市民の皆さんの心の癒やしのためにも、良好な交通アクセス、抜群な周囲のロケーション、安価な地価など、この井内四番、五番地区が複合文化施設建設場所の最適地だと思います。市長の御所見を伺います。 ◎亀山紘市長 この前要望いただきました稲井の皆様の熱い思いについては、私も理解いたしております。庁内で場所の選定についてはこれから慎重に検討させていただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 先日、森山議員の質問の終盤で、市長は議員の熱き思いは理解できる旨答弁をいただきました。そのとき傍聴にお見えになった稲井の区長たちが大変喜ばれ、お帰りになりました。 そこで確認です。この答弁の確約、真意について、再度市長に伺います。 ◎亀山紘市長 複合施設の場所の問題については、あらゆる地域の市民の方々の意見がございます。そういった意見にしっかり配慮しながら、適正な場所の選定を進めていきたいというふうに思っております。複合施設をつくることによって、まちづくりのかなめとなる施設になるというふうに私も理解しておりますので、何とか皆さんの要望をお伺いしながら、すばらしい文化施設を整備していきたいというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 力強い御答弁をありがとうございました。稲井地区区長会全員の総意、私たち稲井議員団3本の矢の思いを結集して取り組んでおります。どの候補地よりも稲井の総力を挙げて熱意を感じ取っていただき、ありがとうございました。 次に、大綱の2つ目、職員のやる気を起こす適正な人事管理について。(1)、来年4月1日付の人事異動の基本的な考え方について、(2)、やる気を起こす人事管理や昇給、昇格及び再任用について伺います。 ◎阿部明夫総務部長 私から、職員のやる気を起こす適正な人事管理についてお答えいたします。 初めに、来年4月1日付の人事異動の基本的な考え方についてでありますが、東日本大震災からの一日も早い復興が市民の求める最大の行政ニーズでありますことから、復興関連業務の加速を最優先にした人事配置を行うこととしているほか、一定の部署においては実務に精通した職員の育成も図りながら、職員一人一人が仕事に対する意欲を高めて能力を最大限に発揮でき、組織の活性化につながる効果的な人事異動が必要であると考えております。 また、人事異動により行政運営の停滞を招くことがあってはならないと考えますことから、異動サイクルには十分配慮してまいりたいと考えております。 次に、やる気を起こす人事管理や昇給、昇格についてでありますが、合併時に策定し、今年度に見直しを行った人材育成基本方針におきまして、人材育成の施策の基本方向として、職員の能力向上のための自発的な取り組みを支援する制度や職員研修の充実、職員が能力を発揮できる職場環境の整備、職員の意欲や能力を最大限に引き出す人事管理システムの構築など、職員の自己啓発意欲の向上や能力の開発を促す環境を整備することとしております。 また、職員の再任用につきましては本人の希望を踏まえ、退職時のポストなどを考慮しながら、これまで培ってきた経験と実績を最大限生かせるような部署へ配置してまいりたいと考えております。特に部次長職で退職する職員につきましては、各部各課との調整業務や復興業務に係る進行管理といった業務への配置を考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 再質問で、まず再任用についてお尋ねします。 再任用での職階は、退職時により決まります。そのことは、退職時における職階の上位の者を優遇することになり、退職してからも現役時代と同様に役職、給料の差という職員同士の上下関係が継続されます。一旦定年退職したなら、現役での待遇格差はオールクリアとし、同じ目線や条件で後輩をサポートするべきだと思います。そうしないと組織の新陳代謝が低下してしまいます。このことについて菅原副市長の所見を伺います。 ◎菅原秀幸副市長 退職時で再任用後の職種なりなんなりが決まってしまうというふうなお話でございますけれども、やはりこれまで、退職まで40年から38年勤めて、それだけの実績と経験、ノウハウ、そういったものを持って退職するわけでございます。今災害復旧というふうな、こういう非常に大変な時期でもございますので、そういった能力を退職後もフルに生かしていただきたいというふうな考え方がございますので、やはり退職時点の職種によって配置というものが最大限生かされるような形で行っていかなければならないというふうには思っておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 再任用における、ただいま申し上げました弊害もあるということを少し理解していただきたいと思います。 マンパワー不足の中で、その対策の一つとして定年退職者が多数再任用され、また一方では定年を待たず中途退職される職員がたくさんおります。推定を含めて結構ですので、今年度中に中途退職される職員の人数と見通しについて総務部長に伺います。 ◎阿部明夫総務部長 今手元に資料がありませんので、ちょっと取り寄せて回答させていただきます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 中途退職を決意する前に、組織として相談というか、悩んでいる職員に寄り添い、理解を求めることも必要であると思います。特にそれには卓越した行政経験と権限がある菅原副市長が適任だと思いますが、いかがでしょうか。 ◎菅原秀幸副市長 今質問の内容がよく理解できなかったのですけれども、私も40年間勤めまして、最後の最後に退職20日前にこの大震災を経験いたしました。御案内のとおり家族も失っておりますけれども、何とか踏ん張ってきたつもりでございます。そういった意味で、当時いろんな家族を亡くされて、そして悩んでいる方、廊下で会って涙を流してというふうな状況がございました。それに私は立場的にはやはり前を向いて歩いてほしいというふうな声がけをしてきたつもりでございます。そういった意味では、何か職員に悩みがあれば、そこは100%受けとめて相談に乗ってあげるというふうなことは私自身、そういう経験もありますので、役割であるし、やはりそういったことでぜひ相談に応じたいなというふうには思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) ぜひよろしくお願いします。悩んでいる方はたくさんいます。直接市長に申し上げられなく、同じ職員だった菅原副市長には打ち明けたいと思っている方もいると思います。どうぞよろしくお願いします。 合併してから10年を迎えようとしております。旧6町の住民の皆さんから、本当に石巻市と合併してよかったのだろうかとの疑問の声があります。私も職員時代に河北、河南にお世話になりました。旧6町の住民の皆さん以上に旧6町出身の職員の方は、地元のことを大変心配しております。本庁に異動になって、本庁と総合支所の格差、旧石巻市職員と旧6町の職員の格差、特に退職する時点で職階の格差が歴然です。その格差は、職員のやる気に影響します。どうか総合支所と旧6町の職員にも目を向けてください。総務部長の所見を伺います。 ◎阿部明夫総務部長 合併した当時から本市としては各総合支所と本庁間の人事交流なりなんなりというのは積極的にさせていただいてきたと思っております。 それで、今職階の違いというところですけれども、各総合支所出身の本庁の課長級以上も結構いるというふうに認識しておりますし、総合支所長におきましても、なるべく地元の旧町の出身の方を充てたいというふうな形で考えておりますので、その辺は議員おっしゃるような不平等といいますか、そういうのは私のところには入っていないと。それで、私もそういう差はないというふうに認識しております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 私はあると思います。今回3月31日で退職される昭和29年生まれの方、本庁と総合支所、来年、再来年退職する昭和30年生まれ、次に私たちと同年齢の昭和31年生まれと、絶対職員間ではそれは疑問に思っています。どうかもう一度お考え直していただきたいと思います。 それでは、次に大綱の3つ目、市政の信用が失墜した災害廃棄物処理業務における詐欺事件について。(1)、さきの臨時会で賛成多数で可決された亀山市長問責決議の受けとめ方とその後の対応について。 (2)、これまでの答弁において補足する部分や問題点について伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 災害廃棄物処理業務における詐欺事件についてお答えいたします。 初めに、問責決議の受けとめ方とその後の対応についてでありますが、さきに遠藤議員にもお答えいたしましたが、このたびの詐欺事件につきましては、警察や複数の弁護士に相談をいたしましたが、捜査権のない行政の集めた資料では告訴はできないという判断でありました。当局として最大限の努力をいたしましたが、議員の皆様から問責決議を受けたことにつきましては、大変重く受けとめております。 また、不正を見抜けなかったことを深く反省し、市民の皆様に御心配をおかけしたことを心からおわびを申し上げます。今後におきましては、市民の皆様のために二度とこのようなことが起こらないよう、大規模災害時においてもチェックできる体制を整えるよう努力してまいりたいと考えております。 また、議会とは市政の両輪として協働して一日も早い本市の復興に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 ◎小畑孝志生活環境部長 それでは、私からこれまでの答弁において補足する部分や新たな事実、問題についてでございますが、10月23日に藤久建設株式会社代表取締役を被告訴人とし、詐欺事件として石巻警察署へ告訴状を提出した件について、同人が平成23年4月分の業務委託料を本市からだまし取った詐欺の疑いで10月30日に逮捕されたことは既に御承知のことと存じます。その後、同人は平成23年5月分から8月分までの業務委託料をだまし取った詐欺の疑いで先月19日に再逮捕され、今月10日に仙台地方裁判所に起訴された旨の新聞報道がございました。本市では、仙台地方検察庁から発せられた本事件に係る処分通知書を11日に収受し、被告訴人が起訴処分されたことを正式に確認しておりますが、現段階では仙台地方検察庁が報道機関に公表した公訴事実の要旨以外、情報は得ていないのが実情でございます。今後、公判等の推移を注視しながら鋭意対応してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 詐欺事件の発覚は、「週刊文春」の記事でした。さきの臨時会でこの記事の中の重要な部分、「藤久建設って業者でしょう。あんたのところで機械を出してボランティアを引き連れてやれば、その費用はきちんと見てやるから」の発言。総務部長自身だと同僚議員の質問に答弁しましたが、再度わかりやすく説明願います。 ◎阿部明夫総務部長 議員の誤解があると思いますけれども、私はそういう発言はしていないと答弁させていただきましたので、御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) それでは、話が戻って申しわけないのですけれども、そのときになぜそういう答弁になったのですか、もう一度お願いします。 ◎阿部明夫総務部長 あのときは、阿部利基議員の質問に対しまして、私が当時生活環境部の次長ということで、藤久建設が泥かきなり瓦れき処理をするというところでの部署にいたということで、その経過をお話ししたところでございます。ただ、その状況をお話ししましたが、私は、「週刊文春」ですか、あそこに書いてある発言はしていませんということでお話をさせていただいたところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) それでは、先ほどの記事は記者の拡大記事、市当局の職員があたかも言ったような記事は全くうそだ、でたらめだと、書き過ぎだと、そういうふうに理解してよろしいでしょうか。 ◎阿部明夫総務部長 済みませんが、私は誰が発言したかというのはわかりません。ただ、私は発言をしていないということで、それは記者が誰かに聞いてそういうふうに書いたのかもしれませんし、そこは確認できませんので、ただ私としてはそういう発言はしていないということでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 発言していなければ、何も手を挙げて発言する必要はないのではないですか。いかがですか。 ◎阿部明夫総務部長 あの状況を説明するということで発言しただけであって、発言したのを否定するためにそれを言ったわけではございませんので、御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) あの状況というのはどういう状況ですか。 ◎阿部明夫総務部長 先ほどもお話ししましたけれども、藤久建設がなぜあの瓦れきの処理をするようになったかというところの状況を説明させていただいたところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 市長にお尋ねします。 あのような文章は、かなり石巻市にとってはマイナスな発信になります。あの記事を読まれて早急に対応するとか、否定するとか、そういう対策はとられたのでしょうか。 ◎亀山紘市長 「週刊文春」の記事については、我々も実に憤慨しておりますけれども、特に「週刊文春」に対して抗議は、ちょっと記憶定かでないのですが、抗議という形はとらなかったのではないかなというふうに思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) この事件がある程度落ちつきましたら、市長を初め私たち市民は「週刊文春」の川村昌代さんという女性記者に感謝の意を伝えるべきです。なぜなら、職員も誰も気づかなかった詐欺事件をスクープし、だまし取られた市民の貴重な公金を取り戻せることになったのです。市長の所見を伺います。 ◎亀山紘市長 詐欺事件というふうなことでは「週刊文春」では書いていなかったと思います。そういう意味では、一つの災害廃棄物の処理に関する行政のあり方について我々に知らしめるといいますか、そういった面では大変私どもも反省しなければならないというふうに思っておりますし、また百条委員会で本当に丁寧にこの問題について討議していただいた、それが今回の告訴にもつながったというふうに私どもも考えておりますので、そういう意味では皆さんの御努力に感謝を申し上げます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 感謝を申し上げるということです。それで、答弁では市側は捜査権のない行政の集めた資料では告訴できないと。当該社長が逮捕されるぎりぎりまで告訴を遅延し、しかし先般の飯野川中学校事務員の方の公金使い込み事件では、市教育委員会がその事務員の方を直ちに告訴しました。捜査権のない行政の集めた資料でも、告訴できるのではないですか。この違いを市長と教育長にお願いします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 この産業廃棄物処理業務と今回の学校による不正事件というのは、やはり今回の告訴に至ったことについても警察の捜査に基づいて告訴しておりますので、そういう意味では違いはないというふうに思っております。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 事務職員の事件に関しては、大変市民の皆様に御迷惑をおかけしたことをおわび申し上げますとともに、現在も警察と相談中でございますので、まだ告訴という段階には至っておりませんので、御理解賜りたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 教育長、告訴はまだしていないと理解してよろしいですか。 ◎境直彦教育長 警察のほうと現在相談中でございまして、まだ正式に受理という段階には至っていないというところでございますので、よろしくお願いいたします。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 済みません、ちょっとはっきり答えて、警察に受理、不受理関係なく、告訴状は出されたのですか。 ◎境直彦教育長 提出はいたしましたが、まだ正式には受け取ってもらっていない状況であります。その場で戻されておりまして、まだ相談をしているというところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 市長と答弁が分かれるようですが、飯野川中学校の事件は被害額の全額を親御さんが弁済し、当該事務員の方は懲戒免職という公務員にとっては切腹に等しい社会的な制裁を受けています。それでも市教育委員会は事務員を訴えると、瓦れきのほうはなかなか訴えないと。これまで教育委員会でもこういう事件がありました、職員が公金を云々と。でも、お金が家族の方が全部弁済してくれて、そして本人はもう退職金も出ない懲戒免職という処分をされ、それをなおかつ石巻市としては告訴していませんでした。これが今回また告訴すると、到底納得できません。これについて総務部長の見解をお聞きします。 ◎阿部明夫総務部長 最近の事例としては、公務員に対する倫理的なものを求めるということで、かなり厳しい措置を求めるというような世間一般のそういう流れがありまして、それでかなり厳しい判断が県のほうではされたのかなと。あくまでも懲戒免職というのは県のほうの裁定でございますので、県のほうでそういうことを勘案して、厳しい措置ということになったのかなというふうに考えております。 そういうことで、瓦れきと明確に違うのは、今回の件については本人が認めているということと、あと瓦れきについては今回逮捕された社長は、そういう事実を認めていなかったということで、それで認めていない人を告訴する場合にはやはりそれなりの証拠なりなんなりが必要だろうと。今回は、本人が明確に認めたということでの大きな違いがあるのかなというふうに理解しております。(「そんなこと関係ない、犯罪は犯罪だ」と呼ぶ者あり) ○議長(安倍太郎議員) 傍聴者に申し上げます。静粛に願います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 私は全く反対に思います。藤久建設の社長は、あの記事後、申しわけないと466万円を持ってきました。ところが、罪は今5,000万円とも6,000万円とも言われています。あの学校の事務官は、その満額に近い800万円近くを納めています。そして、同じ石巻市立飯野川中学校という市内に存在する私たち公務員仲間が、片っ方は告訴しない、片っ方は告訴すると、それは矛盾を感じるのですが、市長、いかがですか。 ◎亀山紘市長 今回の災害廃棄物処理業務における詐欺事件について告訴に至った点については、議会でもこれまで答弁してまいりましたように、新たな事実が発覚しない限りは告訴は難しいというふうな判断をしておりました。今回新たな事実、いわゆる架空請求ということがございましたので、そういったことで告訴に踏み切ったということでありますので、姿勢としては我々はやはり行政としてもしっかり犯罪に対しては対応していくという考えでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 次に、問責決議ですが、市長、問責決議はサッカーで言えばイエローカードです。カードをもらった選手は、2枚目のカードを切られないように反省と自粛を誓うのです。市長や当局は、問責決議後、どのように取り組みをされたか伺います。 ◎亀山紘市長 問責決議につきましては、先ほど申し上げましたように大変重く受けております。今後二度とこのような、二度も受けたらこれは大変なあれですけれども、何としてもやはり今復旧、復興を加速していくために責任をしっかりと果たしていきたいというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 重く受けとめている。市長、問責決議に際しての不謹慎な市長の薄笑い映像。遠藤宏昭議員の質問に、記憶にない、あったとすれば担当の生活環境部に申しわけないと思ったのでとの答弁でした。市長、問責決議を受けて申しわけなく思うのは、自分の傘下の部ではなく、市民の皆さんや議会に対してではないのですか。市長、再度薄笑い、その動機について伺います。 ◎亀山紘市長 そのようなことはございませんので、この問責決議については大変重く受けとめております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) さらに答弁の中では、不正を見抜けなかったことを深く反省し、市民の皆さんに御心配をかけたことをわびるとのことです。市長、認識がずれているのではないですか。市民の皆さんに御心配ではなく、税金がだまし取られた、詐欺に遭った大問題ですよ。心配などとのんきな問題ではないのです。せめて御迷惑とか、問題意識をはっきり感じてください。市民は憤慨していますよ。市長、いかがですか。 ◎亀山紘市長 先ほども申し上げましたように、心からおわびを申し上げております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) おわびと言いますが、反省の態度が全くない答弁のきわめつけは、「当局として最大限に努力しましたが、議員から問責決議を受けた」との答弁です。当局として最大限努力したならば、問責決議など出るはずがありません。努力を怠ったから決議が可決されたのです。その点、もう一度いかがですか。 ◎亀山紘市長 私どもは、最大限の努力をしてまいりました。しかし、見抜けなかったことに関しては心からおわびを申し上げます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 大綱の4つ目に入ります。 正面から向き合おうとしない大川小学校問題について。(1)、11月28日放送のNHKスペシャル東日本大震災「大川小学校・遺族たちの3年8か月」を視聴しての感想について。 (2)、大川小学校問題は、市としては検証委員会の報告をもって解決済みと考えていることについて。 (3)、市当局は、本件について「現在訴訟中なので、コメントを控えさせていただく」の連呼であるが、コメントすることにより生ずる弊害について。また、訴訟を提起されていない遺族に対し、どのような対応や説明を行っていくのかについて。 (4)、大川小学校の犠牲となられた74人の方々、そして約4,000人もの方が犠牲になった東日本大震災。犠牲となられた方々の命が残してくれた石巻市への教訓をどのように捉えているのか伺います。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 それでは、大川小学校問題についてお答えいたします。 初めに、11月28日放送のNHKスペシャル東日本大震災「大川小学校・遺族たちの3年8か月」を視聴しての感想等についてでありますが、同番組を私も拝見いたしました。愛しいお子様を亡くされた御遺族の皆様方の深い悲しみは言葉に言い尽くせないものであることを改めて拝察するとともに、大きな傷跡を残した東日本大震災と同様の被害を繰り返さないという思いを大きくいたしております。今後は、学校防災の一層の充実に向けて、たゆまぬ努力を継続したいと考えております。 次に、東日本大震災で犠牲となられた方々の命が残してくれた教訓をどのように捉えているかについてでありますが、大川小学校の児童と教職員を含め、多くの市民が犠牲になられた東日本大震災は、石巻市の長い歴史においても誰も経験したことのない極めて甚大な被害をもたらした災害であります。改めて防災の重要性を痛感いたしております。多くの方々の犠牲を決して無駄にしないために、私たちは改めて東日本大震災にしっかりと向き合い、防災の重要性という教訓を確実に後世に伝え、今後の防災意識の高揚や安全、安心なまちづくりに生かすとともに、児童・生徒の命を守る学校防災にも生かしていくことが使命であると考えております。 ◎境直彦教育長 私から、大川小学校問題は市としては検証委員会の報告をもって解決済みと考えているのかについてでありますが、市及び教育委員会といたしましては、検証委員会の報告をもって解決済みとは考えておりません。文部科学省、宮城県教育委員会の指導、監視のもとに大川小学校事故検証委員会が専門的な立場から公正中立で客観的に行った検証の内容を重く受けとめ、その報告書の中で提案いただいた24項目の提言を今後の学校防災にしっかりと反映していくことが重要だと考えており、有識者や地域の方々を交えた学校防災推進会議を開催し、具体の取り組みを進めているところでございます。 また、御遺族の心のケアや捜索活動等についても、今後もできる限りお一人お一人に寄り添った丁寧な対応をしてまいります。 次に、コメントすることにより生ずる弊害等についてでありますが、現在訴訟の争点整理もまだ十分になされていない段階ですので、被告である本市といたしましては、訴訟に影響を及ぼす可能性がある内容に関し、裁判外における発言や議論に慎重にならざるを得ない点がありますことを御理解賜りたいと存じます。 また、訴訟に加わらなかった御遺族への対応や説明につきましても、訴訟に影響を及ぼす可能性がある内容に関しては慎重にならざるを得ない状況でございます。しかし、すぐには難しいとしても、訴訟の進展に伴い、内容によっては対話の場を設けることが可能になるものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 阿部利基議員も質問しましたが、市長、このポーズは普通どのようなことを意味するジェスチャーだと思いますか。 ◎亀山紘市長 その置かれている状況によって違うと思いますけれども、私が大川小学校の関係でテレビ等でも見ておりますけれども、やはりどういうふうに、どういうことでああいうしぐさをしたのかというのは私もちょっと疑問がありますけれども、通常ですと発言を慎重にとか、そういった意味合いで使うのではないかなというふうに思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) そのとおりなのです。言うな、黙れということです。それが大川小学校遺族の方への説明会で、公然と説明者へその上司がとられたポーズなのです。このことについて教育長の所見を伺います。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 その場面は、指導主事が御遺族とのやりとりの中で「話をされているお子さんは誰ですか」という質問に対しまして、個人を特定できる質問をしたわけでして、そういう質問をしてはいけないと、公の場で個人を特定できる質問をこちら側からしてしまったというときに、そういう発言をしてはだめだということで、とっさにそのような表情をとってしまったということを後でも御説明申し上げているとおりでございまして、何かを隠匿しようとかという意図はございませんでしたので、御理解を賜りたいというふうに思います。 なお、御遺族を初め皆様方にもそのような誤解を与えることがないように、今後とも指導してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) それは、後からの後づけの言いわけなのです。余りにも不謹慎な行動だったので、新聞記者がその先生に取材したところ、「私は癖で、物事を真剣に考えるときにこういうポーズをとってしまうのです」と答えたそうです。このことは御存じですか。 ◎境直彦教育長 御遺族の皆様との話し合いの中でそのようなことを確認をして、さらに本人もおわびを申し上げたところでございますが、経過については先ほど、映像を確認して、そのような場面の流れがあった中での行動であったということで、大変不適当であることは間違いございませんので、その後指導するとともに、今後ともそういうことがないようにお話を申し上げたところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) このポーズが週刊誌やインターネットで大々的に報じられ、後づけでそのような理由を考えたとしか思えません。市のこのポーズ、説明会で何度も目撃されております。市長が大川小学校の御遺族でしたら、どう思われますか。 ◎亀山紘市長 どのように受け取ったかというのは、私としてどうそれを受け取るかということに関しては、その状況にないとなかなか難しいと思いますけれども、一般には何か発言を抑えられたという印象は受けるのだろうというふうに思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) そのとおりなのです、発言が抑えられたと。そういうことがだんだん、だんだん増幅するのです。このポーズこそが大川小学校問題を象徴する市教育委員会のこれまでのスタンスなのです。こんな隠蔽体質の組織が大川小学校の遺族の方と正面から向き合えますか。児童や保護者からの聞き取りメモの廃棄処分、誰かの指示だったのでしょうか、それとも聞き取った先生方の自己判断だったのでしょうか。教育長に伺います。 ◎境直彦教育長 メモを廃棄したことについての考え方でございますが、通常文書作成におけるメモというものは、その内容を全て網羅し、文章化した報告書ができた段階で役目を終えたものと考えており、本人が文書作成した際にその後廃棄をしたということでございます。しかし、本件のような重大な事故においては、もっと配慮すべきであったというふうに考えているところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) この大事なメモ、立派な公文書ですよ。このメモ問題は、以前青果市場移転問題で市として苦い経験があります。情報公開日本一を掲げる亀山市政にとって、今回は人の命がかかっている大事なメモの廃棄、通常であれば廃棄職員は処分されます。もし市の職員が人の命に関する大事なメモを処分し、市側の立証に支障を来すというようなことになったらどのような処分になりますか。職員の分限懲戒審査に当たる菅原副市長に伺います。 ◎菅原秀幸副市長 メモを紛失あるいは廃棄というふうなことで、事の重要性に鑑みて分限調査委員会のほうで、どういう状況下でそういうことがなされたのか、あの混乱期でございましたので、その状況はわかりませんけれども、その状況によっては、事の重要性によっては当然分限あるいは懲戒というふうな処分になろうかとは思います。ただ、その状況がよくわかりませんので、今何ともお答えできない状況でございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 廃棄された先生方は県の職員です。もしそれが市の職員だったら、どうされますか。 ◎菅原秀幸副市長 先ほども申し上げましたけれども、市の分限調査委員会でその内容を精査をさせていただきます。人の命にかかわる問題ということになれば、当然重いものだろうというふうには感じます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 精査と言いますが、メモの処分についてこれまでいろんな議論がありました。それらを踏まえて、もう一度伺います。 ◎菅原秀幸副市長 私は今ここではっきりと申し上げられない状況でございますけれども、やはり当時のメモを故意的に破棄したのか、あるいは紛失したのか、その状況をよく判断するその材料を審査会の中で十分に検討する必要性があると思います。ですから、ただ単に人の命にかかわる問題とはいいますけれども、その当時の状況がどうだったのか、やはりそういったところを慎重に検討しなければならないというふうには思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 教育長、メモの処分は故意、うっかり、どちらですか。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 その当時担当していた者がその内容を全て網羅して文章化して、要旨をつくり上げたということでございますので、その時点で廃棄をしてしまったというふうに確認をしております。別にきちんともう一枚のものを文書作成したというところでございますので、よろしくお願いいたします。 ◆4番(髙橋憲悦議員) それは逆に、今になれば、あれは絶対保存すべきだと思いますか。 ◎境直彦教育長 先ほども述べましたとおり、本件のような重大な事故においてはもっと配慮すべきであったというふうに考えているところでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 聞き取りメモを処分した職員や、余計なことを言うなとポーズをとった職員は、校長に昇進したり、みんな御栄転されていると聞いております。これは事実ですか、教育長。 ◎境直彦教育長 事実でございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) また、震災当時の大川小学校の校長先生は、鳴子方面から2時間もかかる遠距離通勤でした。しかも、震災後早期退職されたと聞いておりますが、間違いありませんか。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 議員のおっしゃるとおりでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 全国的、世界的に注目を浴びている問題なのです。当時の関係者を問題解決まで固定して早期解決を図るのが教育長の権限で行える方法だったのではないでしょうか。全員を異動させ、後任に引き継がせるような軽微な問題ではないのです。犠牲となられた児童や先生方の命はそんなに軽いものではなかったはずです。いかがですか、教育長。 ◎境直彦教育長 これまでも教育委員会として御遺族の皆様と真摯に向き合いまして話し合いを、あるいはさまざまなことに対応してまいりました。それと、人事管理行政は任命権者としての県教育委員会がございますので、県費負担教職員としての立場もあるということも御理解いただければと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 総務部長が先ほど私の人事に関する質問の人事異動の基本的な考え方の中で、このような答弁がありました。「人事異動により行政運営の停滞を招くことはあってはならないと考え、異動サイクルには十分配慮する」との答弁です。今私が問題提起していることは、このことなのです。大川小学校問題の担当者も、瓦れき処理詐欺事件の担当者も、問題解決に腰を据えるどころか、短期間にぽんぽん異動しています。市長、この点についていかがですか。 ◎亀山紘市長 人事異動で市政を停滞させるわけにはいかないというふうに思っております。また、人事異動によってそのような引き継ぎをしっかりしながら対応していくということでは、今現在の人事異動については復旧、復興のために多くのマンパワー不足がある中で、適正な人事異動をさせてきておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) これまでの議論のように、市教育委員会は事実を隠すことに躍起となってきたのです。その最たる例が市であり、しかも担当職員を猫の目のようにくるくる異動させ、原因究明を困難に仕向けるこそくな手段の連続です。この点について、教育長いかがですか。 ◎境直彦教育長 そのようなことは考えておりませんで、これまでも御遺族の皆様と真摯に教育委員会としては対応してまいりましたし、今後もきちんと向き合ってまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 真摯に対応してはこうはならないのです。先生方は県教育委員会の身分があって、市教育委員会との協議で人事異動、交流を行っています。つまり市教育委員会も県教育委員会も両者が申し合わせたかのように逃げの行動で、この問題に正面から向き合っていないのです。逃げの行動は大川小学校がすぐとるべき、これが逃げの行動です。怒りを感じます。唯一、村井知事だけがテレビ番組に出演して、「山に逃げられたね」と本音をコメントしています。教育長、今回の大川小学校問題について、県教育委員会と市教育委員会の対応分担はどうなっていますか。また、学校設置者である市長の学校における権限と役割について説明ください。 ◎境直彦教育長 お答えいたします。 市の教育委員会は行政上、県教育委員会から指導を受けることになっておりますので、さまざまな観点において県の教育委員会に報告、もちろん相談もしなければならないというふうに考えております。今回のことに関しましても、さまざまな形で指導、助言を得ながら進めてきたところでございますので、御理解を賜りたいと思います。(何事か呼ぶ者あり) 済みません、2番目の質問をちょっと聞き逃しましたので、もう一度お願いいたします。 ○議長(安倍太郎議員) 今時計をとめますので、もう一回質問をお願いします。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 教育委員会の働きはよく存じ上げています。それで市立大川小学校という学校があります。これの設置者、それが市長になっています。ですから、石巻市立という名前になります。そういうことによりますと、市長の設置者としての権限、やれること、責任、そういう分担はどうなっているかというのをお尋ねしました。よろしくお願いします。 ◎境直彦教育長 議員御指摘のとおり市の教育施設、設置者としては石巻市であるということは御存じのとおりでございますので、教育委員会は、教育行政にかかわる事務一般、さまざまな施設、設備の管理、もちろん人的管理、そして子供たちの命を守る安全、安心の管理という部分でのさまざまな管理を教育委員会、学校の教職員とともに進める部分でございます。そのように理解しております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 市長、ただいまの教育長の答弁はよく理解できたでしょうか。 ◎亀山紘市長 設置者としての役割、これも災害時においても非常に重要なものだというふうに理解いたしております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 先日、「女性自身」の記事に石巻市復興政策部はわかりませんとのコメントをしていました。今般配付された実施計画書の116ページ、慰霊碑整備事業で鎮魂の森公園を整備すると書いてあります。「女性自身」に公開されたテーマパーク計画図にも鎮魂の森と表記されています。それで、同僚議員の質問にも11月6日に市長と協議したと市長が発言しています。その内容についてお尋ねします。 ◎阿部明夫総務部長 モニュメントの件につきましては、総務部のほうで担当しておりますので、私のほうから説明させていただきます。 まだ具体的には、今総合支所の中でモニュメントのほうをどこに建立するかというようなことを検討しておりまして、それの関係でここに平成27年度内に庁内検討ということで、それで場所を決定しまして平成28年、平成29年度で順次慰霊碑のほうの建立を実施していきたいというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 11月6日の協議について、そこにいました市長なり、その詳しい説明をお願いします。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 11月6日、記憶なのですけれども、土曜日か日曜日だったような気がしますが、大川地区の地元の協議会の動きにつきまして、河北総合支所のほうから現在の状況について、経過について説明があったやに思います。記憶でございます。 ◎菅原秀幸副市長 11月3日では、6日ですか。(4番髙橋憲悦議員「前の答弁で市長が言っています」と呼ぶ) ○議長(安倍太郎議員) 個人的なやりとりはやめてください。 ◎菅原秀幸副市長 11月3日の日でございますけれども、河北総合支所のほうから市長に大川地区の復興協議会のほうで、今後大川地区の復興のためにどういう事業をするかというふうなことで、地元の方がいろいろと考えもしているというふうなことで、今後の進め方について協議がございました。その際に、中身としてはもちろん鎮魂の森整備事業等々ございましたけれども、その中で週刊誌にあったようなテーマパークというふうな表現をされておりますけれども、そういった絵面が確かにございました。市長からの指示は、まだ大川小学校が係争中であるということと、それからまだまだ大川地区の今後の公共施設の整備等々も進まない中で、今軽々にそういったことを表現、表示していくのはこれは早いと。大川地区の復興協議会の御意見なり、それから地元の方々の意見も十分にお聞きするという時間をとってはどうなのかというふうな指示がございました。そのことについては、私も同席しておりましたので、私の資料の中で市長がしばらく地元の方々の御意見を聞く時間をとったほうがいいというようなことはメモしておりましたので、御報告申し上げます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) その中に誰と誰が入っていたか。なぜかといいますと、こういう事業は必ず実施計画にものっています。昔の企画部門も絶対知っているはずなのです。それが知らないということは、河北総合支所のフライングで報道されたと、役所間ですごいぎくしゃくした関係になるのです。その情報の共有、ましてや市長が遺族の方とか心配して慎重にやりなさいよと言っているのにかかわらず、こういう本に載ったり、週刊誌に書かれたりと、市の情報はどのようになっているのですか。再度副市長、お願いします。
    ◎菅原秀幸副市長 総合計画の実施計画に登載する場合は、議員も御案内のとおり担当課から関係部のほうに要求という形で提出されます。それをヒアリングをして、そしてどういう事業なのか確認をして、そして今度財務部と財源の関係で協議をして、それを採択するしないの、そういう十分な横の関係の協議をした上でそれに登載されますので、当然河北総合支所、それから復興政策部、財務部、この3者で協議をされていると思います。 ただ、週刊誌に載った内容につきましては、今御指摘されている鎮魂の森の内容も含めまして、全体像として大川地区の復興に際してどういうふうな形で、大川小学校を遺構として残す残さないというふうな話も含めまして、実際に協議がありました。その際に市長、私、それから河北総合支所と、それから復興政策部もたしかいたかと思います。何かの打ち合わせの終わったすぐ後にそういうふうな協議というふうになりましたので、ですから総合計画の実施計画にのるということは、事前にそういった内容でもって各部の協議が調っているというふうに御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 復興政策部長、これであれば、部長の配下の職員も、部長のほうも全部存じ上げていることではないのですか。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 ローリングの実施計画書に載っています117ページの件ですが、これは鎮魂の森というのは河北総合支所の絵面ではなくて、雄勝とかほかの地区から結構要望がございまして、それについていろんな実施計画のローリングの要求はあったのですが、それは慰霊碑を踏まえた中での構想段階でして、ローリング上はなかなかまだ手をつけられない状況にあるので、こういった表現になっております。この話と河北総合支所が絵面にしたものというのは違っておりまして、河北地区で描かれたものは河北地区の民間の方々の協議会の独自の案だと、それに対して総合支所のほうではサポートに入っているといった報告を後から受けております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) サポート、サポートと言いますが、ここに鎮魂の森と書いていますよ。実施計画にも鎮魂の森と書いていますよ。同じレベルで一緒に行政と民間が進んでいるのではないですか、いかがですか。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 議員手元に持っていらっしゃる鎮魂の森構想というのは、ローリングの後から私は見ていますので、そこは同じ名前ですけれども、市がやっているものとはまた違ったものだと、その下書き段階のものだと考えております。 ◎菅原秀幸副市長 今復興政策部長が言ったように、私もこれまでずっとお話をお聞きした中では、この総合計画の実施計画にのっている鎮魂の森というのは、それぞれ北上、河北、雄勝、牡鹿、そういった大きく被災を受けたところにそういった鎮魂の森というふうなものを総体的な考え方というふうなことでのせております。 今回の週刊誌で問題になっている部分につきましては、具体的に大川小学校の近くにそういったものをつくってはどうかというふうな、大川地区復興協議会が独自に場所を特定をして、どうだろうかというふうな計画だということで、その実施計画にのっているものと今回のものについては異質のものだというふうに御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 随分都合いい答弁ですが、こういうことを言っていますと、地元も今度憤慨しますよ。一生懸命自分たちで何とかしようと頑張っている団体がある、そして市ではわからない。この大川小学校の問題について、答弁ではお一人お一人に寄り添って丁寧な対応をすると、そして議会のほうの答弁では訴訟中なので、コメントを差し控えると慎重姿勢、水面下では遺族の心を逆なでするようなテーマパーク化構想。市長、これはめちゃくちゃな対応ではないですか。今回の「女性自身」に掲載された件について、そして大川小学校について、どう総括されますか。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 大川地区の復興協議会にとっては、恐らくテーマパークというような考えではないと思います。大川地区の震災からの復旧、復興に今後どのようにこのまちを考えていくかということで、地域の方々がその地域のこれからの将来について考えるということはやはり必要なことだというふうに思っております。私が伺っているのでは、決してテーマパークをつくるというような、そういった考えではないと。その中で大川小学校の悲劇を二度と起こしてはならないというふうな、我々もそうなのですが、やはり地域と一緒になって、ここの大川小学校の問題をしっかりと捉えて、その悲劇を伝えていくという、そういった思いがあって取り組んでいるのだというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 大川小学校問題の解決なくして、震災の総括はできないと思います。市長はNHKの番組を見て、愛しいお子様を亡くされた御遺族の皆さんの深い悲しみは言葉に言い尽くせないものであると答弁されました。この言葉をもっと早く発言され、その気持ちを教育委員会に伝えてほしかったのです。これからあらゆる場面でこれまでの概念を捨て、大川小学校問題に正面から向き合ってほしいのですが、市長の所見を伺います。 ◎亀山紘市長 この大川小学校のNHKの報道は、またDVDも再び見させていただきましたけれども、それから検証委員会からの報告書も隅々まで目を通して、やはり今回の東日本大震災における行政の初動体制あるいはその後のあり方について厳しい意見も出ておりますので、そういった意見をしっかり捉えて、今後報告書の中で提案いただきました24項目につきましては、この提言をしっかり受けとめて、今後の学校防災に努めていきたいというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 大川小学校問題は、当事者はもとより誰でも心が痛み、つらいテーマなのです。しかし、学校という安全であるべき場所であり、学校の先生方を信じてかわいい子供を預けたのです。その学校で悲劇が生まれました。せめて子供たちが必死に生きようとした最期を検証することが小さな命が私たちに残してくれた宝物なのです。決して犯人捜しではないのです。これから再び悲劇を起こさないための道筋を見つけるための簡単な理由なのです。どうか心と目をそらさず、ありのままに当時の行動、判断を探してあげたいのです。 私は、河北総合支所で大川小学校の皆さんの御遺体を担当しました。棺に約束しました。みんなこれから楽しいことがいっぱいあったのに、おんちゃん約束すると、あなたたちが一生懸命に生きてきたことをみんなに伝えようと。子供たち、先生たちに私たちができることをちゃんとやっていますか。市長、教育長に所見を伺います。 ◎亀山紘市長 遺体安置所については、私も震災後、全ての遺体安置所を何度か回りました。そして、犠牲者の方々の無念な思いが、表情が、その遺体に本当に刻まれておりました。そういう意味では、この悲劇を二度と起こさないために、しっかりと防災行政を進めていくことが必要だというふうに考えております。 ◎境直彦教育長 私もNHKの番組を拝見いたしました。御遺族の皆様がお子様のことを思い、今なお苦しい思いをされているということを改めて拝察したところでございます。御遺族の皆様の事故の再発を防ぎたいという強い思いを改めて重く受けとめるとともに、教育委員会、私としても不断の努力を続けてまいりたいというふうに考えておるところでございますので、御理解を賜りたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 決して犯人捜しではなく、どうしてあのようになったのだろうと。この日本は四方を海に囲まれております。どこの学校がこういう悲劇になるかもしれません。ですから、現実を検証して、もう早く逃げろよ、山に逃げろ、そういう教訓をはっきりと検証して打ち出して、全国の皆さんに発信すると、それが私たちの責務だと思います。 これまでの議論を通しまして、亀山市長の政治姿勢には2つの欠陥があります。1つ目、それは石巻市市政という車を運転する上で、その車のギアでニュートラルというポジションがないことです。前に行ったりバックしたりとせわしい市政運営の中、市政運営が大変困ったときにはまずギアをニュートラルに入れて、市民や職員、そして議会の考えを聞くことが大事なのです。その後、どちらかに発進すればいいのです。勇気を持って原点に戻ることも時には必要です。 2つ目は、ビンゴカードのど真ん中にあるフリーという窓がないことです。このフリーという窓は、縦横、そして斜めというさらなる連携を生む大切な窓です。それは公益、本当に市民のためになるかを意味する窓です。ニュートラルという目立たないが大切なギア、フリーという重要視されないが大切で使い勝手のよい窓、しかしこれらは市民や職員、そして議会の考えを聞く、公益、本当に市民のためになるかを考える、この2つが今の亀山市政に欠けております。市民が主役、公益性最重視という魂、心が入らなければ、単なる遊びの行政ごっこにすぎないのです。市民も職員も議員も疲れ果て、あきれ果てております。このままだと市役所は市民から見放され、空虚と化してしまいます。 ある市民から寄せられた言葉です。「自然豊かな石巻、おいしい食べ物は地産地消、歴史と伝統がある石巻、まちづくりは地参知掌」、これは地域の地、参加の参、知識の知、掌握の掌、この地参知掌を行ってくださいとのことでした。地域の住民参加で知恵を出し合い、掌握してください。現在最悪な市政状態で、大震災から4回目のお正月を迎えようとしています。年末の定番の挨拶は、よいお年をお迎えくださいでありますが、亀山市長には市民の声をよく聞いていただき、よい石巻市に戻してくださいと市民を代表して年末の挨拶を申し上げ、私の一般質問を終わります。 ◎阿部明夫総務部長 先ほど答弁を保留させていただいておりました本年度の中途退職者の数についてですけれども、勧奨退職が3名、あと普通退職が11名、計14名となっております。 ○議長(安倍太郎議員) 以上で4番髙橋憲悦議員の質問を終わります。 △日程第3 認定第3号平成26年度石巻市駐車場事業特別会計決算認定について ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第3認定第3号平成26年度石巻市駐車場事業特別会計決算認定についてを議題といたします。本件の審査について、産業建設委員長の報告を求めます。産業建設委員長。   〔産業建設委員長髙橋栄一議員登壇〕 ◎産業建設委員長(髙橋栄一議員) ただいま議題となりました認定第3号平成26年度石巻市駐車場事業特別会計決算認定の結果について御報告申し上げます。 付託されました決算は、去る12月10日の書面審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり認定すべきものと決した次第であります。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) ただいまの産業建設委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本決算に対する産業建設委員長の報告は認定であります。委員長の報告のとおり認定することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本決算は認定することに決しました。 △日程第4 第249号議案石巻市復興まちづくり情報交流館条例 △日程第5 第250号議案石巻市適応指導教室条例 △日程第6 第251号議案石巻市認可保育所等の保育料に関する条例 △日程第7 第252号議案石巻市奨学金貸与条例の一部を改正する条例 △日程第8 第253号議案東日本大震災に伴う石巻市震災奨学金給付条例の一部を改正する条例 △日程第9 第254号議案石巻市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例 △日程第10 第255号議案石巻市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例 △日程第11 第256号議案石巻市国民健康保険条例の一部を改正する条例 △日程第12 第257号議案石巻市営住宅条例の一部を改正する条例 △日程第13 第258号議案石巻市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例 △日程第14 第259号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第10号) △日程第15 第260号議案平成26年度石巻市土地取得特別会計補正予算(第2号) △日程第16 第261号議案平成26年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第4号) △日程第17 第262号議案平成26年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第2号) △日程第18 第263号議案平成26年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号) △日程第19 第264号議案平成26年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第6号) △日程第20 第265号議案平成26年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第3号) △日程第21 第266号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第2号) △日程第22 第267号議案平成26年度石巻市病院事業会計資本剰余金の処分について ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第4第249号議案石巻市復興まちづくり情報交流館条例から日程第22第267号議案平成26年度石巻市病院事業会計資本剰余金の処分についてまで、以上19議案を一括議題といたします。本19議案の審査について、各常任委員長から報告を求めます。初めに、総務企画委員長の報告を求めます。総務企画委員長。   〔総務企画委員長大森秀一議員登壇〕 ◎総務企画委員長(大森秀一議員) ただいま議題となりました19議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。 付託されました4議案は、去る12月9日委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 初めに、第249号議案石巻市復興まちづくり情報交流館条例では、北上地区への仮設の情報交流館設置について質疑があり、今後設置予定の河北地区、雄勝地区及び牡鹿地区と同様に設置する方向で検討する旨答弁がありました。 また、復興まちづくり情報交流館の運営内容について質疑があり、中央館については仙台市で開催される国連防災会議に合わせ本市の被災状況や復興状況などを発信していくこととしているが、そのほかの地域については今後実施設計等を行う中で具体的な内容を示す旨答弁がありました。 また、条例第1条の設置目的について質疑があり、震災から得た知識及び教訓を発信すること、被災者自身が未来に希望を持つこと、また交流の場を創出することを目的としている旨答弁がありました。 また、中央館の施設概要について質疑があり、展示スペース80.7平方メートル、交流スペース44平方メートル、その他12平方メートルの合計建設面積136.7平方メートルである。駐車場については、復興マルシェや石ノ森萬画館と連携して確保する予定であり、施設内では動画映像やパネルの展示、ファイルにつづった資料で復興の進捗状況等の情報発信などを行う予定である旨答弁がありました。 また、施設内での説明者について質疑があり、被災地としてさまざまな経験や知識を伝承する役割を担っているため、被災体験も含めて説明することができる人材を配置する予定である旨答弁がありました。 次に、第259号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第10号)、歳出、2款総務費、1項総務管理費、6目企画費では、ふるさと納税の御礼の品の選定方法について質疑があり、業務委託している観光協会では市内の団体、市外のNPO団体、宮城県東部振興事務所などで構成される第三者審査会においてお礼の品を決定し、公平性を担保している旨答弁がありました。 次に、28目東日本大震災関係費では、復興まちづくり情報交流館整備事業費の内訳について質疑があり、主な費用として河北地区、雄勝地区、牡鹿地区の交流館整備の実施設計費やプレハブでつくる交流館の整備工事費である旨答弁がありました。 また、情報交流館をプレハブで整備することについて質疑があり、今回は仮設で設置するが、今後環境省が整備するフィールドミュージアムや産業物産館などの公共的な建物の中に機能を包含させていく旨答弁がありました。 また、今後建設される復興記念館と情報交流館の連携について質疑があり、半島部を中心に人口減少等の問題が出始めているため、連携することで活性化につなげる検討を行いたい旨答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) 次に、環境教育委員長の報告を求めます。環境教育委員長。   〔環境教育委員長阿部久一議員登壇〕 ◎環境教育委員長(阿部久一議員) ただいま議題となりました19議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。 付託されました4議案は、去る12月9日委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 初めに、第250号議案石巻市適応指導教室条例では、適応指導教室の概要について質疑があり、通称はけやき教室と言うが、当初は旧石巻市長公舎に設置していた。震災により施設が使用不可能となったため、現在は遊楽館内で運営を継続し、東松島市からの1名を含む7名が通所している。けやき教室では、学校や保護者と連携し、児童・生徒への教育相談活動、実態に応じた学習指導、それから望ましい人間関係や仲間づくりを目的とした体験活動等を通して学校への復帰を図っている。新たな施設は、平成25年度に土地を取得し、先月末には建設工事が完了した旨答弁がありました。 次に、第252号議案石巻市奨学金貸与条例の一部を改正する条例では、償還期間を15年や20年に延長すべきではないかとの質疑があり、現在の償還期間は10年と規定されているが、上級学校に進学したり経済的な理由や震災、その他何らかの理由により償還が困難な場合は、個別の相談により何年間か猶予する対応をとっている。早急に変更する予定はないが、より魅力的な奨学金になるように今後も検討する旨答弁がありました。 次に、第253号議案東日本大震災に伴う石巻市震災奨学金給付条例の一部を改正する条例では、この条例を平成24年4月1日から遡及適用することについて質疑があり、既に高校を卒業している生徒もいるため、その方々にもさかのぼって一時金を給付する旨答弁がありました。 次に、第259号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第10号)、歳出、4款衛生費、2項清掃費、2目ごみ処理費では、牡鹿クリーンセンター及び牡鹿一般廃棄物最終処分場の利用期限について質疑があり、牡鹿クリーンセンターはあと3年ぐらい、最終処分場は平成29年3月まで利用する予定である旨答弁がありました。 10款教育費、3項中学校費、3目学校建設費では、石巻中学校耐震補強事業費に関連し、小中学校の耐震補強の進捗状況について質疑があり、今回予算計上した石巻中学校のほかに、門脇中学校と二俣小学校が残っている。この2校についても今年度中に耐震化工事を発注する予定となっており、本市においては一通り耐震化事業が完了する見込みである旨答弁がありました。 中学校施設老朽化対策事業費では、門脇中学校屋上等の防水工事施工により何年ぐらいの防水効果があるかの質疑があり、保証期間は10年程度であるが、施工業者からは劣化等の状況により違いは出るが、20年程度の効果があると聞いている旨答弁がありました。 また、今後の校舎や体育館の老朽化対策について質疑があり、耐力度にもよるが、老朽化対策は全面改修が最もふさわしいと考えている。しかし、当市では合わせて60近くの小中学校があるため、耐用年数を25年から30年とした全面改修を行えば、毎年校舎と体育館、プールを3校ずつ改修する状況になる。そのため老朽化対策は補修と大規模改修を組み合わせた年次計画に基づき進めている旨答弁がありました。 6項社会教育費、12目(仮称)市民文化ホール建設基金費では、複合文化施設整備の見送りという新聞報道について質疑があり、複合文化施設整備については本年6月に基本構想を策定し、現在基本計画の策定に向け、場所や施設の規模、財源等を検討しているが、まだはっきりした見通しが立たないため、来年度の予算化を見送ったということであり、中止を決定したわけではない。この基本計画策定によりめどがついた段階で、震災復興基本計画の実施計画の中に掲載する旨答弁がありました。 また、複合文化施設の財源確保について質疑があり、災害復旧費国庫補助金や震災復興交付金などを検討しているが、それらは建設場所や概算事業費の方向性が定まってから県や国と協議することになる。現在建設費の高騰などもあり、施設の規模や事業費について慎重に検討しているが、方向性が定まり次第、積極的に国・県に働きかけ、財源確保に努力する旨答弁がありました。 7項保健体育費、5目総合運動公園費では、石巻フットボール場スコアボードの現状と改修内容について質疑があり、石巻フットボール場のスコアボードは設置から14年が経過しており、劣化や日差しの反射等により文字盤が見えにくく、各種大会の運営に支障を来している。そのため、スコアボードをカラーLED方式の屋外大型映像装置にすることで反射による見えにくさを解消し、映像を入れかえることでさまざまな競技にも利用できるようにするため、今回改修の実施設計費を計上している旨答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) 次に、保健福祉委員長の報告を求めます。保健福祉委員長。   〔保健福祉委員長櫻田誠子議員登壇〕 ◎保健福祉委員長(櫻田誠子議員) ただいま議題となりました19議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。 付託されました8議案は、去る12月10日委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。 議案審査の前に、平成27年度から平成29年度までの3カ年における石巻市国民健康保険事業財政収支見通しについて健康部より説明がありましたので、その概要を申し上げます。今回の財政収支見通しは、現行の保険医療制度が維持されることを前提とし、東日本大震災に伴う追加財政支援及び一部負担金免除を平成27年度までとして推計したものであり、被保険者は3.3%減少し、平成29年度は4万1,163人、保険給付費は2.4%増加し、126億6,010万円と推計している。 歳出の見通しは、平成27年度から制度が改正されるため、共同事業拠出金が増加し、平成26年度まで約200億円台であった歳出総額が平成27年度から約230億円に大きく伸びると予想される。歳入についても、平成27年度から共同事業拠出金の増加に伴い、交付金が大きく伸びると予想している。 財政収支の見通しは、平成26年度から平成29年度まで各年とも歳出が歳入よりも上回るため、毎年財政調整基金を取り崩して歳入不足を調整し、平成25年度の基金残高は21億4,125万円であるが、平成29年度は5億3,701万円となり、基金残高は大変厳しいものの、平成29年度までは国民健康保険税の改正は不要と推計している。 また、国民健康保険が抱える構造的な課題は大別すると3つあり、1つ目は年齢構成、2つ目は財政基盤であり、3つ目は財政の安定性、市町村格差である。これら国民健康保険が抱える問題を解決するため、国では財政支援の拡充などにより国民健康保険の財政上の構造的な問題を解決することとした上で、都道府県と市町村の役割分担の検討や低所得者に対する保険料軽減措置の財政支援の拡充、後期高齢者支援金への総報酬割の導入について検討しているというものでありました。 次に、議案審査の主な質疑の概要を申し上げます。初めに、第254号議案石巻市災害弔慰金の支給等に関する条例の一部を改正する条例では、災害弔慰金の支給対象者が未成年者または複数である場合の対応について質疑があり、支給対象は配偶者、子、父母、孫、祖父母の順となり、未成年者であっても対象となる。また、同一順位の支給対象者が複数いる場合、これまでは双方で調整をして支給者を決めていたが、今回の改正では事務の円滑化を図るため、国の条例準則に基づき、1人に支給することにより全員に対する支給と見なすよう改正をするものである旨答弁がありました。 次に、第255号議案石巻市放課後児童クラブ条例の一部を改正する条例では、対象年齢の拡大に伴う活動スペースの状況等について質疑があり、放課後児童クラブは現在市内33カ所で運営しているが、敷地や余裕教室の問題は厳しい状況である。今回の改正により小学校4年生までだった対象を6年生まで拡大するため、3、4年生を対象にニーズ調査を実施した結果、約300名の申請が見込まれたため、待機児童の多いところから専用教室の新設を5カ所、余裕教室の改修を5カ所予定している旨答弁がありました。 次に、第266号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第2号)では、特別損失の内訳等について質疑があり、旧石巻市立病院本体敷地7,700.71平方メートル、6億807万1,419円、看護師宿舎敷地2,202.82平方メートル、1億3,437万2,020円及び焼却炉敷地364.35平方メートル、2,149万6,650円、合計1万267.88平方メートル、7億6,394万89円について、病院事業会計から用途廃止し、一般会計へ所管がえを行うものである。 また、来年度の貸借対照表上の土地は、新たに一般会計から所管がえとなる新石巻市立病院の駅前用地2億6,190万8,000円及び牡鹿病院用地3,877万6,000円、合計3億68万4,000円である旨答弁がありました。 次に、第267号議案平成26年度石巻市病院事業会計資本剰余金の処分についてでは、剰余金の内訳について質疑があり、昭和29年度に取得した雄勝病院の医師住宅敷地916.69平方メートル、29万9,720円及び昭和40年度に取得した同じく医師住宅敷地232.65平方メートル、55万円を一般会計へ所管がえを行うため、資本剰余金の補填により処分をするものである旨答弁がありました。 次に、当委員会に審査方送付になりました陳情、平成26年陳情第19号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充に関する陳情について、審査の概要並びに結果について御報告申し上げます。その願意は、我が国にはウイルス性肝炎、特にB型、C型肝炎の患者が350万人以上いると推定されており、肝炎対策基本法等により国の法的責任は明確となっているが、ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成はB型、C型肝炎ウイルスの減少を目的とした治療法等に限定されているため、助成の対象から外れている患者数は相当数に上り、特に肝硬変、肝がん患者は高額の医療費を負担せざるを得ないだけでなく、就労不能の方も多く、生活に困難を来している。 また、肝疾患も身体障害者手帳の対象とされているものの、認定基準が極めて厳しく、生活支援の実効性が発揮されていないなどの指摘もされている。よって、医療費助成を含む生活支援の実現は一刻の猶予もない課題となっており、医療費助成制度の創設や身体障害者手帳の認定基準の緩和等について、衆参両議院並びに政府に対し意見書を提出されたいというものであります。 本陳情については、行政当局からは本市の国民健康保険加入者の直近1カ月のB型、C型肝炎の治療者は287人、同じく肝炎ウイルスに起因する肝硬変、肝がんの治療者は94人と多くの方が治療している状況にあり、肉体的、精神的な苦痛を強いられている方が多数いると認識している。 また、肝機能障害による身体障害者の認定基準は極めて厳しく、本市においても本年4月現在の身体障害者手帳所持者6,040名のうち、肝臓機能障害の者は3名となっている。よって、国に対して本意見書を提出することについて賛同するというものでありました。 採択の結果、本陳情は願意を妥当と認め、採択すべきものと決した次第であります。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) 次に、産業建設委員長の報告を求めます。産業建設委員長。   〔産業建設委員長髙橋栄一議員登壇〕 ◎産業建設委員長(髙橋栄一議員) ただいま議題となりました19議案中、当委員会に付託されました議案の審査経過並びに結果について御報告申し上げます。 付託されました6議案は、去る12月10日委員会を開催し、慎重審査の結果、お手元に配付の議案審査報告書のとおり、いずれも原案を可決すべきものと決した次第であります。以下、主な質疑の概要を申し上げます。 初めに、第259号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第10号)、歳出、6款農林水産業費、3項水産業費に係る継続費では、漁港施設機能強化事業の進捗率が77.8%であることから、事業内容と問題点について質疑があり、漁港施設機能強化事業については災害復旧事業の対象外である漁港施設用地のかさ上げ等の事業であり、災害復旧事業と密接に関連しているため、あわせて実施することとしている。本件は、入札不調により事業が着手できないことが大きな課題である旨答弁がありました。 次に、7款商工費、1項商工費、4目東日本大震災関係費では、次世代施設園芸導入加速化支援事業補助金の内容について質疑があり、北上地区の植物工場を整備するための土地基盤整備費、ハウス等の建設費及び技術実証などのソフト事業の経費を合わせたもので、全額が国庫補助金の対象である旨答弁がありました。 次に、関連して、北上地区に対するオランダの栽培技術の提供について質疑があり、オランダの国土は九州程度の広さであるが、すぐれた先進技術を有していることから、農産物の輸出額は約863億円と世界第2位を誇っている。今回のコンソーシアムの中にオランダ出身の方も入り、オランダで確立されている空調の内部コントロールや養液栽培等の技術導入を進めていく旨答弁がありました。 次に、7款1項商工費、造船業等集約化支援事業補助金の債務負担行為補正では、造船業の集約化に向けた進捗状況について質疑があり、8事業者4グループで集約化に取り組んでいる。進捗率が高いのは、雄勝地区船越の合同会社であり、今月には地鎮祭を行い、工場や事務所等の建設が始まっている状況である。祝田地区の造船業者は、護岸工事等の自主整備分について設計変更手続を行っており、手続完了後に着手できる状況となっている。残りの2グループについては、石巻工業港港湾関連用地と北上川河口部に確保した土地への移転に向け、詳細設計を進めている状況である。いずれにしても、申請期限である今年度末までに補助金の交付申請を行えるように作業を進めている旨答弁がありました。 次に、8款土木費、5項都市計画費、5目公園管理費では、瓦れき置き場などで使用されていた開発公園の整備について質疑があり、現在は住民からの情報や職員の巡視等により危険度合いを把握した中で、限られた予算内で順次整備している。今後は、計画や見通しを明らかにした上で財政当局と協議し、整備を進めていきたい旨答弁がありました。 以上、御報告申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) 以上で各常任委員長の報告を終わります。ただいまの委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本19議案に対する各常任委員長の報告は可決であります。委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本19議案は原案のとおり可決されました。この際暫時休憩いたします。   午後0時09分休憩                                             午後1時10分開議 ○議長(安倍太郎議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。 △日程第23 第289号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例 ○議長(安倍太郎議員) 日程第23第289号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第289号議案石巻市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例について御説明申し上げます。 国では、本年8月7日に行われた人事院勧告に基づき、一般職の職員の給与に関する法律等の改正を行い、先月19日に公布されたところであります。本年の人事院勧告の注目すべき点につきましては、月例給、ボーナスともに7年ぶりの引き上げとなったことと、給料表や諸手当のあり方を含めた給与制度の総合的な見直しの2点であります。 本市職員の給与制度につきましては、これまで国家公務員の給与制度を基本として改定を行ってきていることから、人事院勧告どおり改定を行うものであります。なお、人事院勧告にありました給与制度の総合的見直しにつきましては、市職員労働組合と協議中でありますことから、今回は提案を見送らせていただいております。 それでは、条例の改正内容について御説明申し上げますので、表紙番号10の1ページから23ページ、あわせて表紙番号13、条例の一部改正新旧対照表の1ページから50ページをごらん願います。第1条は、石巻市職員の給与に関する条例の一部改正を行うものであり、第17条は通勤手当について使用距離区分に応じ100円から7,100円までの幅で引き上げるものであります。 第26条は、初任給調整手当の月額限度額について引き上げするものであります。 第31条は、勤勉手当の支給月数について、一般職員については0.15月、再任用職員につきましては0.05月引き上げるものであります。 附則第13項は、55歳を超える特定職員に係る勤勉手当の減額調整率の改正を行うものであります。 また、行政職給料表について、平均0.3%の引き上げを行うほか、医療職及び幼稚園職につきましても行政職との均衡を基本に所定の改定を行うものであります。 第2条は、石巻市特別職の職員で常勤のものの給与及び旅費に関する条例の一部改正を行うものであり、市長及び副市長の期末手当の支給月数を0.15月引き上げするものであります。 次に、第3条は、石巻市教育委員会教育長の給与に関する条例の一部改正、第4条は石巻市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正についてでありますが、常勤特別職と同様に期末手当支給月数について0.15月引き上げるものであります。 次に、第5条は、石巻市一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例の一部改正を行うものでありますが、特定任期付職員に適用する給与月額について、最大2,000円の引き上げを行うとともに、期末手当支給月数を0.15月引き上げるものであります。 次に、附則でありますが、附則第1条第1項は、本条例の施行期日を公布の日とするものであります。 附則第1条第2項は、第1条に規定しました通勤手当、初任給調整手当及び給料表並びに第5条に規定しました給料表の改定について、本年4月1日に遡及して適用することを規定したものであります。 附則第1条第3項は、第1条の給与条例第31条に係る勤勉手当の支給月数について、あわせて第2条から第5条までに規定した期末手当の支給月数について、本年12月1日に遡及して適用することを規定したものであります。 次に、附則第2条は、本年4月1日に遡及することとした給料表を適用するに際し、必要と認められる職員について、号給の調整を行うことができる旨を規定するものであります。 次に、附則第3条は、給与の内払いについて規定するものであります。 次に、附則第4条は、昇給に関する給与の特例を規定したものでありますが、次期の定期昇給時に1号給昇給を抑制することについて規定するものであります。 附則第5条は、規則への委任を規定したものであります。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第24 第290号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第11号) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第24第290号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第11号)を議題といたします。本案について財務部長から説明を求めます。財務部長。 ◎佐藤和夫財務部長 ただいま上程されました第290号議案平成26年度石巻市一般会計補正予算(第11号)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、第10回目の交付可能額通知のありました東日本大震災復興交付金を基金に積み立てする経費を初め、同基金により事業化する防災センター建設事業、釜大街道線街路整備事業、ささえあいセンター建設事業等に要する経費のほか、人事異動及び給与改定等に伴う人件費の整理などを主体に編成いたしました。 それでは、表紙番号11、石巻市各種会計補正予算の1ページをごらん願います。第1条は、歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ703億4,808万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3,400億7,291万2,000円とするものでございます。 第2条は、継続費の補正でありまして、5ページの第2表、継続費補正にありますように、(仮称)水産総合振興センター整備事業の追加を初め、新墓地整備事業ほか2事業の総額及び各年度の年割額を変更するものでございます。 第3条は、繰越明許費の補正でありまして、6ページの第3表、繰越明許費補正にありますように、ささえあいセンター建設事業ほか4事業、46億5,741万円の追加を初め、渡波地区保育所建設事業の繰越額を変更するものでございます。 第4条は、地方債の補正でありまして、6ページの第4表、地方債補正にありますように、学校給食施設整備事業債の限度額を変更するものでございます。 次に、表紙番号12、石巻市各種会計補正予算説明書により、歳出から主なものについて御説明申し上げます。なお、東日本大震災関係費につきましては目の名称を、またあわせまして石巻地区広域行政事務組合負担金、特別会計への繰出金、人事異動及び給与改定等に伴う人件費の整理並びに財源振替につきましても説明を省略させていただきますので、あらかじめ御了承賜りたいと存じます。 それでは、16ページをごらん願います。24目東日本大震災復興交付金基金費に672億6,218万7,000円を計上しておりますが、これは第10回目の交付可能額通知のありました東日本大震災復興交付金を同基金に積み立てするものでございます。 次に、28ページ、14目の1ささえあいセンター建設事業費に5億4,834万円を計上しておりますが、これは津波復興拠点整備事業で整備するささえあいセンターの建設事業に係る用地購入費及び物件移転補償金などを措置したものでございます。 次に、32ページ、14目の1渡波地区保育所建設事業費に600万円を計上しておりますが、これは新渡波地区の土地区画整理事業地内に建設する渡波地区保育所に係る基本設計業務委託料を措置したものでございます。 次に、38ページ、8目の1新墓地整備事業費に2億5,800万円を計上しておりますが、これは新墓地整備工事に伴う残土処理経費の増加に伴う工事請負費などを措置したものでございます。 次に、48ページ、5目の1漁業集落防災機能強化事業費に450万円を計上しておりますが、これは雄勝地区船越漁港背後地の道路のり面の崩落防止工事に係る測量調査修正設計業務委託料を措置したものでございます。 次に、2(仮称)水産総合振興センター整備事業費に1億2,600万円を計上しておりますが、これは石巻漁港荷さばき所背後地に整備する(仮称)水産総合振興センターの建設に要する経費を措置したものでございます。 次に、54ページ、8目の1内水排除対策費に1,750万円を計上しておりますが、これは石巻港排水区の本草園下水路への仮設ポンプ設置に要する経費を措置したものでございます。 次に、58ページ、9目の2被災市街地再開発事業費に2,087万円を計上しておりますが、これは中央三丁目1番地区市街地再開発組合に対する補助金の増額などを措置したものでございます。 次に、5釜大街道線街路整備事業費に9億9,510万円を計上しておりますが、これは用地買収面積の増加に伴う用地購入費及び物件移転補償金などを措置したものでございます。 次に、6津波復興拠点整備事業費に1億5,700万円を計上しておりますが、これは防災拠点及び復興拠点として一体的に機能する市街地を形成するための津波復興拠点整備事業に係る実施設計業務委託料などを措置したものでございます。 次に、64ページ、6目の1防災センター建設事業費に4億6,887万円を計上しておりますが、これは津波復興拠点整備事業で整備する防災センターの建設事業に係る用地購入費及び物件移転補償金などを措置したものでございます。 次に、78ページ、8目の1学校給食センター建設事業費に2億5,670万円を計上しておりますが、これは湊東地区の土地区画整理事業地内に建設する学校給食センターの工事に要する経費を措置したものでございます。 次に、80ページ、1目民生施設災害復旧費に1,700万円を、88ページ、1目その他公用施設災害復旧費に220万円をそれぞれ計上しておりますが、これらは保育所及び学校給食センターの災害復旧に要する経費について措置したものでございます。 次に、歳入について御説明申し上げますので、4ページにお戻り願います。まず、1目地方交付税の1震災復興特別交付税で6億5,400万円を計上しておりますが、これは復興交付金事業や災害復旧事業等の歳出予算と連動した交付見込み額を措置したものでございます。 次に、6ページから8ページ、14款国庫支出金で672億6,365万3,000円を計上しておりますが、これは東日本大震災復興交付金などを措置したものでございます。 次に、10ページ、8目東日本大震災復興交付金基金繰入金で21億1,321万円を計上しておりますが、これは歳出で御説明申し上げました各種事業に係る財源の一部として措置したものでございます。 次に、12ページ、21款市債で1億4,080万円を計上しておりますが、これは予算第4条の地方債の補正で御説明申し上げましたとおりでございます。 次に、もう一度10ページにお戻りいただきまして、1目財政調整基金繰入金で1億7,642万3,000円を計上しておりますが、これはただいま御説明申し上げました歳入歳出予算調整の結果、なお必要とする財源補填のため、財政調整基金繰入金を措置したものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。前例に倣い、補正予算説明書について歳出から各款ごとに質疑を行います。1款議会費について質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、2款総務費について質疑ありませんか。15番。 ◆15番(水澤冨士江議員) 10回目の交付金が入金ということで672億円、このうち使い勝手のよい効果促進事業、その中で市街地復興効果促進事業というので83億円というのがありますが、これについての使い方、どのようなことに使われるのか伺います。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えいたします。 今回六百七十数億円のうち、効果促進事業としてルール的に何十%ということで自動的にカウントされる経費がありまして、それが80数億円だと思いますが、これにつきましては基本的には5省庁40事業の基幹事業をさらに効果を高めるために、その事業ごとの関連施設に認められるものでございまして、基幹事業が例えば防災集団移転促進事業であれば、それに関連するような、なおかつ移転を促進するとか利便性がよくなるとか、そういった事業が普通認められておりますので、そういったものをこれからカウントしたいと考えております。 ◆15番(水澤冨士江議員) その10回の交付金の資料をいただきました。この83億円の備考欄に都市再生区画整理事業、市街地再開発事業の20%だというふうに書かれています。それで、土地区画整理事業もそうですが、先日議会で報告会をやって、市役所でやったところに来た方から、中心部でいろいろ再開発が行われるようだけれども、再開発ビルとビルの間、いわゆる面的整備がどうなるのかという意見が出されました。私も以前取り上げたのですが、非常に懸念されるのは、再開発のビルは新しいものができるのだけれども、その間、間がどうなるのか。寂れていってしまわないかというのと同時に、やはり今中心部に高齢者の方も子育て世代もみんなが集まれる場所という点では、公園の設置が本当に必要だというふうに思うわけです。それで、効果促進事業のこれを充ててはいかがかということを強く申し上げたいと思うのですが、どうでしょうか。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 効果促進事業に関しましては2つございまして、比較的事業の大きい一件審査と言われるものと、それから比較的自由度が高い一括配分というのがございまして、これは金額はその事業、何をやるかで決まるのですけれども、それによっては1件1件効果性を検証されますので、その都度復興庁等へお伺いして決めていくといったふうになりますので、議員御提言の公園事業についても規模とか整備方法によりましてはどちらが当たるのか、いずれにしましてもそういった事業が必要であることから、まず計画を練ってから協議したいというふうに考えております。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、3款民生費、あわせて予算案第3条、繰越明許費について質疑はありませんか。8番。 ◆8番(遠藤宏昭議員) 29ページ、ささえあいセンター建設事業費についてお伺いいたします。 5億4,834万円ということ、前にも復興まちづくり情報交流館のときにお話ししましたが、平時であればこういう大きい金額、こういう大きな事業を行う際にはきっちり議論をしなければいけないわけなのですが、これは確認の意味で、12月定例会が今行われていますが、当初にこういう議案をなぜ提案できなかったのかという、その理由をまずお聞かせいただきたいと。 それとともに、102ページ、103ページに繰越明許費の明細書があるわけなのですけれども、こちらのささえあいセンター建設事業費が全額5億4,834万円がそのまま繰越明許費としてのっています。通常であれば、年度内に完了できないから繰り越しをするのだということなのですが、このように大きい金額を丸々翌年度へ繰り越しするという場合であれば、それこそ来年度に予算計上するか、もしくは継続費の設定ということも考えられるのではないかと思うのですが、そちらのほう、なぜこのような全額が繰越明許費として上がっているのか、その理由。2点お伺いします。 ◎佐藤和夫財務部長 まず、私からは繰越明許費について御説明申し上げます。 繰越明許費と申しますのは、その予算の性質上、当該年度内に執行し切れないということがあらかじめわかっているものにつきまして、予算として計上して翌年度以降にも支出ができるという形をとるのが繰越明許費でございまして、それは地方自治法の213条に規定がございます。 それで、今回繰越明許費というふうにして、なぜ翌年度当初予算でないのかということに関しましては、事業の着手に幾らでも早い段階でつくことによりまして、当該年度中に幾らでも着手ができて、また支出が必要であれば、その支出も可能であります。そこで支出し切れなかった部分については繰越明許費ということで、翌年度以降も執行できるというような予算上の措置でありますので、全てが翌年度への繰り越しという意味ではありませんで、今年度執行分についてもそれは可能であり、かつ翌年度への繰り越しも予算として成立させるというのが繰越明許費の一般論ということでございます。 ◎内海正博福祉部長 お答えいたします。 先ほど財務部長が御答弁申し上げましたように、早目に着工ということで、年度内でまず事業着手をしたいと。当然用地交渉もございますし、地質調査、ボーリング、あとは基本、詳細設計と、業務委託料等々を今回は計上させていただいておりますが、やはり事業着手ということを考えますと今議会で提案させていただいたということでございまして、なかなか年度内では完了しないということからの繰り越しになるということでございます。事業を始めるということで、御理解いただきたいと思います。 ○議長(安倍太郎議員) 部長、当初の補正予算で出さなくて、なぜ今回なのだということについて、追加予算計上なのか答弁をお願いします。 ◎内海正博福祉部長 この工事につきましては、やっぱり早く着手したいと。平成26年度に着工いたしまして早くしたいのでということでございますが、それが平成26年度で終了しないという見込みのために繰り越しをしているということでございますが。 ◎佐藤和夫財務部長 今回の予算を追加補正という形で上げさせていただきました理由につきましては、交付金の決定の通知がありましたのが11月末でございまして、もう既に当初提案の予算につきましては調整済みでございまして、当初の説明をする議会運営委員会までの期間が大変短うございました。その内定通知がありましてからの予算調整というものには、それなりの日数がどうしてもかかります。その関係上、交付金の通知のあったものの事業につきましては、こういった形で追加にさせていただかざるを得なかったということでございます。 ◆8番(遠藤宏昭議員) 財務部長の今の答弁で、なぜというのは理屈としてはわかるのですが、期間的に間に合わないからしようがないのですというようなニュアンスにとれるのです。11月末に交付が決まったというのであれば、その短い期間の中でも議会に対してこういう大きな予算を提案するわけだから、その努力というのをきちんとしてもらいたかったという思いでお話ししているわけなのです。今は民生費、ささえあいセンターですけれども、後の款では防災センターという同じものも出てくるわけだから、期間は期間であったのだから、これだけやったのだけれども、間に合わないのだと。議会の皆さんに本当はチェックしていただかなければいけないのだけれども、どうにも間に合いませんでしたというようなニュアンスが伝わってこないから、今質問しているわけなのです。 これを見ますと用地購入だとか物件移転補償金ということで出ておりますけれども、地権者との交渉、これまでそれこそ我々に図面を示して、石巻市立病院と関連してこういうささえあいセンター、防災センターをつくるのだなというのは認識していましたけれども、地権者への説明がそれ以降継続的に行われていたのかということの確認と、市民もこの提案というのは唐突に思えるのだと思うのです。ですから、市民に対する周知方というのはどのように行ってきたのか、そして行うのかということをお聞かせください。 ◎土井昇建設部長 お答え申し上げます。 事業部ということで、私のほうからちょっとお話しさせていただきます。地権者の皆様への説明とかいろいろな関係につきましては、当然用地測量、それから建物補償交渉とかというふうなことがこれから進んでいくというふうなことで了解事項になるわけでございますので、その辺の最低限の説明というふうなものはこちらからさせていただきまして、現在は用地補償の現地調査全て終わっております。今後は業務で出たデータに基づきまして各地権者の皆様のほうに具体的な金額とか、それから移転先とかというふうな話の詳細にわたってのいろいろな詰めというのですか、そういったものをする準備を今進めているというような状況でございます。 ○議長(安倍太郎議員) 市民への周知は、どなたの答弁ですか。 ◎菅原秀幸副市長 市民への周知というふうなことでございますけれども、地権者に対する説明会をるるやってまいりました。それは継続して、今後こういうふうな絵柄になると出せるところまではできるだけ出して地権者の方に御説明を申し上げますし、それから市報等々で石巻市の駅前の姿というふうなものも、議会にお示しした後にはできるだけ丁寧に説明をしていきたいというふうに思います。 先ほど財務部長の説明もありましたとおり、この事業が今回追加提案になった理由は今説明したとおりでございます。今後につきましては、このような大型事業でございますので、できるだけ概要であっても議会の皆さんのほうにるる説明をしながら理解を求めていきたいというふうに思いますので、今回は唐突といいますか、こういう追加提案になったということは御理解をいただきたいなというふうに思います。 ◆8番(遠藤宏昭議員) 今副市長から御答弁ありました。何度も一般質問の中でも出ましたけれども、議会に対する説明を丁寧に、それで一生懸命何とか間に合わせて提案したいのだというような、そういうような姿勢を示してほしいと思います。私たちも市民からそれこそ負託を受けて、市政がきちんと行われているかということをチェックするようにと言われてチェック機能として議員となっているわけだから、こういうような提案をされるとチェック機能としてきちんとしたものが果たせないと思うのです。ですから、その辺はやっぱりもっと丁寧に進めていただきたいと思います。 市長にお伺いしますが、一般質問でもお話ししました。地権者への説明というのはもちろんのこと、市民への説明、そして今回このように議会への説明、説明不足は否めないのだなと思います。ですから、また繰り返しますけれども、丁寧な説明というのをきちんとこれからも行っていただきたいのですが、今回のこういうような提案に対する市長の見解をお伺いします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 防災センター、ささえあいセンターについては、計画自体は随分前に持ち上がりましたけれども、なかなか進まないということで、説明がその間途絶えてきたということは確かに否めないというところがございます。第10回の交付金で認められて今回計上させていただきましたけれども、議会にしっかりと説明をすることが必要であるというふうに私も認識しております。何とか議会に説明した後に、この後に市民や皆さんにはまた周知をしていきたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。 ◆1番(黒須光男議員) 私も唐突の感を否めないと思っております。しかも、今議会で議員各位の一般質問の中に、与党議員でさえ将来の石巻市の財政を心配する声が複数出ています。これはまさに維持管理費がかかる設備でしょう。これはやっぱり十分に精査しないとだめです。私も委員会の一人です。これは将来どれぐらいかかるのだとか、そういう議論を委員会はできないのですよ、これでは。ここでは3回しかできないのですよ、私。 市長、副市長も考えていただきたいのですが、柳田総務部長も1年残してやめました。宮本次長も3年残してやめた。あと復興政策部の中枢にいた若手も皆やめているのです。先ほど髙橋議員の答弁に答えて10数名、職員も途中でやめたということですか。見切りをつけているのですよ。なぜ柳田部長がやめなくてはならないのでしょうか。変な方向に行っているから、彼はやめてしまったのよ。彼は真面目な人だから、なかなか多くは語りませんよ。宮本次長だってそうでしょう、怖いもの、こういうふうになってくれば。計画は立てさせるわ、強引に進めなければならない、それに答弁する議会への対応、彼もやっぱり悩んだのでしょうな。ある女の子が1人、復興政策部にいた女の子がやめましたよ。いろんなことを言ってもなかなか通らない、「無駄な事業ではないでしょうか」と言うと浮いてしまう、そういうことなのですよ。ですから、これはきちっと説明をしなければ、そういう問題が解決しないのです。関連してきますからね、これは。そういうことだと思うのです。まずその点をひとつしっかりとお答えください。 またもう一つ、この事業の繰越明許費として、これが出ましたよね。内容は公有財産購入費、これ平米当たり幾らぐらいで買おうとしているのか。あと補償、賠償金、物件の移転費、どれぐらいの面積で、どの辺をお支払いするのか、その辺もひとつお答えいただきたいと思うのです。 3点目は、繰越明許費となっていますけれども、全体像がこれでは見えないのですよ、市長。繰越明許費だけでは。この事業は、本来ですと繰越明許費なんていうのは、何年度かにわたって全部金額を出しますよ、普通。これは多分逆算しますと20億円ぐらいかかるのかな、10数億円かかるでしょう。実施設計だけで8,500万円ですから、5%ですから20億円ぐらいかかるのでしょう。そういうことです。ですから、そういうことを出さないで、こういう一部の用地買収と補償費だけ出すのはいかがなものかと。予算の説明の出し方も、繰越明許の仕方も間違っている。本来きちんと出していますよ、これ皆、今までですと。ですから、だめな市政と申しましょうか、もう末期症状を超えているのではないのかな。阿部久一議員もいろいろ御心配なさった、きちっとした質問していましたけれども、もうたそがれているのではないか。こういうことをきちっと説明だけはしてくださいよ。この3点お聞きいたしますので、御答弁をお願いします。 ◎菅原秀幸副市長 説明の方法について、私のほうからお答えをさせていただきたいと思います。 今回このように交付金が決定をして、病院が10月20日に着工されたということでございまして、当然周辺整備も含めて駅前の整備についてはできるだけ早く整備をしたいと、そういう思いもあるわけでございます。そういう中で追加提案というふうになりました時点で、もちろん議会運営委員会もございました。その中でやはりこれだけの事業でございますので、理由はともあれ各会派のほうに丁寧に説明をさせていただきたいというふうなことで申し上げて行ったわけでございますけれども、やはり大型事業につきましては今後ともできるだけ早目早目というふうなことで説明をしてまいりたいというふうに思います。災害等々に関連するものであれば特別委員会もあるわけでございますので、その辺も含めまして、どのタイミングが適当なのかというふうなことは一応判断をさせていただきながら説明をさせていただきたいというふうに思います。 ◎土井昇建設部長 私のほうから、金額的なものというふうなことで用地購入、それから物件の補償移転の中身というふうなことでございますので、お話し申し上げます。 用地購入につきましては、全体の面積としましては、ささえあいセンター用地として約3,050平米ほどございます。ですから、それの金額ということで1億8,145万円というような状況になっております。平米6万円ぐらいになります。1億8,000万円の3,000平米……(1番黒須光男議員「平米6万円」と呼ぶ)はい。(1番黒須光男議員「平米6万円で買うの」と呼ぶ)そういう鑑定評価が出ておりますので、それに従って対応するというふうなことになります。 ○議長(安倍太郎議員) 答弁終わるまで、黒須議員待ってください。どうぞ答弁をお願いします。 ◎土井昇建設部長 それから、物件移転補償費でございますが、ここは8件分というふうなことでの所要額2億7,300万円を計上させていただいたということでございます。 ◎阿部明夫総務部長 前柳田部長等がやめた理由ということでございますが、あくまでも一身上の理由ということでございますので、それ以上深い中身については存じませんので、御了解いただきたいと思います。全て同じ一身上の理由ということでございますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(安倍太郎議員) 全体額については、どなたが答弁するのですか。 ◎内海正博福祉部長 全体額につきましては、まだ実施設計をしてございませんので、はっきりした数字はちょっとこの場では申し上げられませんけれども。概算でもいろいろ動くとあれでございますので、ちょっと今のところは出てございません。 ◆1番(黒須光男議員) 今の答弁、4名の方から聞いたのですが、菅原副市長の話も聞きましたよ。ですから、これから特別委員会等で丁寧に説明するとかと言っていますけれども、そういうことではないのだな、私は。それでは説明にならないのではないでしょうか、副市長。やっぱり我々は瞬間ですよ、勝負は。政治は動いているのですよ、毎日毎日。ですから、今の内海部長のように全体像をわからないままにこのささえあいセンターをつくるのですか。いつも誠実な内海部長ですから、ちょっと怒られるから言わないのかわかりませんけれども、こういうのはきちっと大体の概算額を出すべきではないですか。本来ですと委員会でこういうのが出てくるのです。そうすると、維持管理費が幾らぐらいかかるとか、そういうものが出てくるのです。それが全然この段階でも出てこないというのは遺憾です。2人の方には改めてお伺いいたします。 あと土井部長、今単価を平米当たり6万円と言いましたね。坪18万円、20万円ぐらい。これは、かなり文句出るのではないか。例えばそちらの防災ビルなんかも含めて大体そんな金額かなと思うのですが、そうなりますと地権者は納得しないのではないかな、たかが20万円ぐらいで。おらいのうちだって20万円ですよ、蛇田でも。これ一等地と言われているのだ。この土地は売らないで持っていたほうが地上げで何倍も売れますよ、これは本当。この辺にいたプロ、そういうのが好きな人おりますから、この辺にも、大体わかるでしょう。わかるのですよ、大体何ぼぐらいで売れるか。そうすると、足りない分は裏金出しても買いたいですよ。 ここで私ちょっと触れますけれども、逆に。防災ビルの隣の用地は今度縮小しましたね。これは後でも続く議論ですけれども、ちょっと関連しますから言いますけれども。関連しますから、ちょっと関連でごめんなさいね、議長、これちょっと関連するものですから。これは途中で買わなくなったのですよ。やっぱり売りたくないもの、どこも誰も、北日本海事で売るわけないっちゃ、20万円ぐらいなんて。坪何百万円で売れるもの、そういうことぐらい私読めますよ。読めますよ、私は。そういうところはさっぱり買わないで、いじめられる人たちばかり買うというのは、これはいかがなものかな。この単価含めて、これはかなり厳しいのではないかと、その辺ひとつお答えいただきたいと思います。この辺御答弁ください。菅原副市長から4名。 あと総務部長、なぜやめたかわからない。それぐらいあなたわからなければ、総務部長になる資格ないですよ。大体勘を働かせなさいよ、もうあれだけの優秀な男が議会でいじめられて、なぜ刑事告発しないのかとかさんざんいじめられてやっぱり耐えられなかったのです、真面目だから。あなたと違って図太さがないから…… ○議長(安倍太郎議員) 黒須議員、質問に戻してください。 ◆1番(黒須光男議員) わかりますけれども、こう言わないとわからないから、なかなか。ですから、その辺を含めて全体を見て人事も、10数名やめているのだから、無理難題をかけていないのか、本当に民意を酌み取っていない。こんなことをやっている、無駄だと言っている職員の声を封鎖しているということを私は感じていますよ。聞いていますから、やめた人たち何人かから。ですから、そういうことで今の答弁だけでなく、しっかり答えてください。また4名、お願いします。 ◎菅原秀幸副市長 事業の説明については、やはり前々と説明をしていきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ◎土井昇建設部長 土地の単価の話でございますが、平米6万円、坪20万円では安いというふうな御指摘もありました。ただ、これだけは我々が指をなめて上げ下げできるものではございません。やはりしっかりした鑑定評価というふうなものをとって皆様に御提示することになるわけでございますので、この辺は丁寧に何度も何度も詳しく説明を申し上げながら協力をいただくというふうな形で進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◎内海正博福祉部長 ささえあいセンターにつきましては、福祉部所管の予算の今回の提案でございますけれども、過去の議会でも申し上げましたとおり、やはり福祉部といたしましては実施設計に基づいた予算が出てくると思いますので、今はもちろん持ち合わせの数字もございませんし、実施設計が出た後にその辺は精査させていただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ◎阿部明夫総務部長 申しわけございませんが、勘も神経も鈍いもので、なかなか議員がおっしゃっているとおりの理由でやめたかどうかというのは確認はできません。それで、私はあくまでも書類で提出された理由から一身上の理由でおやめになったということでございますので、よろしくお願いいたします。 ◆1番(黒須光男議員) 内海部長、実施設計できないから大体概算をやれないということはないですよ。病院なんかもうばんばん出しているではないですか、実施設計できないうちに。そういううそはだめなの。病院はだめだったのですか、病院の鷲見部長がだめだったの。そういうことになるわけですから、やっぱり予算もつかないうちに病院はどんどん出して、これぐらいかかるとかと、しかも実施設計が出ないうちから国だの県にお願いしているのですよ。ですから、概算の要求ならばそれ出てきますよ。その辺はひとつ今後、委員会でやればあなたはしゃべったのでしょうけれども、いいです。いつもあなたは真面目だから、これより言いませんけれども、とにかくそういうことでバランスが崩れていると、ちゃんと説明すべきは説明するということで、ひとつお願いをしたいと思います。 ところで、土井部長、金額聞いてびっくりしたのだ、平米6万円ということ。なかなか大変だと思うよ、私は。ということは、皆ここはもう本当に、私は坪100万円ぐらいの定価出てくるのかなと思ったの。だって、石巻市で一番の高い、一番の皆欲しがっている土地なのですもの。私も知っているヨシダのおばあちゃんなんか、「まず本当に売りたくないんだけど、これは本当に困ったもんだ。何ぼで買うんだかわからないけれども」と。聞いたら、もう一発で反対でしょう、これは。あと畳屋も嫌だ嫌だと騒いでいる。きょうはちょっとすぐ議長に怒られるから、10秒ばかりお願い。ここのレストランあるでしょう、防災ビルの。このビルに入っている人たちも、きのう食べに行ったら、「売りたくないから、黒須さん頑張ってよ」と、お母さんから皆出てきて頼まれた。隣の整骨院も売りたくないそうですよ。俺ここにいたいと、俺ここにいなくなったら商売閉めなければならないと。そういう乱暴な進め方をしているという、だから宮本さんもやめてしまった。乱暴なことを上から、市長から言われて、だめなものはだめだと言う。そして、もっと広々としたところに、安いところにちゃんと建てなさいよ、ごみごみしたところでなく。地権者に喜ばれるところを買って。稲井の人たち皆売りたがっているから、そういうことで総体的な進め方、ささえあいセンターの進め方はまずいと。しかも、手順が整っていないと。そして、内部にも反対が多いということでございますので、肝に銘じていただきますように、そして御検討いただきますようにお願いしたいと思います。御答弁は要りません。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 遠藤議員、そして黒須議員の質疑のように、議会には委員会付託という原則があります。即決は異例中の異例、イレギュラー中のイレギュラーです。ここに財務部長、そして菅原副市長と財政課長を経験された方々がいまして、石巻市の通常時の予算に匹敵する704億円の補正予算を委員会付託もしないで、この本会議で即決。どうしても説明するということで会派で説明ありました。我々も無会派で説明はいただきました。そして、核心に入ると、総務部長はそれ以降は本会議でやりましょうと。本会議でやると、今のように3回しか発言できないのです。ですから、我々のサイドに立って、皆さん理事者席は物をつくる、我々はつくったのを整理する。市民にいいものですよ、使ってけらいん、そういう一体感のない中、ましてや将来どのようにランニングコストがかかるのか、そういうふうにわからないまま、この3回の質疑で700億円の補正予算というのは、これは市民から何やっているのだと言われますよ、議員は。その点いかがですか。
    ◎佐藤和夫財務部長 今回の703億4,800万円ほどの一般会計の予算総額になっておりますけれども、このうちの大体96%に当たる672億円でございますけれども、これは10回の交付金の確定通知がございまして、それを基金に積み立てるという作用の部分でございます。そのほかの部分としまして、先ほど条例等の審議がございました人件費の分ですとか、あるいは災害復旧費の分とかがございまして、積み立て以外の部分としては30億円程度のものでございまして、そういった予算という形で提案をさせていただいたものでございます。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 簡単に30億円と言いますが、大変なお金です。それから、交付金と言いますが、これは国の税金ですよ。その税金の正しい使い方を我々が審議して、本当に石巻市に必要なものならつくろう、そういうふうな気持ちがなければ、国から来たから、はい、どうぞ、そういう考えは絶対捨てていただきたいと思います。 そして、将来性を考えないと、本当に建てていいものかどうかわかりません。このささえあいセンターの内容はわかりましたので、今後どのようにメンテナンスといいますか、維持管理、もしくは指定管理、そういう方向性まで考えて、今後一般会計からの持ち出しはこれぐらいでというふうな将来像まで教えていただかないと、賛成、反対もできませんので、よろしくお願いします。 ◎内海正博福祉部長 お答えいたします。 ささえあいセンターについては、まだはっきりとした最終決定まではしてございませんけれども、施設につきましては指定管理制を取り入れてまいりたいと。その費用につきましては、ちょっと現段階でははっきりとは申し上げられる数字はございません。 あと維持管理費につきましては、これにつきましてもちょっと実施設計等を見ながらでないとなかなか出てまいりませんけれども、他の施設等を勘案しますと、同規模のところというところはなかなかないと思われますが、河北総合センターあたりを見ますと今のところ、私のほうとしてはその辺の他の公共施設を参考にしますと、水道光熱費とかエレベーターの保守管理から推測しますと、それだけですと1,600万円程度かなというふうには踏んでおりますが、これもかなり今後動いてくると思いますので、今のはあくまでも推測ということで御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 本当に苦しい答弁だと思います。やはりこういうものをつくるときにはしっかりその辺も見せないと、今これで私の質疑は終わりますが、逆を返せば、我々が一般家庭に帰って、今度は市民の皆さんに質問されます。一体年間何ぼあいつかかるのや、どれくらいの規模なのや、これを全部説明するのが我々ですので、納得いくまで説明していただいて、それをオウム返しで我々が市民に返すと、これが議員の役割だと思うのです。 それで、はっきりもわからない土地を買っておく、これは不動産屋です。将来のために土地を買っておく。市役所は不動産屋ではありません。これこれこうで、こういう必要なものだから、石巻市の一等地のところを買収してまで建てたいのだと、そういう熱意としたたかな計画がなければ事業は進まないと思いますが、その点について市長の考えをお聞きします。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 ささえあいセンター、防災センターについても、ささえあいセンターは石巻市立病院との連携によって地域包括ケアの拠点になる施設でございます。被災者の最後のお一人まで、とにかく支えるための地域包括ケアづくりをしっかりと進めていくということがこのささえあいセンターの目的になります。これを早く整備することによって、とにかく今仮設住宅にいる方々が次のステージである公営住宅に移っても、やはりその方々の心身のケアを進めて、健康で生活していただくための施設として我々は考えておりますし、また国がそういった目的を理解して、そして今回土地の取得あるいはその補償費を認めていただきましたので、次の段階の施設整備ということは、これはやはり事業認可を受けて進んでいくという、事業認可を受けたというふうに私は理解しておりますので、今後その中身については財源の見通しと同時に規模とか、あるいは機能の問題が次には議論されてくると思いますので、おおよその機能あるいは敷地の面積等は出ておりますけれども、詳細についてはこれからですので、その辺についてもしっかり議会に説明をさせていただいて、そして被災者のためにとにかく整備を進めていくということで御理解をいただきたいと思います。   〔29番後藤兼位議員「議事進行」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 29番。 ◆29番(後藤兼位議員) 今回の追加議案については、12月11日開催の議会運営委員会で委員会付託を省略して一括で今回最終日に議論すると、そして採決するということをもう12月11日に決めておりますので、これに基づいた議事整理進行を粛々と今回は進めていただきたいと思います。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、4款衛生費、あわせて予算案第2条、継続費の補正について質疑はありませんか。27番。 ◆27番(庄司慈明議員) 38、39ページの新墓地整備事業費なのですけれども、これが1つは東日本大震災関係費にくくられているという違和感がちょっとあるので、教えていただきたいということと、この残土をめぐっては日本全国では社会的な問題もあって、その残土の適正な処理をしないがために、大雨などによって近隣の住宅被害が発生するということなどが報道されておりました。そこで、石巻市の残土について、業者委託をするわけですけれども、その後の発注者としての監視、その辺どのようになっているかお伺いします。 ◎小畑孝志生活環境部長 お答えをいたします。 まず、大震災関係費に組み込まれている理由と申しますか、議員も御存じのとおり大震災の津波によりまして多くの方が亡くなっていたと、その時点で石巻市の霊園についてはほとんどの残がなかったというふうな状況がございまして、復興交付金のほうの申請を認められた経過がございます。 それから、全体の残土ではございませんけれども、私どもでやっている残土については、当初漁港でありますとか真野川の改修でありますとか、そういうふうな事業にその残土を使用していただくというふうなことで計画しておりましたが、実際問題工事を進める中で、その残土の質が中硬岩といって比較的かたい岩のようなものが多かったと。それについては、そういうふうな盛り土には適さないというふうなことで、漁港とか護岸とかの捨て石に使用するというふうな格好にちょっと方向が変わりました。それに伴って今度は使用する側の工事の工期と関連してきまして、それがなかなか工期との折り合いがつかないものですから、今回南浜のほうですか、埠頭のほうの県有地をお借りしまして残土を一時仮置きしなければならないと。そこまでの運搬費用のものが少し増加しているというふうなことでございます。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、5款労働費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、6款農林水産業費、あわせて予算案第2条、継続費の補正について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、7款商工費について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、8款土木費、あわせて予算案第3条、繰越明許費の補正について質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、9款消防費、あわせて予算案第3条、繰越明許費の補正について質疑はありませんか。1番。 ◆1番(黒須光男議員) 防災センター建設事業費の予算が計上されております。これも繰越明許費で出てきておりますけれども、これまたささえあいセンターと同じで全体像が見えておりません。私は、今議会で指摘しました。北日本海事の土地を市は駐車場、向かいの、それを1台5万円ぐらいで借りていたのです。とんでもない、皆さんに聞いてみてください、「何すや、1万円なら最高だ」と。誰かが利便やったのです、これは、口きいたの。大変な、これ逆に市役所も相当な土地だと見ているのでしょう、分析しているのでしょう。1台5万円払っているのだから、並みの土地ではないですよ、これは。だから、100万円以上払わなければ買われない土地なのです。ですから、これは北日本海事とすれば絶対売りませんよ。だから、今度北日本海事の土地は買わないということで取り下げているのですよ。計画変更した。これ見ても私はぴんとくるのだな、もう話ついて。だから、こういうことをやるとやっぱり不信感が募るということですよ、土井部長。誰に言われてここを削ったかどうかわかりませんよ。言っていますよ、そこら辺のおばちゃんたちまで、どうして北日本海事の土地だけやめたのですかと。何倍も売れるからやめたのではないのと。何倍も売れるもの、これ。ここに白地で残るのは1つしかないですよ。この土地はまさに貴重な土地ですよ、北日本海事の土地は。何倍でも売れるもの。ですから、こういう見え見えのことをやると、誰かが、市役所の上層部がつながってこんなことをやっているのかなと勘ぐられますよ。大体調べてみると、市長が随分北日本海事に肩入れしていた、私ずっといろいろ調べてみたら。とにかく齋藤氏庭園から何から皆あれでしょう。そういうことではないですか。そうやって信託に行ったとかなんとか、そういうふうな話、市民から私のところに伝わってくるもの。ですから、業者ですから、北日本海事といえども石巻市の業者であって、相当例のごみ問題も扱いましたから、これ。ですから、果たしてごみ問題は今警察で藤久建設だけをやりましたけれども、それで終わるのでしょうか。私は、終わらないと思いますよ。市役所の職員の加担、政治家の加担、これは当然あるでしょうね。ですから、こういうことが全て出てきますと関連づけられて、どうも私は不愉快きわまりないな。土井部長、どうしてこれ下げたのですか、この土地をやめてしまったのですか。いかがですか。 ◎阿部明夫総務部長 まず、震災のときの駐車場の借り上げのお話がありますので、その点についてもちょっと御説明させていただきたいと思います。 ちょうど東側にあります北日本海事の駐車場につきましては、月決めをやっていなくて、時間貸しをやっているということで、震災当時、その駐車場を借りるときに年間約3,000万円ほどの売り上げがあったということで、それで月当たり12で割りますと250万円になりますよね。月当たり250万円ということで、それであくまでも台数が50台程度ということでやると1台5万円という形になりますけれども、全体の土地の売り上げを保証するということで、月当たりその額になったということで、それはあくまでも震災当時、庁舎に人が来るということで、どうしても駐車場を確保しなければならないというような事情があったということで、月決めの相場からすると高いということはそういう認識ですけれども、どうしても駐車場を確保する必要があったということで、その金額になったということで御理解をいただきたいと思います。 また、今回北日本海事のところが外れたということにつきましては、その会社の個々の事情があります。うちのほうでは、そこを売っていただくなり借りるなりということでいろいろお話はしましたが、それを可能にするだけの理由が、それが無理だったということで、それであわせて当初計画していました防災センターの規模、これにつきましても当初は一時避難ということで400から500名の避難者をここに入れようとしたときに、復興庁等との話し合いの中で、ささえあいセンターとの機能分担ということで、それは一時避難はささえあいセンターでいいだろうということで、その分の規模を縮小できるのではないかということのお話があって、それでそういう機能をささえあいセンターに持っていったことによって、防災センターとして必要な機能、面積、それを集約したところ、今回の面積になったということで、それで今回北日本海事の駐車場を外した面積の中に十分おさまることができるということで、その分を外して敷地のほうの範囲を決定させていただいたということで御理解をいただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 今の答弁聞いて、私は全く納得できないな。建物の補償費が3億2,000万円ですよ、これは。こっちは平らですから、こっち買えば何もかからないのですよ、3億2,000万円。ですから、何かそこにあるのではないかと見ても当然ですよ、こんな無駄なことをやって。しかも、北日本海事は年間3,000万円の駐車場代金があったと、これは税務署で調べましたか。税務署でちゃんと調べたのですか、税金の届け出。こんなにありますかね、私も見ていますけれども。だったら3,000万円を稼ぐ土地を絶対に売りませんよ。ここの人たち売らないの、当たり前でしょう。何言っているのだ。足し算、割り算やりなさいよ。小学生でもわかるのではないですか、こんな貴重な土地を売りませんよ、誰も安い金で。だから、そういう矛盾のさっぱりわけわからない答弁しているとさらわれますよ。足っぱねを、さらわれるの、あなたみたいなそういうことばかり言っていると、総務部長が。政治家は皆市議会議員はプロなのだ、そういうのは。どこでどうやれば、どういうふうに会社がもうかるか、更地のところを買ってやったらただで済むのではないですか、3億2,000万円要らないのではないですか。そんなばかな計画立てて、いかがですか、もう一度お答えください。 ◎阿部明夫総務部長 震災当時の中で税務署等を調べて、その売り上げ等を調べて借り上げるというようなことはしておりませんので、その辺は。 あとここを買い上げれば安いのではないかというお話ですが、その金額等だけでは済まない会社の種々の事情がございますので、それは金額ではなかなか解決は不可能だったということで御理解をいただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) きちんとやっぱり精査しますよ、税務署からちゃんととってから、それによって契約するのです。当たり前の話でしょう、これは。今していないということは、おかしな話だ。これをひとつまたやってください。それで後で報告してください、これ。税務署からとって、ちゃんと説明してくださいよ。 あともう一つは、ここの会社の実情があるためにこれまでやれなかったという話です。だったら、みんなではないですか、ほかの人たち皆売りたくないのだもの。そういうことになりますので、そういう答弁は相ならんな。この会社がどうだかわかりませんけれども、売れない事情があるから買わない。最初計画していたけれども、ぼんと、当たり前だ、20万円で売りませんよ。精通している人なら売りませんよ。大体何ぼぐらいした、20万円、ああ、売りませんから、それはうちのほうは排除してくださいと、当たり前の話ですよ。この会社は政商ですからね、どだい。皆わかっているのですから、イロハを皆。政治家の誰を使えばどう動くかまで皆わかっているの、警察だって皆わかっていますから。そういうことで安易な形で総務部長が用地交渉なり土地物件を買うというのは、甚だこれはやっぱり勉強不足だな。もう少しちゃんと裏表を知って、相手のウイークポイントも知ってやっていかなければならない。ずぶずぶ、ずぶずぶ、上から言われればそのとおり全部やるというのはいかがなものか、だから柳田部長はやめたのですよ。しっかりひとつ実情を把握してやっていただきたい。やっぱりやめてからも役所に大手を振って胸を張って来られるような事業をしないとだめですよ。これではみんな潰れてしまうな、胸張って来られないのではないのかな。そういうことになってしまうのではないかな。提言をして、苦言を呈して終わりたいと思います。 ◆3番(阿部利基議員) まず、ふれあいセンターならぬ、ささえあいセンターなのですけれども、こちらのほうに関しては議論の過程で納得しましたが、防災センターの場所についてでございます。こちらで開催された議会報告会においても、この場所は浸水しているのだからという市民の声がございました。その上でこの場所になった理由をもう一度説明していただきたいのが1点と、あと防災センターの平常時の運用の概要版などの資料を見ていますと、平常時の運用の際に情報交流館との整合性の部分で非常に重なってくる部分があるのではないかと思うのです。その部分を少し説明していただきたいと思います。 もう一つは、この概要版を見ておりますと防災と津波災害という用語が2つございます。これを使い分けている意図があれば、それを御説明していただきたいです。 あと施設関係は比較的屋上と外周に設置するような計画でございますけれども、1階の高さ、ピロティー形式になっているようですけれども、その高さが何メートル、わかればですが、お答えいただきたいと思います。 ◎阿部明夫総務部長 まず、場所を駅前にしたということの理由でございますが、防災、当然今回国のほうの津波防災拠点整備という事業を使うという上で、津波等があったときにどこを拠点として市の復興を図っていくかということとなるということでございます。そうしたときに石巻市としてどこを拠点とすべきかというと、やはり庁舎があり石巻市立病院がある、この地域が拠点になるというのが一番理論的だということでございます。 それで、本来であれば防災センターは市の庁舎の中にあるのが一番効率もいいということになりますが、市庁舎につきましては庁舎という建物で防災の基準、防災センターになる基準、これは通常の庁舎の1.5倍の強度が必要だということで、石巻市役所、ここは庁舎ということで強度的には1.0を超えておりまして、庁舎としては可能ですけれども、防災センターとしての強度は足りないということでございます。ですから、そうなったときに浸水区域ということを考えて、浸水区域でないところに防災センターだけを持っていった場合、機能するかというと、実際の浸水しているときはそこで多分とれるとは思います。ただ、水が引いて、本当にいろいろやらなければならないというのはそこからがスタートになりますから、そのときに庁舎と離れたところに防災センターがあって機能するかといったときには、それはやはり庁舎の中になければ隣、近辺、そこになければ機能を果たせないだろうということで、それで駅前の庁舎の脇という形で場所を設定させていただいたということでございます。 あと防災センターと情報センターの機能の重複があるのではないかということでございますが、あくまでも情報センターにつきましては今回の震災なりなんなりの伝承なりなんなりという形の情報、あと石巻市の復興の情報を発信するということを機能と考えておりますが、この防災センターにつきましては震災を受けて、本当にどういう防災機能が必要なのか、そして市民に対してどういう知識なりなんなりを啓発していかなければならないのかというような、そういう機能をこの防災センターのほうに持たせたいというふうに考えております。 あと防災と津波ということの使い分けにつきましては、先ほどこの地域が津波防災拠点ということで整備したいということで、特に津波と防災ということの区分けはございません。 あとピロティーの高さですけれども、ちょっと今手持ちにないので、済みませんが、調べて後でお答えいたします。 ◆3番(阿部利基議員) 丁寧な回答ありがとうございます。まず、今ちょっと話題になったピロティーの高さなのですけれども、今回の災害においても自衛隊の指揮車等が庁舎脇につけられて指揮をとったケースがあったと私は聞いております。その際特殊車両、これは幅だけはとってあるみたいなのですけれども、やはり本当に特殊な車両でございますので、ピロティーに駐車するケースというのを想定しながら今回の計画は進んでいるのかなとちょっと疑問に思いましたので、質問させていただきました。自衛隊の車両は非常に特殊な車両が多くございます。そしてまた、今般装甲車等も新しく新設するような流れになっていますので、さまざまな防災という観点から、有事まで想定した形にするのが好ましいと考えておりますので、自衛隊との協議なども踏まえた上で、少しピロティーの高さもとっていただければなと思った次第でございます。 そして、防災と津波災害ということで特に区分けはないのだということでございますけれども、今聞くとやはり津波災害という部分で予算を持ってきている部分が大きいのかなと感じました。今回3.11の後、津波というのが非常にクローズアップされがちですけれども、有史以来津波の災害の被害よりは戦争で亡くなった人の数のほうが圧倒的に多いわけです。たまたま今近代においてそういう有事がなかなかない状態でございますけれども、いつ巻き込まれるかわからないものでございますから、防災という側面を津波にフォーカスしながらやっていくのは、ある意味で公金等の使い道としていかがなものかなと思いました。広く防災、災害というものを捉えてつくっていただけないかなと思った次第です。 そして、先ほどから議論になっています維持コストの問題でございます。やはりハード面で整備していくと切りがないのではないかと私は考えます。やはりハード面は非常にすごい勢いで進歩しますので、その際今運用しているものが何年か周期で変わっていくと、またそれを入れかえるといったときに非常にまたコストだけがどんどん膨らんでいく状況になると思います。神戸等のそういう発信する拠点、あっちは財団法人で運営していますが、そういう部分を見ていますと、やはりソフト面での発信にどうしても集約せざるを得ないのではないかと私は思うのです。そうしたときに2Fの使い方、あるいは平常時の使い方、総務部長が会派室に来られて説明された際は私も言いましたけれども、それをもう少し充実させていって、将来的にハード面に頼らなくてもソフト面で防災できるように何か仕掛けがないのかなとちょっと思った次第ですが、そのあたりまだ概要の段階で恐縮ですけれども、何かあればお答え願えればと思います。 ◎阿部明夫総務部長 まず、自衛隊の大型車両につきましては、このピロティーの中ではなくて、外のところに、この建物の東側ですけれども、そこに大型車両2台程度の駐車スペースを設けているということで、自衛隊等の大型車両もそこにとめていただくような形で考えているということで御理解いただきたいと思います。 あと今後の津波なり防災のソフト的な発信ということにつきましては、いろんな先進的な事例もございますので、その辺は今後実施計画等の中で詰めてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 復興政策部長にお尋ねします。 このような大きなプロジェクト、それをもしやろうとしたときに、どこで一番最初に市で機関決定して、議会にお知らせして、そして建設に持っていくと。予算とかそういうのはわかるのですけれども、我々議員の立場で少し待ったと、考えてくれと、もう少し慎重にしたらどうなのだと言えるタイミングというのは私はこの場だと思うのですけれども、この場以外に、国の事業内定になる前とか、そういうふうにしたほうがいいのか教えてほしいのですが、いかがですか。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 今回の大型事業でございますが、駅前を中心とした防災、復興拠点をつくるということでございますが、そもそもこれは復興交付金のメニューにあるものでございました。市が防災から復興の拠点をつくる際には、まず今回の件に関しましては企画部門でまず絵を描いてみて、それが平成24年8月にたしか議会に説明しています。おおむねのガイドライン、本当に構想レベル、それを説明しておりまして、その直前には庁議のほうで構想だということで決定してやっております。その後これを具体化に向けて、国の補助金が大体どの辺までとれるかという調整をかけまして、その構想ができましたら、次は基本計画。大体基本計画レベルでは、おおむねの概算はつかめますので、それをもとに国と調整しながら、これならできそうだなといった段階でまた内部決定をかけて、それからそれが実施計画、ローリングのほうに反映させて、なおかつもう一回議会のローリングの中で説明してあげると。そういったキャッチボールの中で、1回だけのキャッチボールでは済まなくて、複数回をするのが普通だと思います。その中で復興交付金でございますから、国のほうではある程度の市民の理解がないとこれはつけられないのです。ですので、構想が固まった段階で構わないので、その基本計画に近いもので市民のほうに説明してあげて、大体市民の方も地権者も含めてある程度の合意がとられるなという判断のもとに国が交付金をよこすというようになりまして、それから予算化というのが普通の手順だと思っています。(4番髙橋憲悦議員「この今の場でいいのですかという。イエス、ノーで」と呼ぶ)これに関しましては、昨年の11月に交付金をいただくための市民説明会をやっております。庁舎でたしか2回やっておりました。そこまでは復興政策部のほうで担当しておりまして、これなら国のほうでも認めてもらえるだろうという感触までつかんだ後に、たしかことしの6月あたりに調査費、構想からもう少し進めるための調査費、そういったものを議会のほうに示したと思うのですけれども、その中で予算をとっておりまして、なおかつ今度は大体基本計画が終わってきたので、それをやるための具体的な土地のエリアの測量とか補償費とかといったものに進んでまいったので、今回改めて2度目の予算ですか、ちょっとわかりませんけれども、複数回目の予算議決をいただくためのタイミングとなっております。今の段階では、国のほうでは測量費、土地購入費、補償費等まではオーケーだといった感触ですので、今回の予算計上になっていると考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 流れ的にはぼんやりわかったのですけれども、この仕事はちょっと待ってくれと、ちょっと考え直す、そういうふうな期間をどのようなポジションでできるのかと。 それから、先ほど申し上げたように、昨年11月に住民説明会、説明会をやったからいいのだよと。市民の代表である議会がある程度オーケーというふうな期間を経ないで説明会を開催した、つまりやらせ説明会。そして、私が一番危惧するのは、我々としてこのことについてイエス、ノーを言えるのはどのタイミングなのかなとずっと心配なのです。聞き及びするところ、去年の11月ころに全員協議会で説明したから議会はわかっていますよというふうなお話もされました。全員協議会であれば、ただ聞きおき程度と、ですから何もないと。その辺を踏まえて、もう一度お願いしてよろしいですか。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 たしか全員協議会には平成24年8月ころに1回目を構想でやっておりまして、その後議会のほうには平成25年6月に基本計画策定費ということで約2,700万円ほど予算提案いたしておりますので、まず1回目はそこの中で御審議ができるかと思います。 それから、計画策定まで通していただきましたら、次はどんどん、どんどん測量だ、補償だというふうに実事業に入っていきますので、その都度予算提案していきますので、その中で御議論いただければというふうに考えております。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 今の答弁からいいますと、では我々はその予算、予算ごとに判断すると、基本計画の予算が出た、そのときにいいよと言えば、その計画はいいよと。私が聞きたいのは、市のこのプロジェクト、計画をどの時点で一緒に頑張りましょう、やりましょう。予算はあくまでも低い、高い、もう少しと、そういう類いの議案であって、本来はそういう意思決定は予算のたびではなくて、どこかの時点で市も議会も一緒に進もうという機関決定すべきだと思うのですけれども、いかがですか。 ◎星雅俊復興政策部長 申し上げます。 議会と一緒に機関決定という仕組みがないものですから、我々は行政当局の執行権者としての提案を申し上げて、市議会ではそれに基づく審議をしていただくというふうに基本的には考えておりますが、かなり大きな仕事でございますので、その前には当然いろんな委員会の中で継続して審議してもらったり、非常に細かいことはその中で、本議会だけでなくて、丁寧に説明をさせていただきながらそういった常任委員会の中でやるのが普通かというふうに考えております。 ◎菅原秀幸副市長 髙橋議員から、ただいまそれぞれ機関決定というふうなお話が出たわけでございますけれども、当局と議会との関係は、予算の提案権は専ら首長に専属すると、その内容を議会で審査していただいて、それを否決、議決というふうなのが議会側の審査権というふうな形になっておりますので、それぞれの機関決定というのは、これは今の形ではちょっと違うのかなというふうに思います。 先ほど来、議会に対する私どもの丁寧な説明というふうなことで、先ほど髙橋議員から、多分という言い方は失礼かもしれませんけれども、議会の議員の考え方等々のその反映は、この議会、今の時点ですかというふうな意味だったように私は受け取ったのです。まさにその場面、場面、いろいろあると思います。きょうたまたまこういうふうな形で本会議に提案させていただきましたので、この本会議の中でのいろんなこちらからの説明と議員の質問というふうなことで議論を深めていっていただいて、その中でそれぞれの議員の思いもお話ししていただいて、それぞれ今やりとりの中でこういうふうなものがいいだろう、ああいうふうなものいいだろうというふうな、今阿部利基議員からも御提案がございました。そういったものを受けとめながらやりたいというふうに思いますので、ただ事細かにやろうとした場合については全員協議会にも説明します。場合によっては、全員協議会というよりも説明会のようなものを設けてやることもそれも可能だと。それから、委員会で議論していただくのも可能だというふうなことですから、それぞれのステージでいろいろ議論を重ねながらそれぞれの意見、考え方、そういったものを出していただいて、そしてこちらも納得するということであれば、お互いのそういうふうなものの合意形成の中でやっていきたいなというふうには思います。ですから、最終的には本会議での予算決議の際には、否決、議決というふうなはっきりしたものになるというふうな考え方でございますので、それぞれ機関決定というのはちょっと違うのかなというふうには思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆29番(後藤兼位議員) 今回津波復興拠点整備事業でノミネートできたということなのですが、中心市街地活性基本計画を今進め、なかなか実行の段階で今度また改めて上げるという部分出てきますが、今回例えばささえあいセンター、防災センター、ここに津波復興拠点整備事業の中で、こういう形でできるのですけれども、全体の中心市街地活性化基本計画のまちづくりの中の位置づけといいますか、石巻市の駅があって、石巻市立病院があって、ささえあいセンターがあって、防災センターがあると、そういう機能的な部分の中で、中心市街地活性化基本計画の当初の計画からだんだん、だんだんいろんな形でグレードアップといいますか、いろんな形で付加されてきているものがあります。それを見据えれば、この中心市街地活性化基本計画の中に、今回この2施設も含めてどのような位置づけで影響といいますか、今後どのようなまちづくりをするのか、これを一応確認したいと思います。 ◎星雅俊復興政策部長 お答えします。 中心市街地活性化プランにつきましては、現在国のほうで調整中でございますが、その中では、済みません、今ペーパー持ってございませんが、駅前から中瀬までの間の50数ヘクタールの中で、定住もしくはにぎわいの活性化、そういった具体的な定住人口、交流人口の指標を持ちながら、駅前のにぎわいといいますか、そこの病院関係、それから地域包括ケアの中心となるささえあいセンター、その中には防災センターも含めて復興の拠点になり得ると。それから、移ってきまして、災害公営住宅により居住人口をふやしていくと。それから、中瀬もしくは生鮮マーケット付近の観光交流施設がございますので、そこでは交流人口をふやしていくといった中で考えてございまして、この駅前のにぎわい交流広場、病院関係の福祉ゾーンといいますのは、中心市街地の高齢化もしくは地域全体の健康とか福祉の拠点になるゾーンというふうに考えていますので、非常に重要な位置づけだと考えております。 ◆29番(後藤兼位議員) 中心市街地活性化基本計画、平成23年に実行の段階になって、不幸にして東日本大震災で一時中断したというような形になっております。当初の中心市街地活性化基本計画の位置づけの中では、定住人口をふやしましょう、あるいは通行量、あるいは人並みをふやしましょうというような、その目標値はあったのです。ただ、今回不幸にして震災において定住人口、いろんな復興住宅建ったり、あるいは生鮮マーケット云々、これも一つの起爆剤になってくると思うのです。ですから、新しい中心市街地活性化基本計画、あの一つであればコンパクトシティーとよくくくるのですが、このきちんとしたグレードアップ、そして駅前を中心にした、今部長が言う福祉ゾーンといいますか、それを見据えた中のまちづくりという部分を、付加価値のあるグレードアップした中心市街地活性化基本計画という部分を今回国のほうに位置づけしてもらって、震災からの復興という一つのステージを実現できるような施策を私は望みたいと思います。 そういう中で、今部長は福祉ゾーンという、駅前周辺。石巻市立病院ができ、ささえあいセンターができ、防災センターができると。そして、今いろいろ議論出ていますが、それぞれ石巻市立病院も、ささえあいセンターも、防災センターも、1階部分は駐車場の位置づけです。これは津波の水で浸水区域で、どうしても2階からという形になるのですけれども、いざ云々のとき、震災時を振り返れば、市役所庁舎から穀町部分に津波があって、みんなで椅子なり何を、市の職員が仮設の橋をつくって山のほうに伝達とかいろんな部分でやりました。それを含めれば、歩行者デッキという部分も計画されているというような御説明もありました。これは、仙台市のようなペデストリアンデッキみたいな大きな部分というのを我々も当初はイメージしておりましたが、実際の計画では延長が約176メートル、有効幅員については2.5から3.5メートル、ですから歩道部分ですね、歩道のような形です。それはそれにしても、機能的に石巻市立病院、ささえあいセンター、市役所と通じる部分はあるのですが、防災センター、そして駅、ここら辺の一体性の歩行者デッキといいますか、これをきちっと実現するという部分は私は重要だと思います。 そして、この間の説明、各会派説明あったのですが、その中ではエレベーターを2基ほどやると、あとは階段だということもあります。新しいここの福祉ゾーンの中で、私は階段ということはないと思うのです。今歩行者用のエスカレーターなり、どこの都市に行っても、駅に行っても、施設に行っても、やっぱりエスカレーターという部分をきちっとつくると。そして、まちづくりの中でユニバーサル設計といいますか、そういう弱者に視点を置いたまちづくりの設計のスタンスを確立しながら、私は中心市街地活性化基本計画の中で、この駅前周辺も含めて実現するというのがコンセプトでなければならないと思います。ですから、ここら辺も含めて、改めてここの一体性をきちっと確立して、今後設計、実施をしていただく。私はそう考えるのですが、これについて担当部長の見解を伺います。 ◎土井昇建設部長 お答えを申し上げます。 歩行者デッキというふうなことで、今回は駅から市役所、市役所、病院、そしてささえあいセンターという形での歩行者デッキの取りつけという形、安全な動線の確保ということで計画をしたものでございます。先ほど議員からもお話ありましたように、2.5から3.5メートルといいますと大人2人と、それから車椅子2台が同時に通れるぐらいの広さということでの構造体を予想してつくるわけでございますけれども、確かに議員おっしゃるとおり、エスカレーターというふうなものもあれば非常に便利かなというふうに思っております。今回エレベーターというふうなことで対応させていただく計画にしておりますが、費用対効果、そして設置場所というふうなものを考えまして、必要最小限度のというふうな形での歩行者デッキというふうなものを想定したというふうなことでございます。確かに予算的なことを考えれば、延長も長くというふうなことで、歩行者の安全性というふうなものも確保できることにはなるわけでございますけれども、そこに予算的なものというふうなものも我々しっかりと捉えていかなくてはいけないというふうなことでございますので、最小限度の設置というふうな形での計画に捉えたものでございますので、御理解いただければというふうに思っております。 ◆29番(後藤兼位議員) 最小の計画だと、示したということでございますので、その視点は、ここは福祉ゾーンであれば、弱者の視点に立った、歩行者の視点に立った、そういう歩道なり、歩道橋なり、そしてエレベーター、エスカレーターをきちっとつくると、バリアフリーのまちの実現だと。ここは駅前ですよ。石巻市の玄関口です。ですから、あともう一つは、仙石線で分断された駅前北通り、これとの通行可能な部分、人の流れ、いざ災害があっても行けるような、そういう部分も今回きちんとつくらなければならない。確かに建設部長が言う費用対効果、これは重要な視点だと思います。しかし、一度ただ橋かけて、それからエスカレーターなりエレベーターつけるとなると、また莫大な金がかかると。ですから、どこに視点を置いて、最少の費用で最大の効果を生み出すかという、ここの視点を我々は捉えながら、このまちづくり、そして中心市街地活性化基本計画、これまで何回も何回も出したり引いたりしてきているのです、このまちづくり、中心市街地活性化。今回地方創生という部分の中で、改めて中心市街地活性化基本計画をきちっとつくって、本当に世界に誇れるようなコンパクトなまちづくりのセッティングというか、プロセスなり、あるいは理念を持ったまちづくりを、私はコンパクトシティーの中でユニバーサル設計をし、そしてバリアフリー、弱者に視点を置いたという部分をきちっと結実したものとしてまちづくりすべきだと思いますが、亀山市長の見解を伺います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 いろんな議論がありますけれども、歴史的に、そして文化の点から、中心部のにぎわいを取り戻す、あるいは公共施設をある程度集積してコンパクトにまちをまとめていく。これは、地方創生の中でも語られていることで、地方が拠点を整備しながら、いかに拠点と拠点の間を有機的につなげていくかということが大きな課題になっているというふうに思っております。合併した市町が合併してよかったと思われるようにするためには、各地域に拠点をつくり、その拠点と拠点との間を、例えば交通のネットワークはもちろんですけれども、地域包括ケアのネットワークをつくる、そういったことで、誰でも生まれた地域で持続して生活できるような体制をつくっていくということが必要だと思っております。そういった意味で、中核拠点としての駅前のまちづくりについては、今議員御指摘のように、ユニバーサルデザイン、あるいはバリアフリー化というものをしっかり、これからの時代の超高齢化時代、あるいは若い方々でも障害をお持ちの方、あるいは子育て中のお母さん方も、安心してまちで買い物できる、あるいは生活できるようなまちづくりをしっかり進めていくことが、震災でこれだけ多くの犠牲者を出した最大の被災地石巻にとっては、やはりその教訓を生かしてしっかりと進めていくことが必要だというふうに思っております。 ◆17番(阿部正敏議員) いろいろ御議論ありました。それで、この間説明会のときに、会派での説明の中で、改めて今回2つの施設の説明があったのですけれども、いま一つ防災センターの果たす役割というのが私よくイメージできていなかったので、説明があった中で、優先順位ですね、防災センターあるいはささえあいセンター、この2つの施設についての優先順位の中で、私は防災の避難場所としての役割というのは相当ウエートが高いのだろうなというふうに読み取ったわけでして、それはなぜかというと、説明書の中に防災センターなりささえあいセンターが果たす役割の説明の、果たす機能よりもむしろいざ災害の場合の用途、そういった施設としての説明が先に書かれておったものですから、改めて総務部長の説明、ここで確認しておきたいのですけれども、防災に対する避難場所としての役割、そういったものも相当ウエートが高いのだろうなというふうに思いますけれども、この辺のその機能が果たす役割について改めてお伺いしたいと思います。 ◎阿部明夫総務部長 防災センターとささえあいセンターということでの機能の分担といいますと、実際の災害時につきましては、一時避難所、緊急避難所としてささえあいセンターのほうに一般の方は避難していただくという形になります。それで、防災センターのほうは、あくまでも災害が起きたときのデータ収集なり、そしてあといろんな自衛隊、警察、消防署、消防団、そういうところが集合するのが防災センターということで、それでその中で防災センターはそういう各関係機関と連携しながら、いろんな対応に携わっていくという役割を果たすのが防災センターということで、それでささえあいセンターは、今言いましたように、緊急時は緊急避難所として避難していただきますが、ある程度時間がたてば、当然健常者の方は通常の避難所のほうに移動していただいて、それでその後福祉避難所のほうに機能を変えていくと。それで、福祉避難所ということで、石巻市立病院との連携を図って、介護、支援が必要な方々の避難生活のその支援を行っていくという、そういう機能分担をするということで御理解をいただきたいと思います。 ◆17番(阿部正敏議員) 加えて、今後こういった議論を通じて、あるいは地権者への協力要請も含めて、事業というものがどんどん、どんどん進んでいく。そしてまた、説明もいただきながら、その機能も含めて住民との理解を進めていく中で、この議論が進んでいく流れの中で、例えば地権者の協力が得られない、あるいは事業としての我々議会の理解が得られないというような硬直的な話になった場合は、やはり議会の判断ということで、考え方としてよろしいのでしょうか。 ◎阿部明夫総務部長 私たちとしては、極力議会のほうにも、そして住民の方にもこの事業の必要性というものをお話しして、それで御理解をいただけるように努力していきたいというふうに考えております。 ◆12番(渡辺拓朗議員) 防災センターの活用について1つの提案なのですが、極端に水に弱い地域ですね、一部の。また、心配性の方とか、かなりの暴風雨の場合に窓ガラスが割れるとか、さまざまな心配で避難をしたいと、そういった場合に、最寄りの公民館とか学校まで避難するまでもない。ただ、やはり少数でありますから、そういう少数の家族がそういった場所に寝泊まり一昼夜するのも、非常に遠慮がちなのです。そういう高齢社会の中で、防災センターの中で、そのような災害が起きたときに宿泊できるような場所を常時設置するべきではないかと思うのですが、この点についていかがですか。 ◎阿部明夫総務部長 基本的には、この防災センターは市民の方の避難所としては、この間の震災当時もこの庁舎の中に一般の市民の方が入ったということで、結構事務的なものも、一般の市民の方の避難されてきた方々への対応ということで、どうしても引っ張られてしまって、本来やらなければならない仕事、作業等がおくれてしまったということがございますので、防災センターにつきましてはやはり機能分担をすべきかなと。それで、あくまでもここはそういう災害に対応するための消防団なりそういう方々の連携を図るセンターという形で機能を持っていったほうがいいのかなと。それで、先ほどおっしゃっておりました災害のときの避難所につきましては、実際にうちのほうの地域防災計画の中でその避難所等を指定しておりまして、それで何かあった場合も早目に開設をして、それでうちのほうから避難準備行動を発することによって、やはり不安に思っている方はそちらのほうの避難所にいち早く避難していただくというような対応を今後とっていきたいなというふうに考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ◆12番(渡辺拓朗議員) 今総務部長が最後のほうでおっしゃったことは十分理解できます。その一歩手前の災害の規模といいますか、かなり少数にわたる避難者の場合に、大きな避難所に一昼夜泊まるというのは非常に申しわけなく思うと。そういう意味で、例えば私の聞いた例ですと、グランドホテルに宿泊費を出して泊まったとか、そういったケースもあるのです。ですから、ごく少数の場合はどこか一部、防災センターでなくてもちろん結構ですから、特に今は地盤沈下によって局地的にいつも浸水するようなお宅というのがふえているわけですよね。そういった少数の人が一昼夜くらい寝泊まりできるようなところを用意してはどうなのかなということで話しました。提案です。よろしくお願いします。 ◎阿部明夫総務部長 その辺については、今後検討させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、10款教育費、あわせて予算案第2条、継続費の補正について、質疑はありませんか。7番。 ◆7番(阿部正春議員) 学校給食センターについてちょっとお教えください。 食育、また地産地消の観点から、学校給食、地元の食材を使っての供給はいかがというお話がありまして、その中でいろいろとコストの面、また食材の衛生面、管理、保管についていろいろ問題があるということを伺っております。その中で、学校給食センター、地産地消を含めて食育に関して、そういう提供できるような施設を鑑みてつくられているのかお伺いいたします。 ◎木村和雄教育委員会事務局長 今回計画しております石巻東の学校給食センターというふうなことでお答えをしたいと思います。 当然今議員がおっしゃったような地産地消といいますか、地元の食品をできるだけ使わせていただくということは、現在の給食センターにおいても取り組んでいるところでございますが、今回計画しております(仮称)石巻東学校給食センター、ここにつきましては食物アレルギーを持っている児童・生徒の学校給食についても、十分に対応できるような施設としたいというふうなことを考えてございます。それで、食物アレルギーを有する児童・生徒に対して、安全、安心なアレルギー物質の除去食、それから代替食を提供できるような調理室を設けまして、食物アレルギーの有無にかかわらず、どの児童・生徒も給食を楽しむことができるような施設を目指してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆7番(阿部正春議員) 今の説明でよくわかりました。ただ、ほかの給食センターであって、今いろいろ企業が販路拡大等々やっていますので、公的なそういう給食とかそういうもので地元食材を使っていないというところでちょっと、極力やっぱり地元の人に食べてもらうということが基本だと思いますので、そういうところを鑑みて御検討いただければと思います。 ◎木村和雄教育委員会事務局長 現在もできるだけ地元の食材は使わせていただいているというふうなことでございますけれども、何分食数が多いものですから、全て地元のものというわけにもいきませんので、その辺は御理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 暫時休憩いたします。   午後3時15分休憩                                             午後3時35分開議 ○議長(安倍太郎議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。11款災害復旧費、あわせて予算案第2条、継続費の補正及び予算案第3条、繰越明許費の補正について、質疑ありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、以上で歳出の質疑を終わります。 次に、歳入の質疑に入ります。歳入は全款にて、あわせて予算案第4条、地方債の補正についても質疑を行います。質疑はありませんか。12番。 ◆12番(渡辺拓朗議員) 10ページの東日本大震災復興交付金基金繰入金に関して、この金額、どれもこれも復興庁の査定をいただきながら積み重ねてきた金額だと思うのですが、きょうの議論も聞いていまして、やはりどうしても復興事業に引きずられる自主財源、一般会計が結構多いのかなと。そういう意味では、今後ますます自治体経営も厳しい環境になっていくのかなと。そういった意味で、何よりきょうのささえあいセンター、防災センターのイニシャルコストもそうですけれども、今やっぱりこの地で最も必要なのは、働くなりわいといいますか、働く場が重要なのかなと。ましてや震災から4年が経過しました。今巨額な予算が落ちていますから、そういった復興事業に関してかなり応援が他の都道府県からも入っていまして、それに関する飲食店の経営も順調のように思われます。しかしながら、そういった事業がなくなったころ、今までの震災を受けた地域、どこもそうでしたが、急激に経済が落ち込むと、そういったことで、特に想像できるのが、今回の大震災で我が地域の建物は官民ともに非常に古い建物は無料で壊させてもらいましたし、また新しくなって非常に丈夫なものになったと。ということは、復興終盤戦は、土木建設事業が極端に少ない地域になってしまうのかなと。それを補完するような新たな雇用を生み出していかないと、本当にこの地域が、少子化対策はもとより、いろんな面で厳しい状況に置かれるのかなと。 そういった意味でお聞きするのですが、きのうですか、閣議決定されたみたいですが、地方創生のために、東京の一極集中を是正するために、東京から地方に企業が移った場合に一定程度の支援をするということが決まったみたいです。全国各地、一定の企業を受け入れる支援策は一律にあります。そういう中で、被災地はさっき申したように特に厳しい状況に見舞われるわけですよね、今後。であれば、こういう基金ですか、被災地だけが特別に企業誘致のために使わせてくださいと。政府だって、例えば石巻市が財政再建団体になって、面倒見るのも大変なわけです。自立していただきたいと。元気なまちがよくなるよりも、財政再建団体に落ち込むような市町村が自立できるほうが、私は国もいいと思うのです。そういった意味では、今後基金に関してどのような余り方をするのか。既に自立再建支援金なんかは、大きい声では言えませんが、ちょっと余裕あるみたいな部分もありますし、この事業はここまで縮小するから、企業誘致のためにこのお金使わせてくれと、そういった復興庁への交渉も今後必要なのかなと思うのです。同じお金一回出したのですから、石巻市に。余っているお金も若干あると。余っているという言い方ちょっと語弊ありますけれども。そういった意味で、そういう駆け引きもどうなのかなと思うのですが、両副市長と市長にお聞きします。 ◎笹野健副市長 お答え申し上げます。 議員おっしゃいますとおりで、なりわい、にぎわいの再生というのは、今一番の喫緊の課題の一つだと思っております。最重要課題であると言って過言でないと思います。 まず、できたことから申しますと、今回11月25日の復興交付金の第10回の交付とあわせて、効果促進事業の制度拡充がありました。これは、石巻市の要望と、あとこれを受けて連動して県に頼んでいるのですけれども、県からの要望を特に受けたものだということで、交付金班の参事官から承っております。ですので、例えば復興庁の資料にありますような白浜の海水浴場の整備ができるようになったのは、これは制度改正の要望と中身の要望とあわせて行っているわけでありまして、あわせて今住民説明会やっておりますけれども、これは大船渡市の例が載っておりますけれども、網干し場であるとか、要は水たまりになる部分を少しでも漁業集落として有効活用できるようにしようと、水産業をしやすくしようということで拡充されたものでありまして、まずその部分というのは1年弱かかりましたけれども、要望という形で実現したものだと理解しております。 きょう女川町のが閣議決定されますけれども、まちなか再生計画のほうは。ちょっと私どもの場合、市街地再開発の事業の関係と連動していますので、女川町よりおくれはとりますけれども、既に復興庁産業振興班とは水面下のことはやらせていただいているので、それに基づいた原発地域津波補助金、立地補助金の商業地域版というものを得られるように引き続き努力をしてまいりたいと思っております。 もうちょっと大局的にお答えしてまいりますと、要はそういった私レベルの役人レベルのことではなくて、もうちょっと大局的に大きなお金をとれないかということなのだと思うのですけれども、そういうことについても市長からは折を見て、またそもそも5年間の財政支援措置を延長していただく動きを市長にしてもらわなければいけない、また議会にも御了解いただいて、議会とも一緒にしていかなければいけない中で、それを訴えていただく中で事務的にどうするかという話は汗をかいてまいりたいと思いますので、引き続き御鞭撻をお願いしたいと思います。 ◎菅原秀幸副市長 国のほうの復興交付金2.5兆円ですか、その関係は最終的にはそれのお金だけではなくて、国の予備費も使って入ってきているというふうな状況でございますので、国の予備費の場合は、これは精算という形になりますので、基本的にはお返しをするというふうな形になるのだろうと思います。あるとき聞いてみたのですけれども、予備費となると国会が閉会中には全国に散らばっているそれぞれの議員に全部連絡をして了解をもらうというふうな手続も必要だと。それぐらい予備費の執行については厳密な執行をとっているのだというふうなお話も伺いました。しかしながら、これは今後の政策で余るかどうかというのはわかりませんけれども、せっかくもらったお金だというふうなことからすれば、今後の議員提案のような事業に積極的に使えるように、今後とも国のほうに要望はしてまいりたいというふうには思います。 ◎亀山紘市長 議員御指摘のように、震災復旧、復興が一段落した後のこの地域の経済の落ち込みというのは、本当に一番心配なところだと思っています。さらに、雇用の問題でも、今は震災復興事業で雇用もかなりの割合で有効求人倍率も高いという状況にありますけれども、一方ではミスマッチが起こっているという状況にあります。これが復興期間である32年以降になった場合に、本当に大変な事態を迎えるというふうに思っておりますので、今から積極的な企業誘致、新しい産業の創設を進めていかなければならないというふうに考えています。そのために残るかもしれない基金を使っていくということは、非常にいい考え方だと思いますので、これは基金の趣旨からいって、その趣旨にのっとってさらに拡大して、運用の緩和をしていただくということはしっかりと要望してまいりたいと思っております。 今地方創生にとって必要なのは、この前も議会でも出ましたように、やはり1次産業を担う就業者をどうやって確保するかということだと思いますので、これは国もわかってくれるのではないかなと思います。そういう意味で、地方創生の一つの石巻市の政策として、若い就業者を育成するという取り組みに対して支援していただけるように取り組んでいきたいというふうに考えております。 ◆12番(渡辺拓朗議員) 市長から第1次産業に関してお話が出ました。私ももっともだと思うのです。可能性がある、すぐ手のつけられる部分はこの辺なのかなと。桃浦のほうも特区制度で民間企業の水産業者がいますし、あと農業はもう既に民間が参入していますし、特に漁業は今からますます特区制度で、仕事が一定程度自分一人でもできるように成長するまで、特区制度を使って担い手をばんばん育成するべきかなと。それで自信がついてくれば独立すればいいわけですから、農業も水産も同じですよね。そういう産業を求める若い人も最近ふえてきていますよね。ですから、これは本当に一つのすぐ効果の出るような部分でもありますので、村井知事等には既成の勢力には屈しないで、特区を進めていただきたいというふうに我々も訴えていきたいと思います。 石巻コンソーシアムも市長に努力していただいていますが、この辺もその一貫だと思って、私もいろいろ民間の人たちと連携とりながらつなげてきました。特に何か最近話聞いていますと、思ったより自立再建する人が減ってきていると。当然そうですよね、500の復興住宅プラスしているわけですから、そういう調査の結果だと思います。そうすると、国が今後そういう残地に対してどのような態度をとってくるのか、非常に心配な部分もありますので、そういう融資を受けて家を建てていただくということに関しても、本当にいろんな知恵、駆け引きをしながら、この地域産業、雇用の創出を図っていくべきだと思うのです。既にこの間石巻市の産業部のほうでは、そういう支援策の補助金を早速出していただいたのは大変ありがたいのですが、しかしながら上限300万円は非常に足りないかなと思うのですけれども。ですから、こういった基金、一つの駆け引き、言葉は悪いですけれども、一度出していただいたわけですよ、国に。ですから、自立するために使わせてもらうから何とかもうちょっと自由に使わせてくださいという思いで、我々も頑張りますが、市長、副市長、部長を初め、一生懸命汗を流していただきたいと思います。我々もしっかり頑張っていきたいと思います。要望です。よろしくお願いします。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、これをもって質疑を終結いたします。(4番髙橋憲悦議員「議長、4番、動議をお願いします」と呼ぶ) △動議 ○議長(安倍太郎議員) 4番。 ◆4番(髙橋憲悦議員) 発言の許可、ありがとうございます。動議を提出します。 第290号議案、この議案は先ほど菅原副市長から説明がありましたとおり、この議案に対する我々議員の意思表示はこの場しかありません。しかるに、委員会付託の原則にのっとり、このように通常の年の1年以上を上回る一般会計に匹敵する予算でありますので、ぜひ委員会付託され、委員会の中で慎重審議、特に予算額の縮減、マンパワー不足の中、民間の活力導入など、種々検討されて結論を出していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) ただいま4番髙橋憲悦議員から第290号議案は委員会に付託されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立いたしました。暫時休憩いたします。   午後3時51分休憩                                             午後4時15分開議 ○議長(安倍太郎議員) 休憩前に引き続き会議を開きます。4番議員から第290号議案は委員会に付託されたいとの動議が提出され、所定の賛成者がありますので、動議は成立しております。よって、本動議を議題といたします。 お諮りいたします。本案を委員会付託にすることに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(安倍太郎議員) 着席願います。起立少数であります。よって、本案を委員会に付託されたいとの動議は否決されました。 お諮りいたします。本案を委員会付託を省略することに賛成の議員の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(安倍太郎議員) 御着席願います。起立多数であります。よって、本案は委員会付託を省略いたします。 討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第25 第291号議案平成26年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第3号) △日程第26 第292号議案平成26年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第5号) △日程第27 第293号議案平成26年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第3号) △日程第28 第294号議案平成26年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号) △日程第29 第295号議案平成26年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第1号) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第25第291号議案平成26年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第3号)から日程第29第295号議案平成26年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第1号)まで、以上5議案を一括議題といたします。本5議案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま一括上程されました5議案について御説明申し上げます。 今回提案しております5つの特別会計補正予算は、その全てが人事異動及び給与改定等に伴う人件費の整理を行おうとするものであります。このため、その性質上、事項別明細書による詳しい説明は省略させていただきますので、あらかじめ御了承賜りたいと存じます。 それでは、第291号議案平成26年度石巻市水産物地方卸売市場事業特別会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。表紙番号11、石巻市各種会計補正予算の7ページをごらん願います。今回の補正は、第1条にありますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ547万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億3,379万3,000円とするものであり、職員人件費を整理したものであります。 次に、第292号議案平成26年度石巻市下水道事業特別会計補正予算(第5号)について御説明申し上げますので、11ページをごらん願います。今回の補正は、第1条にありますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,018万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ266億5,658万1,000円とするものであり、職員人件費を整理したものであります。 次に、第293号議案平成26年度石巻市漁業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)について御説明申し上げますので、15ページをごらん願います。今回の補正は、第1条にありますように、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ105万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億3,799万2,000円とするものであり、職員人件費を整理したものであります。 次に、第294号議案平成26年度石巻市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)について御説明申し上げますので、19ページをごらん願います。今回の補正は、第1条にありますように、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ28万6,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5億9,069万4,000円とするものであり、職員人件費を整理したものであります。 次に、第295号議案平成26年度石巻市浄化槽整備事業特別会計補正予算(第1号)について御説明申し上げますので、23ページをごらん願います。今回の補正は、第1条にありますように、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ6万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ9,545万5,000円とするものであり、職員人件費を整理したものであります。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより歳入歳出全款一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本5議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本5議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本5議案は原案のとおり可決されました。 △日程第30 第296号議案平成26年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第7号) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第30第296号議案平成26年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第7号)を議題といたします。本案について復興事業部長から説明を求めます。復興事業部長。 ◎堀内賢市復興事業部長 ただいま上程されました第296号議案平成26年度石巻市市街地開発事業特別会計補正予算(第7号)について御説明申し上げます。 今回の補正予算は、新市街地及び既成市街地の物件移転補償金並びに人事異動、給与改定等に伴う人件費の整理について補正しようとするものでありますが、人件費の整理につきましては説明を省略させていただきますので、あらかじめ御了承賜りたいと存じます。 それでは、表紙番号11、平成26年度石巻市各種会計補正予算の27ページをごらん願います。第1条は、歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億2,847万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ190億4,504万9,000円とするものでございます。 次に、歳出から御説明申し上げますので、表紙番号12、平成26年度石巻市各種会計補正予算説明書の186ページをごらん願います。6目新蛇田南地区事業費に1億3,500万円を計上しておりますが、これは新市街地の土地区画整理事業の物件移転補償金を増額措置するものでございます。 次に、188ページ、5目下釜第一地区事業費に6,200万円を計上しておりますが、これは既成市街地の土地区画整理事業の物件移転補償金を増額措置するものでございます。 次に、歳入について御説明申し上げますので、戻りまして184ページをごらん願います。3款繰入金に2億2,847万2,000円を計上しておりますが、これは歳出予算に対する歳入不足を補うための一般会計繰入金を措置したものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより歳入歳出全款一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第31 第297号議案平成26年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第4号) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第31第297号議案平成26年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)を議題といたします。本案について健康部長から説明を求めます。健康部長。 ◎髙橋正則健康部長 ただいま上程されました第297号議案平成26年度石巻市介護保険事業特別会計補正予算(第4号)について御説明申し上げます。 表紙番号11、石巻市各種会計補正予算の31ページをごらん願います。第1条は、歳入歳出予算の補正でありまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ47万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ125億2,874万2,000円とするものでございます。 それでは、補正予算の主な内容について、表紙番号12、石巻市各種会計補正予算説明書により歳出から御説明申し上げますので、200ページをごらん願います。3項介護認定審査会費に47万2,000円を計上しておりますが、これは平成27年度からの介護保険法の改正に伴う介護認定支援システム改修等に伴う石巻地区広域行政事務組合介護保険負担金を措置したものでございます。 次に、歳入について御説明申し上げますので、198ページにお戻り願います。1項一般会計繰入金に47万2,000円を計上しておりますが、これは歳出で御説明いたしました石巻地区広域行政事務組合介護保険負担金に伴う財源として措置したものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより歳入歳出全款一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第32 第298号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第32第298号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号)を議題といたします。本案について病院局事務部長から説明を求めます。病院局事務部長。 ◎鷲見祐一病院局事務部長 ただいま上程されました第298号議案平成26年度石巻市病院事業会計補正予算(第3号)について御説明申し上げます。 表紙番号11、石巻市各種会計補正予算の35ページをごらん願います。今回の補正は、職員の異動等に伴う給与費の補正を行うものであります。 第2条は、収益的収入及び支出の補正でありますが、予算第3条で定めた収益的収入及び支出の予定額について、病院事業収益を53万2,000円減額し、13億9,465万5,000円とするほか、病院事業費用を9,480万5,000円減額し、23億4,286万4,000円とするものであります。 第3条は、議会の議決を経なければ流用することのできない経費の補正でありますが、予算第7条で定めた経費のうち、職員給与費を9,233万1,000円減額し、8億6,904万7,000円に改めるものであります。 第4条は、他会計からの補助金の補正でありますが、予算第8条で定めた一般会計からの補助金を72万5,000円減額し、5億1,296万8,000円に改めるものであります。 次に、第2条の主な補正内容について、収入から御説明申し上げますので、表紙番号12、石巻市各種会計補正予算説明書の204ページから205ページをごらん願います。2項医業外収益で53万2,000円を減額いたしておりますが、これは退職手当組合負担金に係る一般会計負担金の増額と、児童手当に係る一般会計補助金の減額によるものであります。 次に、支出についてでありますが、1項医業費用、1目給与費で9,480万5,000円を減額いたしておりますが、これは給料、手当、法定福利費及び賞与引当金繰入額の減額と退職手当組合負担金の増額によるものであります。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
    ○議長(安倍太郎議員) これより歳入歳出全款一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。1番。 ◆1番(黒須光男議員) まずは、9,480万5,000円のうちの給料ですとか手当が減額されていますよね。これはどういう内容の減額なのか、お示しください。 また、県の役員、医療整備課ですとか、医学部誘致の方々、幹部の方々とお話をする機会が、私も何回かやっているのですが、石巻市立病院のほうは70億円で建てればいいのだと、なぜ身の丈に合ったことをやらないのかねということが率直な意見なのです。すなわち、今石巻市はここ3年8カ月ですか、被災を受けましてから、2万人以上の方々が亡くなったり、移転したりしているのです。2万人ですよ。自然で亡くなった方もありますけれども。そういう意味では、やっぱり石巻市立病院の稼働率と申しましょうか、運営もかなり今から見ましても厳しい状況を余儀なくされるのではなかろうかというふうに私は否定できないのです。県議会議員の選挙、あと3年何ぼあるのかな、2万人か3万人減るでしょうね、2万人以上減るでしょうね。そうしますと、そういう現実ですよ。ですから、その辺も含めた経営の戦略というふうなものが見えてこないのです、私には。県も指摘しているとおり。この辺はいかがなのでしょうか、この辺もひとつお示しください。 また、3点目は、医学部誘致の際、東北薬科大学が最大の目標に掲げましたのは、高得点、受かった内容は、サテライト構想ですよ。これがまた一向に見えてこないのです。県でもそう言っていますよ。医学部誘致、あれ随分高点でかなりの点数の配分があったようなのですけれども、今でも石巻市立病院と東北薬科大学、どのように提携されているのか見えてこない。東北薬科大学も、指導する教員の招集ですとかでなかなか厳しい状況です。内容も県のほうに百五、六十の項目を要求していまして、その辺の折り合いが合わないというふうなこともありまして、サテライト構想、どうなっているのでしょうか。聖火台や何かも、これまで我々に説明したのは一切お金はかかりませんと、市の負担はないのですと、森山議員がこの間質問したら、やっぱりあるのですというような話です。ですから、都合がよくて、やっているときははあっと進んでいきますが、途中でみんな負担金が伴ってくるわけです。これではちょっと、我々は詐欺に遭ったような感じなのです。これ私はそうはいかぬのではないかと思うのです。今鷲見部長は大丈夫、大丈夫、太鼓判すぐもうあしたに国も出す、サテライト構想も何だかできて、事業費かからないのだなんて言っていますけれども、そうは私はいかぬのではないかと思います。したたかですからね、東北薬科大学も。金がなければ、県が出さなければ、市も出してくれと言っていますから。ですから、聖火台と同じような結末を迎えるのではなかろうかと。最後出してくれと言われれば出さなくてはなりませんよ。市も応分の負担してくれと言えば、仕方ない、泣く泣く出さなければならない。亀山市長は気前がいいですから、その辺は、自分の金でないからどんどん出す。そこが石巻市の最大の欠陥ではないでしょうか。その後の見通しをひとつお示しください。 3点お願いします。 ◎鷲見祐一病院局事務部長 お答えいたします。 まず1点目の今回の減額の理由ですけれども、当初予算、人件費を予想していた額とその後退職者も若干ありましたので、その関係で今回減額補正ということになっております。 また、経営のほうについては、当初つくりました基本構想、石巻市立病院の基本構想の中では、開院当時はまずは稼働率はそんなに上げられないだろうと、その年は。一応3年後には、シミュレーションの中では3年後には稼働率80%まで持っていきたいというふうな方向で今後努力していきたいというふうに考えております。 またあと、サテライト構想に関しましては、復興政策部が今窓口になっておりますけれども、病院の絡みもありますので、うちのほうではまだ東北薬科大学とは具体的な話はいたしてはおりませんけれども、現段階では、この間も前の質問でも答弁させていただいておりますけれども、サテライトということは医学部の学生が石巻市立病院に来て、臨床等を一緒に学んでいくというふうな構想でございます。それで、前の石巻市立病院においても、サテライトではないのですが、東北大学等の学生が来て、石巻市立病院のドクターと一緒に臨床を勉強していくというふうなことは実際実施しておりました。それが今回東北薬科大学のサテライトというふうな形で、またその延長の形の中で学生が石巻市立病院のほうに来て、臨床、一緒に勉強するというふうな状況ですので、施設的には、予算的には今のところ何も考えてはおりませんが、学生が休憩する部屋なり、あるいは臨床終わった後の講義する部屋なり、それは会議室等だと思うのですけれども、そういうのが必要になってくるのかなと。まだ、多分年明けにはなると思いますが、東北薬科大学とは具体的な話に入っていくというふうな状況でございますので、その中で具体的な話が決まり次第、また議会のほうには報告させていただきたいというふうに考えております。 ◆1番(黒須光男議員) 1点目の退職者があったということなのですが、状況どうなのですか。どういう方が退職なさって、どういう状況になっているのか、その辺もひとつお示しください。 また、稼働率を、すぐはできないのだけれども、3年後あたりに80%に持っていきたいと。3年後には人口また減るのです。石巻市は県下第2の都市でなくなるのです。石巻市議会議員、我々今県下第2の都市だと言って威張っているけれども、第3になってしまうの。石巻市立病院といえども、稼働率8割なんて考えられませんよ、どんどん人口減っているのだから。今私の調べでは、お金持ちが全部仙台市に移動しています。金のある人たちは石巻市を離れていますから。市の幹部だって、マンションを東京だの仙台市に持っている人いるのだから。どこから持ってきた金だかわからないけれども、持っている。そういう状況ですよ。年をとったらみんないなくなりますよ、そういう人たちは。ですから、やっぱりそういう分析をしなければならないのです。稼働率8割なんて、夢みたいな話ですよ。石巻市立病院つくって、大きなのをつくって。ですから、我々は将来を見据えた形でいろいろ議論しなくてはならないのです。それは自信があるのですか、8割の確保というのは。もう一回お示しください。 また、3月に大体決まるのですよね、東北薬科大学が。残っていますけれども、最終的に。かなり危険性、大臣がかわったら変わるのではないかとまで言われた。大臣が全部留任のようですから、これは一息ついたようでございますが。それでも、3月までただ今までやってきた学生を呼んで講義するだけだというのがサテライト構想だなんて言ったら大間違いですよ。世間では、東京でも仙台市、皆やった人たちはサテライト構想ということで、別なサテライト構想だと思っているのです。光り輝く、ノーベル化学賞をもらうような発表でもしたと思っているのです。今話聞くと、夢も希望もない話ではないですか。それだったら、国なんかでサテライト構想は点数なんかくれませんでしたよ。ですから、ちょっと説明を一つ一つ受けても、石巻市立病院はまさに我々をなるほどと納得させて、協力して、県や県議会議員、我々からも頑張れよと言わせるような仕掛けができていないな。いかがですか、その3点、もう一度お答えください。 ◎鷲見祐一病院局事務部長 お答えいたします。 先ほどの退職者ということの内容なのですが、看護師等は退職をしております。そのためにも、退職を避けるためにも、病院は早く開院しなければならないというふうに考えております。 あとは、稼働率なのですが、今議員おっしゃったとおり人口が減になっていくと、高齢化になっていくと。そういうふうなニーズに合った、今度石巻市立病院は180床に病床を減らし、それで療養病床、高齢化になっていくというふうな状況の中で、療養病床も40床設けると。そういうふうな部分で、ベッド稼働率は上げていきたいというふうに考えております。 あと、サテライト構想に関しましては、先ほど申し上げましたとおり、最終的にはサテライト構想を挙げているのは東北薬科大学ですので、それに我々は協力をしていくということですので、御理解いただきたいと思います。 ◆1番(黒須光男議員) 私は、いろいろ議論する際、例えば石巻市の民間の活用というのは本当に薄いのです、民活。例えば民間の介護が今充実してきています。それにまた石巻市役所が介入してくるのです、石巻市立病院が。ですから、この辺は民間に委ねるところは委ねる、お譲りするところはお譲りをすると。みんな怒っていますから、そういう人たちは。何やっているんだべね、余計なことやってと。そうなのですよ。だから、昔の代官と同じで、勝手に土地をこうやって、きょうの議論でもないけれども、勝手に土地出ていけと言って単価安いやつ決めて、無理無理かけたら反乱起きますよ。悪代官が悪殿の言うことを聞いてやっているようなものだよ。そんなことやっていたら。病院関係にこれ直接関係しませんけれども。ですから、これはやっぱり石巻市立病院をもう一度、やるべきものはやる、民間でやれるところはお任せする。そういう姿勢を逸脱した結果がこのようにもめているのです。勝手に県の了解もなくふやしているもの、ベッド数だの、介護の療養施設だなんて、私が聞くと。だから、そういう1つの、市長、政治家としてもう少し県のほうに理解されるように、さすが亀山市長だなと、大学の教授だったなと言われるような道をたどってもらいたい、私は。この石巻市立病院、今の現状は大変重荷になってくる。財政も大変厳しくなってくる。だって、収入も今度減ってきますよ、これ。退職者が出たら、果たしてそれを穴埋めできるのでしょうか。赤字団体、相当厳しいですから、市立病院は。赤字団体を余儀なくされたら、医者も何も来ないのではないですか。そういうことまで心配しながら議員としてやっているのです、我々も。全国の病院見てきていますから。岐阜の病院だって、今立派に運営していますけれども、平成8年には赤字団体になったのですから。だから、そういう状況を全国を見ながら、もっとアンテナ張ってやっていかなくてはならないのではないか。市長、県の上層部のあなたへの言動については、批判が多いですよ、はっきり言って。こういう状況で、全部突っ張っているのだと、十分な根回しもないままということを言っているのですが、最後に市長の御見解を伺いたいと思います。 ◎亀山紘市長 お答えいたします。 石巻市立病院のことにつきましては、県の指導をいただきながらここまで来ております。そういう意味では、県とは十分に理解し合って病院の再建に取り組んでいるところですので、議員御心配の点は大変ありがたいと思っております。何としてもそういうふうな心配に私どももしっかりと応えて、取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、これをもって質疑を終結いたします。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第33 第299号議案財産の取得について(防災集団移転促進事業地(釜大街道地区移転跡地買取(その1))) △日程第34 第300号議案財産の取得について(防災集団移転促進事業地(釜大街道地区移転跡地買取(その2))) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第33第299号議案財産の取得について(防災集団移転促進事業地(釜大街道地区移転跡地買取(その1)))及び日程第34第300号議案財産の取得について(防災集団移転促進事業地(釜大街道地区移転跡地買取(その2)))、以上2議案を一括議題といたします。本2議案について復興事業部長から説明を求めます。復興事業部長。 ◎堀内賢市復興事業部長 ただいま一括上程されました2議案について御説明申し上げます。 本2議案は、住居の集団移転を促進するため、東日本大震災による災害危険区域のうち、移転促進区域内にある宅地や農地を市が買い取りすることについて、石巻市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づき、議決を得たく御提案申し上げるものであります。 初めに、表紙番号10の24ページから26ページをごらん願います。第299号議案でありますが、取得財産の位置につきましては議案の26ページに添付しております図面のとおりであります。現況地目は宅地であり、面積は5,563.11平方メートル、取得方法は売買であり、取得価格は9,457万2,870円であります。取得の相手方は市内在住1名であります。 次に、27ページから29ページをごらん願います。第300号議案でありますが、取得財産の位置につきましては議案の29ページに添付しております図面のとおりであります。現況地目は畑及び宅地であり、面積は5,319.41平方メートルであります。取得方法は売買であり、取得価格は7,678万6,419円であります。取得の相手方は市内在住1名であります。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本2議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本2議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本2議案は原案のとおり可決されました。 △日程第35 第301号議案財産の取得について((仮称)石巻市営新渡波西A復興住宅) △日程第36 第302号議案財産の取得について((仮称)石巻市営中央一丁目東復興住宅) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第35第301号議案財産の取得について((仮称)石巻市営新渡波西A復興住宅)及び日程第36第302号議案財産の取得について((仮称)石巻市営中央一丁目東復興住宅)、以上2議案を一括議題といたします。本2議案について復興事業部長から説明を求めます。復興事業部長。 ◎堀内賢市復興事業部長 ただいま一括上程されました2議案について御説明申し上げます。 本2議案につきましては、復興公営住宅の整備に当たり、公募型買取市営住宅制度及び再開発保留床買取制度により、民間事業者から提案を受けた復興公営住宅及び市街地再開発組合が建設する建物の一部を完成後に復興公営住宅として買い取りすることについて、石巻市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定に基づき、議決を得たく御提案申し上げるものであります。 初めに、表紙番号10の30ページと31ページをごらん願います。第301号議案でありますが、取得財産は(仮称)石巻市営新渡波西A復興住宅の建物であります。所在地につきましては議案に添付しております図面のとおりであり、取得する建物は木造平家及び2階建ての長屋住宅2棟6戸及び戸建て住宅9戸の計15戸であります。延べ床面積は991.48平方メートルであり、その他住宅附属施設を含め、来年8月の完成を予定しております。取得方法は売買で、取得金額は2億7,240万円であります。取得の相手方はパナホーム株式会社東北・北海道支社支社長、岡野行弘であります。 次に、32ページから34ページをごらん願います。第302号議案でありますが、取得財産は(仮称)石巻市営中央一丁目東復興住宅の共有持ち分の土地及び建物であります。所在地につきましては議案に添付しております図面のとおりであり、取得する財産は土地共有持ち分及び鉄筋コンクリートづくり7階建ての建物のうち、復興公営住宅として供給する部分の延べ床面積5,113.89平方メートルの共同住宅54戸と附属施設であり、平成28年4月完成後の取得を予定しております。取得方法は売買で、取得金額は19億8,407万3,000円であります。取得の相手方は中央一丁目14・15番地区市街地再開発組合理事長、浅野亨でございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本2議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本2議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本2議案は原案のとおり可決されました。 △日程第37 第303号議案工事請負の契約締結について(釜幹線用水路改修工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第37第303号議案工事請負の契約締結について(釜幹線用水路改修工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第303号議案釜幹線用水路改修工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号10の35ページをごらん願います。本案は、釜幹線用水路改修工事に係る工事請負契約を締結することについて議決を求めようとするものでございます。 本工事に係る工事請負契約につきましては、今月1日、参加申請のありました2者による制限付き一般競争入札を行った結果、新東総業株式会社が4億5,962万2,080円で落札いたしましたので、同社代表取締役、新田實と工事請負契約を締結いたしたく御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、大街道西3丁目ほか3字地内において、震災により被災した釜幹線用水路の一部を改修し、地域住民の生活環境向上のため施設整備を施工しようとするものであり、水路改修工、可変側溝工、ボックスカルバート工等の改修工事一式を施工するものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第38 第304号議案工事請負の契約締結について(雄勝地区小・中学校・診療所・保育所用地造成工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第38第304号議案工事請負の契約締結について(雄勝地区小・中学校・診療所・保育所用地造成工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第304号議案雄勝地区小・中学校・診療所・保育所用地造成工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号10の36ページをごらん願います。本案は、雄勝地区小・中学校・診療所・保育所用地造成工事に係る工事請負契約を締結することについて議決を求めようとするものでございます。 本工事に係る工事請負契約につきましては、今月1日、参加申請のありました1者による制限付き一般競争入札を行った結果、佐藤建設株式会社が4億4,448万4,800円で落札いたしましたので、同社代表取締役、佐藤秀徳と工事請負契約を締結いたしたく御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、雄勝町大浜字小滝浜ほか1字地内において、被災した雄勝地区小中学校及び雄勝診療所並びに雄勝保育所を再建するための用地造成工事を施工しようとするものであり、用地造成工、排水工、擁壁工、安全施設工等の工事一式を施工するものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第39 第305号議案工事請負の契約締結について((仮称)石巻東学校給食センター建設工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第39第305号議案工事請負の契約締結について((仮称)石巻東学校給食センター建設工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第305号議案(仮称)石巻東学校給食センター建設工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号10の37ページをごらん願います。本案は、(仮称)石巻東学校給食センター建設工事に係る工事請負契約を締結することについて議決を求めようとするものでございます。 本工事に係る工事請負契約につきましては、今月1日、参加申請のありました6者による制限付き一般競争入札を行った結果、丸本組・鹿島道路復旧・復興建設工事共同企業体が12億7,761万8,400円で落札いたしましたので、同共同企業体代表者、株式会社丸本組代表取締役、佐藤昌良と工事請負契約を締結いたしたく御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、明神町1丁目18番27地内において、被災した湊、渡波地区学校給食センターを再建するため、鉄骨づくり2階建て、延べ面積3,323.89平方メートルの給食センター本体及び排水除害機械庫等の建設工事一式を施工するものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第40 第306号議案工事請負の契約締結について(23年災長渡漁港災害復旧(その2)工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第40第306号議案工事請負の契約締結について(23年災長渡漁港災害復旧(その2)工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第306号議案23年災長渡漁港災害復旧(その2)工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号10の38ページをごらん願います。本案は、23年災長渡漁港災害復旧(その2)工事に係る工事請負契約を締結することについて、議決を求めようとするものでございます。 本工事に係る工事請負契約につきましては、今月1日、参加申請のありました1者による制限付き一般競争入札を行った結果、株式会社丸本組が4億3,307万2,440円で落札いたしましたので、同社代表取締役、佐藤昌良と工事請負契約を締結いたしたく御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、長渡浜長渡地内において、被災した長渡漁港の物揚げ場、取りつけ護岸などの復旧延長501.8メートルの復旧工事を施工しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第41 第307号議案工事請負の契約締結について(蛇田排水ポンプ場放流渠築造工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第41第307号議案工事請負の契約締結について(蛇田排水ポンプ場放流渠築造工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第307号議案蛇田排水ポンプ場放流渠築造工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号10の39ページをごらん願います。本案は、蛇田排水ポンプ場放流渠築造工事に係る工事請負契約を締結することについて、議決を求めようとするものでございます。 本工事に係る工事請負契約につきましては、今月1日、参加申請のありました1者による制限付き一般競争入札を行った結果、株式会社グリーンシェルター石巻営業所が2億3,401万4,400円で落札いたしましたので、同所長、菊池満と工事請負契約を締結いたしたく御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、門脇字二番谷地地内において、建設予定の蛇田排水ポンプ場から北北上運河へ排水するための樋門樋管本体工、仮設工、放流ゲート設備の施工延長32.162メートルの放流渠築造工事を施工しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第42 第308号議案工事請負の契約締結について(石巻市内陸型産業用地造成(その2)工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第42第308号議案工事請負の契約締結について(石巻市内陸型産業用地造成(その2)工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第308号議案石巻市内陸型産業用地造成(その2)工事の工事請負の契約締結について御説明申し上げます。 表紙番号10の40ページをごらん願います。本案は、石巻市内陸型産業用地造成(その2)工事に係る工事請負契約を締結することについて、議決を求めようとするものでございます。 本工事に係る工事請負契約につきましては、今月1日、参加申請のありました1者による制限付き一般競争入札を行った結果、菱中建設・佐々木興業特定建設工事共同企業体が10億1,304万円で落札いたしましたので、同共同企業体代表者、菱中建設株式会社石巻支店執行役員支店長、荻澤治美と工事請負契約を締結いたしたく御提案申し上げるものでございます。 工事の概要といたしましては、須江字寺前ほか3字地内において、被災された企業の移転先となる産業用団地21.1ヘクタールの造成工事を施工しようとするものであり、道路施設工、汚水管渠工等の工事一式を施工するものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。18番。 ◆18番(近藤孝議員) 内陸型産業用地は、被災された事業者が移転するというようなことでございますけれども、需要に対して今の段階でどれぐらいの事業者数が確定されたのか、それが1点。 それから、都市計画法に基づいて用途地域を決定しなければならないと思うのですけれども、それらについてはどのような考えを持っておられるか。それと、決定するまでどれぐらいの時間を要するのか。 その2点ちょっとお聞きしたい思います。確認でございます。 ◎木村伸産業部長 お答えいたします。 須江の用地につきましては、15.5ヘクタールの分譲を予定しておりました。最初に公募した段階では、全ての区画に決定をいたしまして、満杯になったところでありますが、その後、工場の着工までの期間があるということで辞退された方がおいでで、6区画のあきがございます。ただ、これにつきましては引き合いがありますことから、来年早々に2次募集をかけまして決定していきたいと考えております。 それから、用途につきましては、都市計画決定という形で今進めてはおりますが、時期につきましては工場を建てるといいますか、企業が決まるまでには決定していきたいと考えております。 ◆18番(近藤孝議員) 用途地域の種類なのですけれども、造成の企業、業種からすれば、準工業地帯になるのかなというような捉え方をしていますけれども、そういった捉え方でよろしいのか。 ◎木村伸産業部長 今議員おっしゃるとおり、ここにつきましては業種等の制限もあります。それからいえば、今のところは準工業の用途という形で進めたいと考えております。 ◆21番(森山行輝議員) 内陸型の産業用地造成なのですが、今部長のほうから造成が遅くて辞退された企業がいるというお話がありました。その1が今造成中で、その2が平成28年3月31日の工期ということなのだけれども、その1工事で張りつく企業はいつごろから移転できるのでしょうか。そして、今回の移転作業といいますのは、おおむね震災なのだけれども、北上川の右岸、左岸の河口から道路ができる周辺の企業の移転がかなり予定されてございます。結局我々地域はあそこの道路がきちんとできないと、あるいは湊もそうなのだけれども、今区画整理やっている、あるいはこれからいろんな災害があるときに、早く川の堤防ができないとまた同じような水害が起きます。ですから、早く堤防をつくってもらうためには、早く移ってもらわなければならない。その辺で、いつごろまで、いつごろからこの土地に移れるのか、ちょっとお願いしたいなと思います。 ◎木村伸産業部長 お答えいたします。 ちょっと私の説明が不十分だったと思いますが、工事がおくれているわけではなくて、当然造成工事には地盤が落ちつくまでということでありましたので、当初からの計画の期間の中で時間があることによって、新たな別な土地を求めたということです。 それで、第1期工事につきましては、実は予定よりも早く行っておりまして、予定工程としましては第1期工事が11月末現在では25%の予定でおりましたけれども、実施工程47.8%というふうに進んでおります。これにつきまして、今回補正の追加で出させていただいた理由としましては、これを前倒ししまして、第1期工事と第2期工事の空白をなくして、できるだけ早く移っていただく方に用地を提供したいということで、今回の補正に提案をさせていただいたところであります。 いつから移れるかにつきましては、当然第2期工事につきましてのある程度の区画、当然工事の中につきましては道路工であり、排水暗渠であり、そういうものがありますので、工事自体を平成27年度で終えて平成28年度には一部から提供できるような形で進めてまいりたいと思いますし、さらに堤防工事、ずれのないように進めてまいりたいと考えておりますので、よろしく御理解を賜りたいと存じます。 ◆21番(森山行輝議員) 須江の工業団地の造成が始まるときの北上川下流河川事務所の説明では、平成27年度中に北上川の両岸の堤防については整備をして、車を通せるようにするという説明でした。その説明からすれば、当然それはおくれますよね。おくれることも含めてお聞きしたいのだけれども、結局平成27年度から仮に受け入れが始まったとしても、今営業しているところは、最初平成27年度で須江地区に工場を移して建てて、それで全部人も仕事もできるような状況にして、それから現地壊して、それから道路づくりですから。そうしますと、我々当初から平成27年度いっぱいで道路がきちんと高くなって、広い道路で、皆さんに安心な環境をつくりますよと言っていたものが当然ずれる。その辺は国・県のほうから、今の状況から勘案して、北上川両岸の今の築堤ということについての供用開始というのは、そうすると何年延びるというようなことで我々思っていればいいのでしょうか。 ◎土井昇建設部長 河川堤防の改修というようなことで、私のほうからお話し申し上げます。 当初国のほうでは、平成27年度までに完成というふうなものについて公表しておりました。これは、復興予算の最終年度というふうなこともありまして、それに合致させるような対応というふうな発表をしておったようでございますが、近々の情報によりますと、平成27年度では間に合わないというふうなことが現実となりましたものですから、たしか記憶によれば平成30ウン年というふうな形で確認をしておるところでございます。 △発言の訂正 ◎木村伸産業部長 ただいまの森山議員の質問に対して、私の回答の中で、平成27年度中に分譲が終わって平成28年度からという形がありますが、今回早期の空白を埋めることによりまして、一部早い区画につきましては平成27年9月ごろには、一部ですが、分譲といいますか、提供できるという形で、あとほかにつきましては先ほど申し上げましたように平成28年4月1日からの分譲という形になりますので、おわびと訂正させていただきます。 ○議長(安倍太郎議員) ほかにありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) なければ、これをもって質疑を終結いたします。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第43 第309号議案工事請負契約の一部変更について(桜坂高等学校建設その他工事) △日程第44 第310号議案工事請負契約の一部変更について(桜坂高等学校建設その他電気設備工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第43第309号議案工事請負契約の一部変更について(桜坂高等学校建設その他工事)及び日程第44第310号議案工事請負契約の一部変更について(桜坂高等学校建設その他電気設備工事)、以上2議案を一括議題といたします。本2議案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま一括上程されました2議案について御説明申し上げます。 本2議案につきましては、既に議決されました工事請負契約の一部を変更することについて議決を求めようとするものでございます。 初めに、表紙番号10の41ページをごらん願います。第309号議案桜坂高等学校建設その他工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は豊和建設・山大特定建設工事共同企業体が請負金額16億1,389万5,000円で施工しているところでございますが、当初仮設校舎撤去後に外構工事を行う予定でありましたが、平成27年4月の開校に合わせ、生徒用の自転車置き場の設置、登下校用屋外階段の設置及び通路の一部舗装等の追加工事を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1億6,221万6,000円の増額となり、契約金額を17億7,611万1,000円に変更しようとするものでございます。 次に、42ページをごらん願います。第310号議案桜坂高等学校建設その他電気設備工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は石巻テクノ・東和電設特定建設工事共同企業体が請負金額3億8,580万5,040円で施工しているところでございますが、屋内運動場において舞台照明設備機器の増設及び電源を必要とする備品設置箇所へのコンセント等の増設工事を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、2,091万3,120円の増額となり、契約金額を4億671万8,160円に変更しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本2議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本2議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本2議案は原案のとおり可決されました。 △日程第45 第311号議案工事請負契約の一部変更について((仮称)石巻消防署西分署建設工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第45第311号議案工事請負契約の一部変更について((仮称)石巻消防署西分署建設工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第311号議案(仮称)石巻消防署西分署建設工事の工事請負契約の一部変更について御説明申し上げます。 表紙番号10の43ページをごらん願います。本案は、既に議決されました工事請負契約の一部を変更することについて議決を求めようとするものでございます。 本工事は、株式会社丸本組が請負金額3億7,838万6,640円で施工しているところでございますが、地盤改良土の処分及び運搬費の追加、並びに一部既存ぐいの撤去を取りやめ、既存ぐいを存置することとなったことから変更を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、790万9,920円の増額となり、契約金額を3億8,629万6,560円に変更しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第46 第312号議案工事請負契約の一部変更について(魚町水産加工共同排水処理施設災害復旧その2―2機械設備工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第46第312号議案工事請負契約の一部変更について(魚町水産加工共同排水処理施設災害復旧その2―2機械設備工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第312号議案魚町水産加工共同排水処理施設災害復旧その2―2機械設備工事の工事請負契約の一部変更について御説明申し上げます。 表紙番号10の44ページをごらん願います。本案は、既に議決されました工事請負契約の一部を変更することについて、議決を求めようとするものでございます。 本工事は、森永エンジニアリング株式会社が請負金額3億4,560万円で施工しているところでございますが、乾燥設備に必要な水を補うため、施設処理水を再利用する設備、汚泥外部搬出作業を効率化する荷揚げ用クレーン設備等の追加変更を行い、あわせて施工条件に基づき工事請負契約日を基準とした設計単価の変更を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1,960万4,160円の増額となり、契約金額を3億6,520万4,160円に変更しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第47 第313号議案工事請負契約の一部変更について(23年災北上漁港ほか1漁港災害復旧工事) △日程第48 第314号議案工事請負契約の一部変更について(23年災北上漁港(3地区)ほか1漁港災害復旧工事) △日程第49 第315号議案工事請負契約の一部変更について(23年災名振漁港中突堤ほか災害復旧工事) △日程第50 第316号議案工事請負契約の一部変更について(23年災前網漁港防波堤ほか災害復旧工事) △日程第51 第317号議案工事請負契約の一部変更について(23年災泊漁港ほか1漁港災害復旧工事) △日程第52 第318号議案工事請負契約の一部変更について(23年災小淵漁港ほか2漁港災害復旧工事) △日程第53 第319号議案工事請負契約の一部変更について(23年災長渡漁港災害復旧ほか改良工事) △日程第54 第320号議案工事請負契約の一部変更について(23年災小竹漁港ほか2漁港災害復旧工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第47第313号議案工事請負契約の一部変更について(23年災北上漁港ほか1漁港災害復旧工事)から日程第54第320号議案工事請負契約の一部変更について(23年災小竹漁港ほか2漁港災害復旧工事)まで、以上8議案を一括議題といたします。本8議案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま一括上程されました8議案について御説明申し上げます。 本8議案につきましては、既に議決されました工事請負契約の一部を変更することについて、議決を求めようとするものでございます。 初めに、表紙番号10の45ページをごらん願います。第313号議案23年災北上漁港ほか1漁港災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は津田海運株式会社が請負金額14億6,099万8,080円で施工しているところでございますが、北上漁港相川地区西防波堤の一部及び大室地区西防波堤の一部の追加工事、あわせて各漁港用地のかさ上げ等の追加工事を行うものでございます。また、本工事は、石巻市北上・雄勝地区生コンクリート仮設プラント設置事業の対象工事となり、生コンクリート単価を仮設プラントからの供給単価に変更し、あわせて平成26年4月1日以降の残工事を対象に物価高騰による賃金等の変動に対するインフレスライドに関する補正を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、2億6,725万4,640円の増額となり、契約金額を17億2,825万2,720円に変更しようとするものでございます。 次に、46ページをごらん願います。第314号議案23年災北上漁港(3地区)ほか1漁港災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は株式会社アルファー建設が請負金額11億8,800万円で施工しているところでございますが、北上漁港の小滝、大指、小指の各地区において、漁港用地のかさ上げ等の追加工事を行うものでございます。また、施工条件に基づき工事請負契約日を基準日とした間接経費及び設計単価を変更するものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1億2,337万7,040円の増額となり、契約金額を13億1,137万7,040円に変更しようとするものでございます。 次に、47ページをごらん願います。第315号議案23年災名振漁港中突堤ほか災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は株式会社不動テトラ東北支店が請負金額14億4,442万3,980円で施工しているところでございますが、船越漁港東物揚げ場等の施工に当たり、工事の進捗を図るため、水中作業や波浪による影響が少ないコンクリート2次製品による施工へ変更を行うものでございます。また、本工事は、石巻市北上・雄勝地区生コンクリート仮設プラント設置事業の対象工事となり、生コンクリート単価を仮設プラントからの供給単価に変更するものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1億7,151万6,960円の増額となり、契約金額を16億1,594万940円に変更しようとするものでございます。 次に、48ページをごらん願います。第316号議案23年災前網漁港防波堤ほか災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は若築建設株式会社石巻営業所が請負金額7億9,897万4,160円で施工しているところでございますが、前網漁港物揚げ場等の施工に当たり、工事の進捗を図るため、水中作業や波浪による影響が少ないコンクリート2次製品による施工への変更を行うとともに、漁港用地のかさ上げ等の追加工事を行うものでございます。また、本工事は、石巻市牡鹿地区生コンクリート仮設プラント設置事業の対象工事となり、生コンクリート単価を仮設プラントからの供給単価に変更するものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、9,366万6,240円の増額となり、契約金額を8億9,264万400円に変更しようとするものでございます。 次に、49ページをごらん願います。第317号議案23年災泊漁港ほか1漁港災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は新東総業株式会社が請負金額20億9,944万4,400円で施工しているところでございますが、泊漁港A防波堤のケーソン製作において、施工時期、現場条件などの理由からケーソン製作用台船の規格を変更する必要が生じ、現場付近で台船を係留してのケーソン製作が困難となったことから、石巻港湾内の水域占用が必要となり、あわせて資材ヤードとして石巻港湾内の背後地を借用することから、必要となる使用料等を追加するものでございます。また、本工事は、石巻市牡鹿地区生コンクリート仮設プラント設置事業の対象工事となり、生コンクリート単価を仮設プラントからの供給単価に変更するものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、2億4,683万6,160円の増額となり、契約金額を23億4,628万560円に変更しようとするものでございます。 次に、50ページをごらん願います。第318号議案23年災小淵漁港ほか2漁港災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は新東総業株式会社が請負金額9億9,621万1,440円で施工しているところでございますが、小淵漁港マイナス3メートル岸壁について、陸上機械による施工を予定しておりましたが、漁港周辺での各種復旧工事や漁港利用者との調整の結果、作業船による海上施工に変更するものであり、また漁港用地のかさ上げ等の追加工事を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、6,289万9,200円の増額となり、契約金額を10億5,911万640円に変更しようとするものでございます。 次に、51ページをごらん願います。第319号議案23年災長渡漁港災害復旧ほか改良工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は株式会社丸本組が請負金額6億3,108万7,200円で施工しているところでございますが、長渡東防波堤の先端区間については、災害復旧事業と、震災前より継続で行っている農山漁村地域整備交付金事業による改良整備事業を一体的に進めており、事業の進捗を図るため、平成26年度農山漁村地域整備交付金事業による上部工及び消波工の一部を追加し、また同時施工が必要な災害復旧事業で実施する上部工の追加工事を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1億581万6,240円の増額となり、契約金額を7億3,690万3,440円に変更しようとするものでございます。 次に、52ページをごらん願います。第320号議案23年災小竹漁港ほか2漁港災害復旧工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事はスリーテック株式会社が請負金額8億881万2,000円で施工しているところでございますが、各漁港において漁港用地のかさ上げ等の追加工事を行うものでございます。また、施工条件に基づき工事請負契約日を基準日とした間接経費及び設計単価を変更するものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、7,940万3,760円の増額となり、契約金額を8億8,821万5,760円に変更しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本8議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本8議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本8議案は原案のとおり可決されました。 △日程第55 第321号議案工事請負契約の一部変更について(魚町水産加工団地汚水管(3工区)布設工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第55第321号議案工事請負契約の一部変更について(魚町水産加工団地汚水管(3工区)布設工事)を議題といたします。本案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま上程されました第321号議案魚町水産加工団地汚水管(3工区)布設工事の工事請負契約の一部変更について御説明申し上げます。 表紙番号10の53ページをごらん願います。本案は、既に議決されました工事請負契約の一部を変更することについて、議決を求めようとするものでございます。 本工事は、新東総業株式会社が請負金額6億3,740万3,040円で施工しているところでございますが、汚水管径1,000ミリメートルの泥水推進工による施工区間において、高盛り道路や冠水対策による道路かさ上げ工事などとの施工調整に伴い、推進延長を16.9メートル増嵩し、896.7メートルに変更するものでございます。また、79路線の排水処理場へ接続する汚水管については、既設汚水管を一部撤去しながら埋設することから、施工区間を薬液注入工にて地盤改良する計画としておりましたが、立て坑築造中の土質状況、地下水量の多さから、薬液注入工での施工が困難となったため、施工条件を満たすことができる高圧噴射攪拌工法に変更するものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、4,887万6,480円の増額となり、契約金額を6億8,627万9,520円に変更しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △日程第56 第322号議案工事請負契約の一部変更について(石巻(鹿立浜・竹浜)地区防災集団移転宅地造成工事) △日程第57 第323号議案工事請負契約の一部変更について(石巻(桃浦・月浦)地区防災集団移転宅地造成工事) △日程第58 第324号議案工事請負契約の一部変更について(牡鹿(小網倉、清水田浜・給分浜・十八成浜・泊浜)地区防災集団移転宅地造成工事) ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第56第322号議案工事請負契約の一部変更について(石巻(鹿立浜・竹浜)地区防災集団移転宅地造成工事)から日程第58第324号議案工事請負契約の一部変更について(牡鹿(小網倉、清水田浜・給分浜・十八成浜・泊浜)地区防災集団移転宅地造成工事)まで、以上3議案を一括議題といたします。本3議案について総務部長から説明を求めます。総務部長。 ◎阿部明夫総務部長 ただいま一括上程されました3議案について御説明申し上げます。 本3議案につきましては、既に議決されました工事請負契約の一部を変更することについて、議決を求めようとするものでございます。 初めに、表紙番号10の54ページをごらん願います。第322号議案石巻(鹿立浜・竹浜)地区防災集団移転宅地造成工事の工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は雁部建設・三井住建道路復旧・復興建設工事共同企業体が請負金額6億1,202万880円で施工しているところでございますが、鹿立浜工区の一部において、当初想定していた土質と異なる土質区分が出現したため、のり面勾配を変更し、新たに擁壁工の追加工事を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1億1,895万6,600円の増額となり、契約金額を7億3,097万7,480円に変更しようとするものでございます。 次に、55ページをごらん願います。第323号議案石巻(桃浦・月浦)地区防災集団移転宅地造成工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事は株式会社グリーンシェルター石巻営業所が請負金額3億7,275万円で施工しているところでございますが、各工区の一部において、当初想定していた土質と異なる土質区分が出現したため、掘削工の一部を変更するものでございます。また、発生する残土の処理地について各関係機関と調整した結果、残土処理地が一部変更となったことに伴い、残土処理工の一部変更を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、4,254万2,280円の増額となり、契約金額を4億1,529万2,280円に変更しようとするものでございます。  次に、56ページをごらん願います。第324号議案牡鹿(小網倉、清水田浜・給分浜・十八成浜・泊浜)地区防災集団移転宅地造成工事に係る工事請負契約の一部変更についてでありますが、本工事はマルテック・森本組復旧・復興建設工事共同企業体が請負金額17億9,109万円で施工しているところでございますが、発生する残土の処理地について各関係機関と調整した結果、残土処理地が一部変更になったことに伴い、残土処理工の一部変更を行うものでございます。以上の理由により、一部設計内容の変更を行いましたところ、1億1,817万4,350円の減額となり、契約金額を16億7,291万5,650円に変更しようとするものでございます。 以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。お諮りいたします。本3議案は委員会付託を省略することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認め、さよう決しました。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本3議案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本3議案は原案のとおり可決されました。 △日程第59 第325号議案人権擁護委員候補者を推薦するにつき意見を求めることについて ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第59第325号議案人権擁護委員候補者を推薦するにつき意見を求めることについてを議題といたします。本案について市長から説明を求めます。市長。   〔亀山紘市長登壇〕 ◎亀山紘市長 ただいま上程されました第325号議案人権擁護委員候補者を推薦するにつき意見を求めることについて御説明申し上げます。 表紙番号10の57ページから58ページをごらん願います。人権擁護委員であります佐藤彰子さんが来年3月31日をもって任期満了となりますことから、その後任候補者の推薦について仙台法務局長から依頼がありました。このことにつきまして、慎重に後任候補者を選考してまいりましたが、人格、識見ともに高く、広く社会の実情に通じ、人権擁護に関して理解のある佐藤彰子さんを引き続き推薦いたしたく、人権擁護委員法第6条第3項の規定に基づき、議会の御意見を求めるものでございます。 よろしく御賛同のほどお願い申し上げます。 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。本案は人事案件でありますので、前例に倣い、委員会付託を省略し、討論を用いず決したいと存じます。本案はこれに同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、同意することに決しました。 △日程第60 委員会提出議案第8号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書 ○議長(安倍太郎議員) 次に、日程第60委員会提出議案第8号ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書を議題といたします。 本案は、先ほどの保健福祉委員長の報告のとおり、意見書の提出に関する陳情採択に伴い、意見書を提出しようとするものであります。その内容は、お手元に配付してあるとおりでございますので、石巻市議会会議規則第36条第3項の規定により、提案理由の説明を省略することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は提案理由の説明を省略することに決しました。                                    平成26年12月10日 石巻市議会議長 安 倍 太 郎  殿                         提出者 保健福祉委員会                             委員長 櫻 田 誠 子   委員会提出議案第8号 ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書 標記の議案を別紙のとおり石巻市議会会議規則第14条第2項の規定により提出します。委員会提出議案第8号   ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成の拡充を求める意見書 我が国においてウイルス性肝炎、特にB型・C型肝炎の患者が合計350万人以上いると推定されており、肝炎対策基本法等により国の法的責任は明確になっている。 ウイルス性肝炎患者に対する医療費助成は、現在、肝炎治療特別促進事業として実施されているが、対象となる医療がB型・C型肝炎ウイルスの減少を目的とした治療法等に限定されているため、医療費助成の対象から外れている患者は相当数にのぼる。特に、肝硬変・肝がん患者は高額の医療費を負担せざるを得ないだけでなく、就労不能の方も多く、生活に困難を来している。 また、現在は肝硬変を中心とする肝疾患も身体障害者福祉法上の障害認定の対象とされているものの、医学上の認定基準がきわめて厳しく、現在の制度は、肝炎患者に対する生活支援の実効性を発揮していないとの指摘がなされている。 他方、特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等の支給に関する特別措置法の制定時(平成23年12月)には、「とりわけ肝硬変及び肝がんの患者に対する医療費助成を含む支援の在り方について検討を進めること」との附帯決議がなされており、国においては、肝硬変・肝がん患者に対する医療費助成を含む生活支援について、新たな具体的措置が講じられていない状況である。 肝硬変・肝がん患者は、年間4万人以上の方が亡くなっており、医療費助成を含む生活支援の実現は、一刻の猶予もない課題である。 よって、国会及び政府におかれては、下記事項を迅速に実現するよう強く要望する。1 ウイルス性肝硬変・肝がんに係る医療費助成制度を創設すること2 身体障害者福祉法上の肝機能障害による身体障害者手帳の認定基準を緩和し患者の実態に応じた認定制度とすること 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。   平成26年12月19日                                 宮城県石巻市議会                                 議長 安 倍 太 郎 衆 議 院 議 長 参 議 院 議 長 内 閣 総理大臣 財 務 大 臣 厚 生 労働大臣 殿 ○議長(安倍太郎議員) これより質疑に入ります。質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 質疑なしと認めます。本案は、石巻市議会会議規則第36条第2項の規定により、委員会付託を省略いたします。討論はなしと認め、直ちに採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(安倍太郎議員) 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決されました。 △閉会 ○議長(安倍太郎議員) 以上で今期議会に付議された事件は全て議了いたしました。 これにて平成26年石巻市議会第4回定例会を閉会いたします。   午後5時55分閉会...